
当日は、診察と言っても実際に身体を診てもらうという訳ではなく、先月入院して行ったカテーテル検査の結果から、今後の治療方針を提示していただくことになっていたのです。
既に存在が確認されている長男の脳動静脈奇形について、カテーテル検査直後に放置するべきではないとの診断はもらっていました。
確率として年に1パーセントの脳出血の可能性としても、まだまだ若い長男の場合には、人生としては確率が上がってしまうというのが理由です。
後に私がネットで調べた限りでは、通常は3〜5パーセントの出血の確率とありましたから、年5パーセントなら、20年ではほぼ確実に出血することとなりますから、放置できないという判断も理解できます。
放ってはおけないとは言うものの、実際にどのように対処するかについては、病院内の各専門部署と慎重に検討するとのことで、時間を要したわけです。

結論としては、ガンマナイフがベストだろうというものでした。
長男の脳動静脈奇形は、その形状からカテーテル等の血管治療での対処は難しいらしく、機能上重要な血管部分にあることから、外科的手術も機能障害のリスクがあるらしい。
子供と成長過程の脳であれば、ダメージが抑えられるものの、現在の成人となった脳ではダメージが避けられないと言います。
そこで、放射線を当てて、血管を収縮させるイメージのガンマナイフが最適だと判断されたようです。
幸い長男の場合は、子供の頃の外科的手術による脳動静脈奇形切除により、今回の奇形部の回りには比較的空間があるらしく、ガンマナイフの照射にも都合が良いと言います。
ガンマナイフ自体については、そのクリニックでは行っておらず、地元でも良いと言われたものの、これまで診てもらっていた医師の経過観察では見逃されていたことなので、信用は失墜しています。
よって、現在の脳動静脈奇形を見つけて頂いたクリニックの先生の方が信頼でき、長男自身が関東に居ることから、担当医のよく知る築地のガンマナイフ専門施設をご紹介頂くこととなりました。
ガンマナイフというのは、私も聞いたことはありましたが、詳しく知っているわけではないので、川崎から帰ってから、改めてネットで調べました。
信頼しているとはいえ、また別の医療機関となりますから、信じて任せることが出来るのかという心配もあります。
大阪でうちの奥さんが検査入院した国立循環器病研究センター病院や阪大病院でもガンマナイフは可能ということで、一時帰宅してという選択肢もあるのかもと思い調べてみました。
その結果としては、ガンマナイフは頭部にフレームを固定した上で放射線を当てる為、正確な照射が可能となるようなので、そこでの心配は余程のひどいものでない限りは大丈夫そうです。
通常は一泊二日もしくは二泊三日程度の入院だけで済み、照射後は特別な処置も必要ないといいます。
約半数に放射線照射による腫れが出ることがあるようですが、支障のある症状として出るのは5%程度だと言います。
また、支障のある症状ご出たとしても、投薬でほぼ完治するようですから、心配はないようです。
ご紹介頂く医療機関が信用に足るのかという部分では、検索で2013年と少し前の週刊誌のものですが、こんな記事を見つけました。
ガンマナイフの達人 − 日本にいる「ノーベル賞級の名医」ベスト30【週刊現代】
東京女子医科大学に興味が行きますが、さらに検索していると、その東京女子医科大学の名誉教授が名誉理事長となっている日本ガンマナイフ学会なるものがあることを知りました。
世話人一覧 − 一般社団法人 日本ガンマナイフ学会
そして、この中に長男が紹介してもらう予定の築地神経科クリニックの先生も理事として名前を連ねておられました。
また、大阪での執刀医に付いて、一時期長男が通院していた大阪市立総合医療センターの先生の名前もあるので、ガンマナイフを受ける上では、心配の必要はなさそうです。
手術の時期等は、これから長男と医療機関が相談の上決定していくこととなりますが、先延ばしにする意味はないので、長男の仕事上のことを考えても、早くに行うのが良いと考えています。
当の長男とは、GWにフルに実家で過ごす予定としているようなので、その間にいろいろと話をしていきたいと思っています。
