昨日は、うちの奥さんと朝から次男の入院しているリハビリ病院へ向かいました。
そして、車椅子の扱い等の説明を受けて、次男をシエンタの助手席に乗せてお出掛けです。
この日に向けて、病院でも一人で助手席へ乗り込む練習をしてきたそうです。
次男本人は、この日を楽しみにしていて、高速を走らせた後に寄ったのが丸源ラーメンです。

ランチタイムなので、次男と同じメニューで大盛り無料の鉄板炒飯、

そして、肉そばの組み合わせです。
コロナで病院内でさえ自由に行動できない状況で、相当ストレスが溜まっていたであろう状況ですからどれほど楽しみにしていたかは容易に想像出来ます。

車で病院外へと出るのは、急性期病院からリハビリ病院への転院時以来です。
こちらの丸源ラーメン垂水名谷店は、スロープがあって車いすでも入店できましたが、トイレ内は段差があって車いすでは利用できない状態でした。

また、生憎車椅子で食べられるテーブル席が埋まっていて、車椅子から固定席へ移乗しなければなりませんでした。
移乗自体は問題なくできるものの、ラーメンを食べる場合、どうしても前屈みになるので、状態が安定せず、少し食べ難いようで、問題ないと思っていたという本人にも、発見だったようです。
このように、健常者の私達には想像が及ばず、当の本人でさえ、実際に経験してみて問題を把握するということが非常に多いです。
そういう意味では、今回は車椅子の席で無くて良かったのかも知れません。
事故以来、初めての外食となり、希望のラーメンを食べたわけですが、病院食に慣れてしまっているので、脂っこさや量の多さに戸惑いつつも、完食です。
食後は、そのまま下道で目的地へと行く予定でしたが、ナビの到着時間が約束の時間を過ぎていたことから、急遽後戻りして高速へ乗ることになりました。

そしてやって来たのは、兵庫県立中央リハビリテーション病院に併設されている、「自立生活訓練センター」という施設です。

次男は、現在の回復期リハビリテーション病院を退院後、主治医の勧めでこちらの施設への入所を予定しているのです。
しかしながら、こちらへの入所には、身体障がい者手帳が必須であり、先日申請した身体障がい者手帳の発行には2カ月掛かると言われている為、今回は、事前の見学のみです。

次男は若いこともあり、既に自立してある程度のことはできる為、本人は早く退院したがっていますが、こちらの施設では、より現実的に自立を促す環境となっていて、国内には5つしかないという自動車の教習コースも備えています。
次男は普通免許は既に所持していますが、手動運転をするに当たって決められた検査があるようですし、今後の本人の生活を考えると、自動車は必要不可欠ですから、本人にとっては、これが一番の目的のようです。
説明を受けた後、施設内を案内していただきました。

中庭はパラスポーツ等を行う環境もあるようですが、現実面でのあらゆる状況を想定しており、実際の線路を置いておられ、踏切を渡る訓練までできるそうです。
病院とは違って、社会へ出る為の準備をする施設ですから、危険が無い限りは基本的に自由で、リハビリも自力で実生活を行いながら自主的に行う方針なので、外出も面会も可能であり、病院のようなコロナによる厳しい制限もありません。
そういう自由を理解したことで、早く自立したいと考えている次男には、良い刺激となったようです。
見学終了後は、センターを後にして、私達の定番であるセブンイレブンへ寄ってから高速へ乗りました。
往路も寄りましたが、途中、パーキングエリアで次男はトイレを処理します。

次男の生活において、このトイレが最も厄介かも知れません。
今回は、療法士さんの提案で、管理しやすいようにカテーテルに繋いだ袋を太腿に装着していたので、その袋が溢れない程度に処理する必要があり、大の方を含めて、2・3時間おきにトイレに寄る必要がありました。
当然、ひとつひとつに時間が掛かりますから、常に余裕を持ったスケジュールを組む必要があることも理解しました。


出発する前に、奥さんが娘に写真を送りたいからと、撮影タイム。
そして、病院へ戻る前に、自宅へ寄ります。
次男が夕食も外食できるように、外出許可を19時までにしたので、自宅でおばあちゃんを拾ってから病院へ行くことにしたのです。
自宅では、今後のリフォームに備え、車椅子での状況を確認したくて、次男坊を車椅子に乗せたまま玄関へ向かおうとしましたが、階段の奥行きが微妙に足りずで難しく、私が次男だけを玄関に運ぼうとしたのですが、うちの奥さんが手伝うと言い出し、二人で玄関まで運んだものの、非力な奥さんが「ゴキッ」と嫌な音を立てて倒れ込んでいましました。

次男もその音を聞いたらしく、心底心配していましたが、時間の経過とともに動けるということで、病院へも行くことになりました。
結局、玄関の検証は次男にしてもらことはできずでしたが、現状のポーチの広さでは、車椅子に対応できないことが判明しました。

再び高速に乗って、病院近くのインターで降りて、「にぎり長次郎」へ。
スシローショックが冷めやらぬ中、次男のリクエストがお寿司ということだったので、安い回転寿司を避け、高級回転寿司の「にぎり長次郎」にしたのです。
それに、次男の貴重な外食の機会ですから、美味しいものを食べさせてやりたいですから。
私自身、初めての「にぎり長次郎」でしたが、新しいお店ということもあって、スロープはありましたが、案内された席は、昼間の丸源ラーメン同様、テーブルのボックス席でした。

でも、広さが充分にあるので、ゆったりと食事が出来ました。
私は、一目ぼれで先ずは「まぐろづくし」を堪能しました。


やはり、高いだけあってスシローやはま寿司とは、お茶、ガリ、全てが違いました。

次男も満足してくれましたが、思った程は食べられないようでした。

まぁ、私自身も昼のラーメン&炒飯をしっかり食べて、そう時間が経過していない中だったので、お腹がパンパン状態になりましたから、やむを得ないか…。

リクエスト通りの昼食、夕食を済ませ、次のステージへ向けての目標も見えて来たということで、残りの病院でのリハビリも頑張ることが出来ると言っていたのが一番うれしかったです。