
GoogleがAndroidOSの4.3以前のサポートを打ち切るという話が盛り上がっていますが、これによって最も影響を受けるのはガラパゴススマホのユーザーであるのは間違いありません。
過去、前身のブログでも散々記事にしてきましたが、端末メーカーが無数に存在し、それぞれ異なるバージョンを採用するAndroid勢を単一メーカーであるアップル社のiOSと並べてシェアを比較するという矛盾。
普通に考えて、Googleも対応しきれないという部分もあるでしょうが、AndroidがiOSに勝てない部分を何とかしたいということもあるのではないかと考えてしまいます。
日本では、アップルはiPhoneのサポートを携帯キャリア任せにせず、自社で対応してきて、ユーザーからは不便だと言う声が上がったりしていましたが、Androidについては、各携帯キャリアが受けています。
殿様アップルは、キャリアに手を入れさせない代わりに、アップル自身で対応してきたわけです。
ですが、Androidは各キャリアが独自のモディファイをすることによって、Google自体は把握できない内容となっています。
国内市場しか見ないメーカーは、携帯時代から続くガラパゴスをスマホにも採用してきました。
初期のスマートフォンは、基本性能が高くないために、このガラパゴス化が更に動きを重くして、最悪の結果をもたらしました。
ところが、スマートフォン本体の性能が上がり、今では、問題なくガラパゴス機能を載せることができるようになりました。
ですが、ガラパゴスは、所詮AndroidというグローバルOSの上に付加されるものであることから、日本のスマートフォンのOSは、世界よりもワンテンポ遅れる事態となっています。
一方、グローバルに販路を開いてきたソニーなんかは、Andoroidを採用しつつも、世界を意識していることから、Xperia Zシリーズについては全機種を5.0ロリポップへのアップデートに対応するとしています。
そもそも、ガラパゴスのスマホについては、アップデート自体最小限であり、まともにアップデートが来ないまま、廃れていく端末も多かったのではないでしょうか。
GoogleもNexusシリーズには、早々にアップデートが降ってくるわけで、5.0ロリポップは、性能の低い端末での使用を考慮していると言われています。(実際には、我が家のSIMフリー版Nexus7には未だアップデートが来ていないし、2012では重いという話もあるようですが)
そう考えると、Googleが悪いのではなく、国内キャリアの問題のように思えます。
実際、私の初めてのAndroidスマホだった、HTCのDesireなどは、グローバル機だったことから、世界中で情報の共有化が図られ、ROOT化による、カスタムROM導入等で、長く使用できる端末でした。
また、私は、現行ではなく前モデルのauのHTCJバタフライも所有していますが、こちらも純粋なグローバル機ではないものの、HTCの流れから、有志の方により、4.4化が成功しており、5.0ロリポップ化も進んでいるという情報もあります。
これらは、マニアックな例ではありますが、複雑なガラパゴスを採用した国内端末では、かなりハードルの高い話です。
なので、今回の件で私は、国内キャリアやガラパゴスメーカーの売れば終わりの姿勢が問われているのではないかと感じています。
ガラパゴスで勝負するなら、そのガラパゴス部分を含めて、長期にわたってサポートが必要ということであり、これまでユーザーを蔑ろにしてきたということです。
奇しくも、今年5月以降の発売端末からは、SIMロックフリーが義務付けられますから、今後、日本のスマートフォンのあり方は大きく変わるのかもしれません。
しかし、これで古いガラパゴスAndroid機の処分は絶望的だな…。
