現在リハビリ施設に入所している次男は、3階建てで前面道路から玄関まで約70cmの高低差がある我が家には、一時的にも帰宅できない状態です。
そこで、何とか次男が実家へ帰って来られるように、最低限の自宅の改修工事を計画し、その費用について保険会社とも交渉していました。
具体的には、先ず階段の3階建てで、1階がおばあちゃんの生活空間であることから、LDKや風呂がある2階、そして次男の部屋がある3階へ歩けない次男が移動する為に、椅子式のリフトを設置します。

階段に余裕があったり、直線階段であれば、価格の安い国産のリフトも選択肢に入るのですが、我が家は狭い回り階段であることから、必然的に高額ですが、ドイツのTKE社がオランダで製造するリフトとなりました。

イメージはこんな感じです。
保険会社の承認後、契約を経て階段を計測、オランダでの特注レールの制作を経て、いよいよ来週設置工事となりました。
また、別で仕事上の付き合いのある工務店に、前面道路から玄関までのアプローチの外構工事と2階のトイレの改修工事をお願いしていましたが、こちらは私の勘違いで、床下浸水の経験から、自宅建設時に50cm上げたので、玄関ポーチまでの高さが50cmと思い込んでいたのですが、実際にはポーチの高さが20cmあって、合計で70cm上げないといけないと発覚。
車椅子で自力で登ることのできるスロープの基準は、10cmの高さで1.2mの距離が必要とされていて、50cmなら自転車置き場の一部で何とかなると思っていたのですが、出来上がった図面では、自転車置き場が全てスロープとなっていて、自転車を置くスペースがなくなることから、鰍「うらという愛媛県の会社の小型の段差解消機を設置するプランへと方向転換しました。

おかげで、保険会社への承認にも時間が掛かってしまい、工務店の忙しさもあり、なかなか進まない状況でしたが、先日、ようやく今月半ば位に着工出来そうだとの連絡をもらいました。
また、エレベーターの設置が無理なことから、椅子式の階段リフトを使用するわけですが、車椅子からリフトへと移乗することになるので、各フロアそれぞれに車椅子が必要となります。
1階までは、外でも利用するメインの軽量な車椅子を一番先に発注していますが、フルオーダーなので、かなりの時間が必要です。

回復期リハビリテーション病院で実際にしばらく試乗した上で本人がチョイスしたものなので、間違いはないでしょう。

パンテーラというメーカーのものですが、ホームページを見ると、創業者はオートバイレーサーだったそうで、自分が脊髄損傷となり、自分が乗りたい車椅子を作ったのが始まりのようです。
そして、メインの屋内生活の場となる2階では、こちらも回復期リハビリテーション病院で体験して、次男がその有用性に惚れ込んだ、立つことのできる車椅子を発注しました。

車椅子で生活していると、高い位置に手が届かず、自力での作業を断念することが多くあるのですが、立位を取ることができることで、自力で対応できる幅が大きく増えます。
国内の車椅子の代表的メーカーミキ社の「ノーヴァ_ライズアクティブ」という開発されて間もない製品です。
ただし、こちらも発注してからかなりの時間が必要なようです。
あとは、3階のベッドへ行く為の車椅子ですが、こちらは僅かな距離を移動するためだけのものなので、あまりこだわりはなく、何でも良いかと思っていましたが、とにかく狭い我が家で利用するには、コンパクトで小回りが利く必要がある為、偶然YouTubeで紹介動画を見た6輪タイプで非常にコンパクトな「SKT-500」という車椅子としました。

こちらもミキ社の製品で、本来介護用の車椅子のようですが、代理店さんが回復期リハビリテーション病院に持ち込んで次男が試乗させていただいているので安心です。
また、この車椅子については、既製品であることから、最短1週間で納品可能と聞いていたので、早速、来週に納品されることとなりました。
自力では必ず3台の車椅子が必要となりますが、一時帰宅等家族の協力があれば、1台の車椅子でも誰かが運ぶことで対応できますから、今月中には、一時帰宅が実現できるのではないかとワクワクしています。

こういうことをひとつひとつ調べて決定しているので、なかなか忙しかったりするのです。
