次男の事故以来、何か用事のついでにしか行くことができていなかったキャンピングカー「オルビス・イオ」での旅行ですが、今月は11日が建国記念日の祝日で休みで、翌日が水曜日の定休日ということで連休になるので、うちの奥さんがずっと行きたがっていた伊勢方面への自由旅へと出掛けることにしました。
念のため交換したスタッドレスタイヤは、やはり必要なさそうでしたが、タイヤの空気圧やリアサスペンションの空気圧も調整済みなので、荷物だけ載せれば出発できます。
ただ、置いていこうと思っていた猫娘が子供たちの帰りが遅いからと、ギリギリになって連れて行くことになったので、その荷物(トイレや暖房器具)の積み込みが必要でした。
奥さんは自分の支度ばかりなので、私はそれらの積み込みに大忙しでした。
何とか積み終わり、猫娘たちもバンクベッドへ放り込んで、いざ出発です。
高速へ乗る前のコンビニでいろいろ買物をして、AV配線等の調整をしていたら、日が変わる時間になっていました。

今回、下調べが不十分でしたが、これまでの経験を基に、行きは近畿道から西名阪、そして名阪国道経由で伊勢自動車道へ向かいました。
そして仮眠を取るべく入ったのは、「多気パーキング」です。

早朝からのお伊勢さん参りを計画しているので、伊勢神宮に最も近いパーキングにしました。

伊勢神宮は朝5時から参拝可能とホームページにあったのですが、睡眠時間を考えてもちょっと厳しいので、6時起床で先ずは外宮を目指しました。
準備に時間の必要な奥さんが、ダイネットでお顔づくりをしている間に私が運転して外宮の駐車場へ到着しました。

6時半と早い時間なので、未だ駐車場の空きは多いですが、この後、内宮へ移動するので、決して早すぎることはありません。

鳥居をくぐって、「正宮」の表示に沿って参道を進んでいくと、突如、足止めを食らってしまいました。
しばらく待っていると、横から神職の方々が行進して行かれました。

この神職の方々の後を追うように「正宮」へと向かっていると、どうやら「正宮」付近にもロープが張られていて、未だ入れないようです。

ここでも10分ほどは待ったでしょうか?、再び神職の方々が来られました。

何かを担がれている方も居られます。

そして、全員が鳥居の中へ入られて、しばらくしてようやく入場が許され、参拝させていただきました。
元来た道を戻りつつ、奥さんは御朱印をいただき、オルビスへと戻りました。

車の数がかなり増えていますが、未だ停めることはできそうです。
ここから、内宮へと向かいますが、朝食用のパンは、前日のセブンイレブンで調達済みですが、飲み物がないので、途中のセブンイレブンへ寄って、セブンカフェの珈琲を調達し、移動しながら朝食を済ませました。
外宮の駐車場は、一応2時間までと上限が設定されていますが、ゲートもなく無料なので、問題ありませんが、内宮の駐車場は、鳥居に一番近い「A1.A2」がパイロンを退けることで高さのあるキャンピングカーでも駐車できるようですが、この日はそこへ至る前の段階で駐車待ちの列ができており、私は予めチェックしていた五十鈴川沿いの「B5」駐車場に停めました。

神宮までは遠いものの、おはらい町を散策をするなら、こちらで十分です。

車道をくぐる形で「内宮おかげ参道」が設置されており、両サイドには屏風が並べられています。

出口手前のハート石も忘れずにチェック。

おはらい町は、昔の街並みを崩さないよう配慮されていますが、8時半のこの時間では未だ開いていない店がほとんどです。

でも、おかげ横丁の辺りまで来ると、結構賑やかになって来ました。

奥さんが寄りたいと言っていた赤福の前まで来ました。
奥のお座敷で赤福餅がいただけるということで、奥さんに聞くと食べたいと言うので食べることにしました。
本当はお参りした帰りに寄れば良いのですが、この時間でもかなり一杯なので、この先は混むと予想しての判断です。

向かいのお店では、赤福ぜんざいに結構な行列ができていましたが、うちの奥さんはぜんざいはあまり好きではないので赤福餅です。

お庭からは、五十鈴川沿いのオルビスが見えました。


赤福では、奥さんはお土産も少し買っていました。
その後も、おかげ横丁のお店を見ながら、とうとう内宮の大鳥居の前まで来ました。

境内に入ると広いので、砂利道をひたすらに歩きました。

そして、お参りをして、奥さんは社務所で御朱印をいただきますが、とにかく広い。
帰り道を進む中で、奥さんが伊勢神宮のピンクの御朱印帳が欲しいと言うので買ってあげました。

