2014年07月12日

自業自得?苦難続きの快適化構想

こちらの記事の通り、現在我が家のオルビスイオは、ガレージの中で、電装部分が剥き出しの状態で放置されているわけですが、これは当初から想定していたという状況ではありません。

それは、

「夏場は走行中でも後ろのシェル内が暑くなるので、セパレートエアコンを使いたい。」

たったそれだけの希望から始まりました。

オルビスの発電機を稼働させれば、難なく実現することですから、これまでもそうしてきたわけですが、近年の夏の暑さからは、高地でない限りは、夜は夜で、発電機+セパレートエアコンがないと眠れないという状況も多く、おまけに暑さに弱いパグ犬ゴンタを同行していると、エアコンを止めることのできる時間が無いに等しく、それは、=発電機を休ませる時間も無いということになってしまいます。

朝方等、気温の低いうちはマックスファンで過ごせるにしても、朝がゆっくりだと気温の上昇はあっという間です。

わずか1週間のキャラバンでも、発電機のオイル交換が必要な100時間を超えてしまいます。

せめて走行中は発電機を稼働せずに過ごしたいので、車のクーラーの冷気をキャビンから扇風機で後ろに送るという原始的な方法を取ってもこの稼働時間ですが、この方法にも、シェルの冷え具合に対して、キャビンが冷えすぎるという問題もあります。

もっと、スマートにセパレートエアコンが使えたらという希望に対して、バンテックのトリプルサブバッテリー車では、それを難なく実行できることを知ります。

オルビスでも、オプション設定のAC3電源切り替えシステムを導入すれば、走行中のセパレートエアコン使用は可能となります。

しかしながら、いくら走行中であっても、サブバッテリーの電気は消耗していくようです。

一方、最近のバンテックセールス社のトリプルサブバッテリー車の場合は、サブバッテリーの電気を減らすこと無くセパレートエアコンを使用できるらしい。

これこそが、バンテック方式と呼ばれるカムロードの走行充電強化であり、オルビスもこのバンテック方式の走行充電強化を行うことで、走行中のエアコン使用も可能になり、サブバッテリーへの充電さえもできるのです。

右も左もわからない私でしたが、ミクシィでの先輩オルビストさんの情報などから、バンテック方式の走行充電という情報を得つつ、先ずはオルビス・イオの生みの親である、キャンピングワークス社の小西社長へ質問をメールしました。

直前に、CCFオオモリさんのプライベート展示会で直接お会いしてお話していたこともあり、長々としたメールに丁寧にご回答頂きました。

その中で、オルビスのオプションメニューとしてもある、AC3電源化リレーと1500Wインバータを設置して、走行中にサブバッテリーで家庭用エアコンを運転した場合に、サブバッテリーの電力は消耗するのかという質問については、サブバッテリーは消耗し、電圧が下がれば最終的にはインバーターが停止し、エアコンも止まるということでした。

走行充電強化を行わなければ、当然の結果です。

皆さんの情報からは、オルビスを含めた多くのカムロードベースのキャンピングカーは、元々の走行充電は、細い線を使ってバッテリーを痛めないように設計されているようで、最近のバンテックのトリプルサブバッテリー搭載車の場合は、その走行充電の配線を強化して、サブバッテリーの充電効率を高めてつつ、トリプルにすることでバッテリーへの大電流充電の負担を軽減しているというものでした。

少し前のLTキャンパーズさんの整備ブログでも、実際にセパレートエアコンを運転しつつもサブバッテリーへ充電されているという状態が記事にされておりましたが、最近はこのバンテック方式の走行充電強化が、家庭用エアコン搭載と合わせて、大人気メニューとなっているようです。

オルビスの場合には、既に家庭用エアコンは搭載されているわけですから、AC3電源切替化と走行充電を強化するだけで、走行中に家庭用エアコンを使いながらサブバッテリーも充電できるという、願ってもない環境が容易に手に入る・・・はずでした。

オルビス納車当時に、納車に間に合わなかったキャンサスハイスペックの装着のために、仕事の休みを利用して、とんぼ返りで東京のキャンピングワークスまで行ったことがあるのですが、今回も水曜日の休みを利用して、小西社長に3電源化及びトリプルサブバッテリー化をお願いするつもりでした。

ところが、「販売店のCCFオオモリさんでもできると思いますよ」というメールの中の一文が、事態を狂わせることとなりました。

やはり、水曜日1日だけで東京までのとんぼ返りはキツイものがあるので、近くの販売店で同じことができるのなら、それに越したことはありません。
加えて、キャンピングワークスでは行なっていないと思われる、走行充電強化もお願いできるかもしれない。

早速、販売店CCFオオモリの担当者に連絡を取り、聞いてみました。

すると、これまでにやったことはないものの、作業自体は可能ですから何時でもご依頼下さいという返事。

また、手元に自分で交換するつもりで買ってあるFIAMMAのバッテリー2個とNASAマリンのバッテリーモニターがあったため、持ち込みでもいいかと聞いてみると、機器の故障等は対応できないが、それでも良ければ持ち込みでOKということでした。

