少し前に定期健診に行った行きつけの歯科医院で、以前から問題を抱える右下奥歯の痛みについて申告すると、深くなっているポケットが化膿していたようです。
骨自体にもう強度が出せない状況らしく、一番奥なのでブりッジも無理で、あとはインプラント等大掛かりな対応しか残っていないようなので、現状を保てるならばと化膿止めをいただき、ひとまず収まったので取り敢えずは様子見です。
その時に、自宅での就寝時に使用しているマウスピースが欠けて危険なので、再度作ってもらう様お願いし、後日型取りをしていて、改めて、本日受け取りに行って来ました。
すると、前回の型取りでは若い医師が担当していましたが、今日はその医師が休みなのか、院長というか理事長?先生が担当してくれました。
永らく、感じが良く若くもしっかりした医師が担当でしたが、先日の検診で退職を知らされ、代わりのややもの足りない若い医師が担当となっていたので有難い。
私がこの歯科医院に通い始めた時は、診察台が3つか4つくらいしかなく、院内を一望できる広さだったものの、拡張拡張で今や常時数十人のスタッフの居る大きな歯科医院となっています。
私よりも少し若いであろう先生ですが、当時から○○会という法人名が付いていたので、積極的に拡大を進めて思い通りに来たのだろうと思います。
収入もかなりのレベルに達していると思われますが、今回、担当していただいて、ちょっと危うさを感じました。
ひょっとして医師が足りていないのではないか?
診ていただいた先生は、息切れするほどに忙しくしておられたのですが、先日型取りした出来たマウスピースが合わなかったようで、2つにカットして再度つなぎ合わせて調整という面倒な作業をされました。
その繋ぎ合わせたマウスピースを技工士が磨くということで、技工士まで常駐させているんだと驚きです。
マウスピースが合わなかったことは、おそらく若い医師の経験不足だと思われますし、先日辞めたという中堅医師は若い医師をみる立場だったことから、医師のレベルが落ちていると直感しました。
昔、うちの奥さんとイタリアンレストランにランチへ行ったら、こちらの理事長先生と若手の医師たちがミーティングがてらのランチに来られていたところに遭遇したことがありましたが、きっとその頃の若手医師たちはほとんど残っていないのではないかと思います。
そう言えば、長年3ヵ月ごとの私の検診を担当してくれていた歯科衛生士さんも、前々回の検診を最後に退職されましたので、院内で何か問題となっているのかも知れないと疑ってしまいます。
でも、よく考えれば歯科医師は資金さえあれば開業しやすいでしょうし、自分で開業しないと旨味が無いとも考えられます。
そうなると、能力のある医師は独立するのが自然でしょうから、常に医師になりたての若い医師を確保し続ける必要があるのかも知れません。
となると、理事長先生は何時までも現場で指揮を執り続けなければならないのかも?
医師の質が下がれば患者も減るでしょうから、膨らみ過ぎた医師以外のスタッフの雇用を維持していくことも大変になるかも知れません。
そう考えると、歯科での拡大路線には無理があるのだろうと素人考えながら思ってしまいます。
そんなことを考えながら、マウスピースの調整を受けていました。

ですが、信頼の理事長先生のはずが、マウスピースの仮噛めで、頬の内側の皮をマウスピースと奥歯の間に挟んでしまったようで、マウスピースに血が付いていました。
私自身は痛みが無かったのでわからなかったのですが、しきりに先生が謝り、マウスピースの血を見て理解しました。

で、これを差し上げるので…と手渡されました。

先生とは長い付き合いでもあり、特に怒りもありませんが、現状を心配してしまいます。

取り敢えずは、懸念のマウスピースが出来上がったことで以前の欠けて危険なマウスピースを使用しなくてよくなり、新しいマウスピースは厚みもあって丈夫そうなので満足なのですが、唯一、おそらく診療費を稼ぐためと思われるマウスピースのフィッテイング確認とかでまた直ぐに予約を取らされたことだけが少々不満です。