帰りのおかげ横丁もお店を見ながら歩いていると、「萬金丹」という表示を発見。
咄嗟に「鼻くそ丸めて萬金丹」と言うと、奥さんに「何それ?」って言われてしまいました。
どうやら、私が勝手に汚いことを言っていると思ったようですが、お店のボードにしっかりと「鼻くそ丸めて萬金丹」という言葉についても説明が書いてあり、納得してくれました。

折角なので食べ歩きしようということで、たこ天を二人でいただきました。

奥へ入ったところに、招き猫専門店があり、入口でくじ引きをやっていたので、奥さんが挑戦するもビリの6等賞でした。

「内宮おかげ参道」の手前まで戻ってきたところで、方向を変えて進みます。
この「猿田彦神社」に来るためです。

こちらの神社でも、隣の佐瑠女神社と共に参拝して御朱印をもらう奥さんでした。

そして、ようやくオルビスに戻ってきましたが、未だお昼になっていません。
流石に朝が早いと時間にゆとりがあります。

留守にしていた間、猫娘のメイとさつきは、リアの2段ベット下段に置いた猫用こたつの中で仲良く居ました。

末っ子あやめは奥さんの膝へ。

駐車場を出る時に気が付きましたが、この辺りには1日500円の民間駐車場がいくつかありましたので、ゆっくりするならそちらの方が安くつきますね。
ちなみに私は900円(最初の1時間無料、2時間まで500円、以後30分毎100円)でした。
さて、思いの外時間に余裕ができたことで再度、伊勢自動車道で少し戻ります。

ETC専用出口でやって来たのは、多気にあるリゾート施設「VISON」です。

このホテルの景観をテレビで観たこともある方もいると思います。
「VISON」の敷地面積は東京ドーム24個分に相当するといい、ナショナルチェーン店の出店をゼロとし、「食」をテーマとし圧倒的な専門性を持つことで、他にない唯一無二の日本最大級の商業リゾート施設を目指して2021年にオープンしたそうです。
ちょっと高級な施設ということで、自分たちには合わないかも?と思いながらも一度は行ってみたいと思っていましたし、奥さんも行ってみたいと言うのでやって来ました。


また、伊勢・志摩方面には道の駅がほぼ無くて、「民話の駅 蘇民」というほぼ道の駅のような施設で車中泊をしたことはあるのですが、今回は、伊勢神宮での滞在が早く終わったので、比較的ゆったりと「VISON」を観て回ることができて、「VISON」にある入浴施設の横にRVパークがあることから、初めてRVパークを利用することにしたのです。
「VISON」には、12時過ぎには到着したのですが、予約したRVパークのチェックインが14時なので、下の駐車場にオルビスを停めて、施設の見学に出掛けることにしました。
ちなみに、「VISON」の駐車場は有料なのですが、RVパークを利用する場合には、何処へいくら停めても精算の必要はありませんので気にせず駐車できます。
事前にお店はある程度チェックはしましたが、実際に訪れるまではよくわかりませんでした。
お昼ご飯を食べ歩きしようと考えていたのですが、見ながら歩いていると、この先にもっと良いものがあるんじゃないか?なんて考えてしまい、取り敢えず・・・と買わずに先に進んでしまいました。
そんな中、目を引くカラフルなクロワッサンのパン屋さんはうちの奥さんのハートを射抜いたようで、こちらのパンは買って帰ることにしました。

ガスエビという深海のエビは鮮度の問題で市場に出回らないので、食べておこうかな?とか、マグロは冷凍していないので、ねっとりモチモチで美味しいとか、事前情報で考えていたのですが、大量のお店を見て回ってうちの奥さんが最終的に昼食に選んだのはこちらのお店です。

松阪の業務用鰹節卸店「伊勢和」が運営するかつお節のTKG(たまごかけごはん)のお店です。
頼みやすい金額ということもあるのでしょうが、「VISON」の中でも人気の高いお店のようです。

TKG+麺メニューもありましたが、二人ともかつお節のTKG+豚汁のセットに追加の削ったその日しか食べられない生かつお節のトッピングにしてみました。

トッピングの生かつお節については、ノーマルを食べていないので正直よくわかりませんでしたが、豚汁は野菜の具沢山で、大きめのチャーシューが1枚載っているという新しい形で、これはありだなぁと奥さんと話していました。