事情があって、費用を分散したかったので、1500Wインバーターも追加で手配しつつ、特に問題も感じずに作業を依頼したものの、唯一当初より工賃の見積もりが出ないということでしたが、販売店ということもあり、法外な金額になることもないだろうと安易に考えていました。

ところが、入庫待ちのある日、たまたま讃岐でお会いした先輩オルビストさんから、バッテリーにやさしいという走行充電器なるものの情報を教えていただきました。

img61033119.jpg

バンテック方式の走行充電強化では、大量の電気がサブバッテリーに放り込まれるということもあり、少しの量を時間を掛けて充電する方がバッテリーにやさしいという原則から、そこは気になっている部分だということもあり、衝動的にその走行充電器も手配していただくことに…。

これが、予定外の買い物だったこともありますが、そのオルビストさんから走行充電強化の工賃の情報を聞いたことで、今度は工賃が気になり始めました。

多少なら高くても仕方がないと思っていたのですが、他社で実施されたオルビストさんの金額を聞いて、ちょっと不安になって来ました。

いくらお願いしても金額は出せないと言われ続け、偶然入庫していたオルビスの配線を確認してから無理くり出していただいた概算についても結構な金額でした。

初めての作業ということで、相当金額に余裕を持って言われたものとは想像しますが、それをそのまま請求されるとなると、きっと後悔するだろう。

そんな思いが芽生え始めました。

一般的に工賃は1時間あたりいくらという計算みたいですから、初めてで慣れていないからと、慣れたところの2倍3倍の時間が掛かった場合には、時間に比例して工賃も2倍3倍になるわけです。

それをそのまま支払うということを考えると、受付可能だからと持ち込んで良いものなのかという疑問を持ちながら、余分に時間が掛かった部分については、多少考慮して欲しいという気持ちもあり、他社さんでの凡その工賃を口にしたところ、一転して受けることが出来ないという結論になってしまいました。

私としては、多少高くついてもお願いしたかったのですが、以前にも同じようなケースがあったらしく、その時も他社での金額に到底合わせられないという結論になったようです。

また、それとは別の話ですが、オルビストさんに手配してもらっていた走行充電器が、実はバンテック方式の走行充電強化とは併用できないということがわかり、どちらかの選択を余儀なくされることになってしまいました。

まぁ、これについては、何もわかってないとはいえ、40A以上とも言われるバンテック方式の走行充電強化に対して、30Aが上限という走行充電器ですから、走行充電を強化する意味は無いかもくらいには思っていましたから、やっぱりなという感じです。

そこから、バンテック方式の走行充電強化かバッテリーに優しい走行充電器かで悩むことになりますが、CCFオオモリさんという選択肢がなくなった後、選択肢としてはそう多くはありません。

この辺りで、かなり疲れてきました。

走行中にもう少しスマートに涼を取りたい・・・それがなんか大事になってしまって、身動きが取れなくなってきた・・・

でも、じっとしていても何も解決しないので、バンテック方式の走行充電強化について、長野県のLTキャンパーズさんに相談してみました。

長野県なら、東京よりも近いし、バンテック方式の施工経験も豊富ということで期待したものの、なんと持ち込み工事は購入者の納車時以外は受け付けていないらしい。

私の場合、既にものがあるので、これは痛い。

image.jpg

全てが裏目裏目に出ている感じです。

でも、バンテック方式の走行充電強化だけなら持ち込みにはならないので、手元のパーツは後で考えればいいかと思って見積もりをもらったところ、金額には満足できたのですが、1週間以上の預かりでないと出来ないとの回答。

長野県へ預けるとなるとこれまたかなり面倒なことになります。

距離の問題だけなら、がんばって走ればなんとかなりますが、預かりとなるとそうもいきません。

最低2回は時間を作る必要があり、手元のパーツに対しては、さらに別でなんとかする必要もあります。

時間的言ってももう夏に間に合わない可能性もありますし、走行充電器を手配してくれたオルビストさんにも勧められたこともあり、この夏は、バンテック方式の走行充電強化を断念して、手元にある走行充電器を使用して、来シーズンに向けて仕切り直しすることにしました。

また、この走行充電器は増圧機能があるため、充電自体は最大30Aに抑えられますが、能力は未知数で、大して持ち出しにならない可能性もあります。

何よりバッテリーにやさしいというのは嬉しい。

結局、そこはやってみないとわかりませんが、持ち出しになってもバッテリーをトリプルにしておけば、当初の目的である走行中に家庭用エアコンを運転させたところで、そう困った事態にはならないのではないかと思うようになりました。

走行充電強化をしないとなると、それならとトリプル用にバッテリーをもう1個確保した上で、再度キャンピングワークス社へ打診してみました。

すると、今度は予想外に小西社長からキャンピングワークス社の新しい販売店、愛知県は刈谷にあるエイチ・エスさんを紹介していただきました。

エイチ・エスさんは非常に責任感のある社風であり、作業について相談しても、内容自体は全く何の問題も無いという回答でした。

刈谷なら、我が家からも2時間半くらいですから、刈谷のハイウェイオアシスに寄ってとかいろいろとイメージが膨らみます。

すっかりその気になっていたのですが、作業自体は問題無いものの、ここでも別の問題が発生です。

金額的には、しっかりとした企業姿勢と持ち込みで車の購入者でもないわけですからそこそこ掛かりそうなのはやむを得ない気もしますが、一番の問題は、ここでも預りでしか対応できないということでした。

しっかりとした企業姿勢から、万全を期す為に預かりが基本ということのようです。

姿勢自体は素晴らしいとは思うのですが、私のように時間のないものには融通が効かないと映ってしまいます。

せっかく近いにも関わらず、預かりとなると一気にハードルが高くなってしまうのです。

結局、そこでエス・エイチさんの件も頓挫してしまっていますが、ブログにも私の相談のことが書かれておりますが、販売店、工場としての印象は良かったですよ。

いろんな対応をきちんとこなしてくれそうですから、ここでオルビスを買う人はいいなぁと思いました。


さて、いよいよ八方塞がりとなってきて、再度キャンピングワークス社の小西社長へメールするも、今度は返事が来ません。

エス・エイチさんの件で問題があればまた連絡するよう書いてあったのですが、東京キャンピングカーショー直前だったので、それどころではなかったのかもしれませんね。

まぁ、返事が返ってこないことも多いので、多くは期待はしていないのですが、こうなると、出来る作業は自分で行って、最小限の作業を日帰りでとエス・エイチさんを口説き落とすくらいしか思い付きません。

そこから、日々、頭の中はそのことでいっぱいです。

オルビスの電装部分の写真とにらめっこして、「これがなんの配線で・・・」、「この配線はここへ行って・・・」と見ている内に、だんだんと一部は自分で出来そうな気持ちになってきました。

ですが、こういう時に限って、FFヒーターの件でCCFオオモリさんにオルビスを預けたりしていて、実車を確認できずイライラします。

そして、この前の水曜日にオルビスが返ってきて、更に理解は進みました。

ただ、同時に更に疑問も生じたりして、PCやスマホ、タブレットとにらめっこの状態が多くなることで、ストレートネックの悪化を招いています。

そんな理由もあって、もう、面倒くさくなってきているのと、配線の内容が理解できてくると、高額な工賃が勿体無い気がしてきて、現在は、さらに厄介な状態になりつつあります。あせあせ(飛び散る汗)
posted by かわいいHERO at 12:57| Comment(6) | TrackBack(0) | ┣オルビス>室内>電気関係
この記事へのコメント
HIROさんの葛藤が伝わってきます。
私も頭の中でいろいろ悩んでいますが、購尽きないかもです。

応援してますのでがんばってください。
Posted by COMTECH at 2014年07月12日 17:22
>COMTECHさん

応援ありがとうございます。
最大の原因は、計画性の無さだと自覚していますので、自業自得なんだと思います。
購入時に悩むのは、大きな買い物なので当然です。
大いに悩んで無理言ってみればいいと思いますよw。
Posted by かわいいHERO at 2014年07月12日 19:14
自分も解らないながら先輩方のブログや写真をにらめっこしながらなんとか3電源化リレーやアイソレーター取付けしました。

自分でやってみると少しのトラブルでも対応できるようになるのがいいですね。
でも電気系統から重大事故になる事もありますので気を付けて下さい。

うちも夏場の車内はパグにとって過酷な環境ですのですごく気を使います。

エス・エイチさんうちから5分ぐらいで行けるとこなんです!
HEROさんのブログ見て行ってみたくなりました。
今度オルビスに乗って遊びに行ってみます。

ステッカー着きましたありがとうございました♪
Posted by iwa at 2014年07月12日 21:23
>iwaさん

iwaさんもご自分でされたんですね。
アイソレーター、同じものですか?
もしそうなら、使用感教えて欲しいです。
確かに、注意しないと火災の原因になったりするんですよね。
肝に命じて頑張ります。
エスエイチさん、近くて良いですね。
アメ車の対応で、お客さんを満足させておられるので、キャンピングカーでも安心なのでしょうね。
Posted by かわいいHERO at 2014年07月12日 22:53
アイソレーターは、heroさんの物と少し違いますがNEW-ERAのSBC-002 60Aタイプの物です。
ただうちのサブバッテリーが、開放型のGC2-105 6V直列なのでアイソレーターの優しい充電に合ってない感じです。
走行充電では満充電になりにくく、すぐれ物から変更したオメガプロの高電圧充電で満タンにしてます。

密閉式で低電圧でも充電できるheroさんのサブバッテリーならアイソレーター合いそうですね。
充電も無理なく効率的に行われるんじゃないでしょうか。
Posted by iwa at 2014年07月13日 02:50
>iwaさん

早速の情報ありがとうございます。
60Aのは出たとこのやつですよね。
いろいろチャレンジされているのですね。
私は、基礎知識が無いので、猿真似しかできません。
アイソレーター期待していますが、30Aなので過度な期待はしないようにと思っています。
Posted by かわいいHERO at 2014年07月13日 09:38
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