イートインは14時頃でしたが、3組待ちの状態で、その後も常に待っている人が居ました。
食後は、お店散策の続きで、猿田彦珈琲で「CAFE TIME」です。

この猿田彦珈琲は、午前中に参拝した猿田彦神社から名前をいただいている関係で、猿田彦神社にちなんだ「みちびき」と付いたオリジナル商品があります。

ドリップパックもありましたが、うちの奥さんがカヌレが食べたいと言い、こちらの「みちびきカヌレ」と蜂蜜カフェラテをいただきました。
カフェラテにはしっかりハート形いただきました。


お腹も一杯になり、猿田彦珈琲でのんびり休憩もできたので、いよいよRVパークにチェックインします。

金額の高いプライベートなサイトや電源の使えるサイトもありますが、テントは張るつもりもないですし、オーニングも出さない電化オルビスには、電源は必要ありませんから一番安いフリーサイトで十分です。

まぁ、一番安いと言っても一泊4,000円でした。
平日は3,500円が最安みたいですが、この日は建国記念日で祝日なので、500円高かったです。
でも、午後9時までは発電機OKとのことなので、その価値はあると感じました。
早速。発電機を始動しようと試みたものの、まさかのエンジンが掛からない。

何度やっても掛からずで、セルの回し過ぎで始動用バッテリーが怪しくなってきたので、エンジンを掛けてチャレンジするも変わらずでしたが、燃料ポンプのスイッチを一度切ってセルを回したところ、掛かりました。


オルビスでまったりしている間に外も暗くなってきました。
「VISON」の問題点は、ナショナル店舗がないことから、施設内にコンビニがないところです。
おまけに飲食店は食べ歩き中心のお店は5時や6時で閉店してしまい、そうでないお店でも8時くらいには閉店してしまうところもあります。
遅くまでやっていそうな、ホテルそばのしっかりしたレストランはコースが1万円以上したりと下手をすると夕食難民となる可能性があるということを、事前の調査で知っていました。
ランチにイートインのお店を利用したことで、食べ歩きはできていないので、買ってオルビスで夕食として食べるという奥さんの案もありましたが、食べ歩きを冷めてから食べるというのも馬鹿馬鹿しい感じがします。
おまけに昼食が遅かったので、お腹もあまり空いていない中、先にお風呂に入ると寒い中移動しなければならないし、お店が閉まってしまう懸念もあります。
そこで、私にある案が浮かびました。
じっとしていてもお腹は空かないので、再度レストランを見て回りながら、私の考えたお店に行ってみようということになりました。

ホテルのフロントの横を通って、4基のエスカレーターを使用して、お店のあるエリアへ移動します。

エスカレーターからの壮大な景色です。
夜景が美しい。


「VISON」の中では、最もリーズナブルな宿泊施設の前には、写真ではわかりませんが、光の演出が行われていました。

空へ向かって光線が放たれていたり・・・

幻想的な演出の中、やって来たのはウナギのお店。
「うなぎ四代目菊川」です。

せっかく「VISON」に来たのだから、食べたかった「ひつまぶし」を食べよう!というのが私の案でした。

本当は名古屋の有名店へ行きたいのですが、なかなか行けないので、こういう機会にいただきます。
おすすめは1本うなぎだそうですが、食べたいのはひつまぶしで、奥さんはお腹があまり空いていないというのでミニサイズのひつまぶしです。
+110円で肝吸いにできるというので、私はお願いしました。

結果、大正解でした。
あっさりと食べることができて、おすすめ通りに1杯目そのまま、2杯目薬味で、最後はお茶漬けで美味しくいただけました。
お腹が空いていないと言っていた奥さんも、さらさらっと食べられたようです。

食後はすこしぶらぶらと散歩してからオルビスへ戻りましたが、星の美しさに奥さん感動していました。


オルビスの戻ってからは、最後の仕上げのお風呂です。

ホテルの宿泊客の利用が前提にあるので奇麗ですし、空いていました。

ひな人形が並べられていました。

天然温泉では無いのが少し残念ですが、0時までやっているので、いつもは1時間で待ち合わせをするところ、2時間たっぷりと寛ぐことができました。
暖かい畳の待合も少し横になっただけですが素敵な空間でした。
オルビスに戻って、珈琲を飲んでまったりした後、翌日に向けて就寝しました。