2012年11月10日

おやじライダーの無謀か

最近、鈴鹿サーキットで、相次いでおやじライダーの死亡事故が起こった。

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1件目は元プロライダーの方でショップ経営の39歳のパパさんライダーに45歳のアマチュアライダーが追突したらしい。
そして、2件目は一昨日、やはり43歳の会社員が1コーナーで単独で事故。
リッターバイクでの走行で180〜250キロ程度の速度だったという。

少子化日本の人口構造や、経済環境から若者のオートバイ離れによるオートバイ人口そのものの減少と高齢化について過去にも嘆いてきましたが、これもそれを象徴する出来事のように思われます。

自分自身をだぶらせてしまうのですが、今の若者は貯金が趣味と言われるように、厳しい収入環境から車さえも勿体ないと思う世代ですから、さらに趣味性の強いオートバイなんて多くは見向きもしません。

反面、豊かな日本を過ごしてきた世代は、若い頃よりも収入にゆとりが出てきた層や、オートバイ好きにありがちな単身者などは、自分一人の生活費で良いわけなので、オートバイに使う資金が捻出できる。
そして、若いころには成し得なかった「サーキット走行」に満足感を覚える。

自身が経験してきた道なので、非常にわかりやすい流れだと感じています。

でも、このように事故が続くとやはりそこに疑問を持たざるを得ません。
鈴鹿サーキットの安全性の問題は当然にあるわけですが、ここではそれ以外の根本的な部分について、勝手に無責任に考えてみます。

先ずはスピード。
200キロを超えるスピードというのは、やはり普通の人間がコントロールできる速度ではないと考えます。
プロのライダーでさえ、本当の意味でコントロールできているのは僅かかもしれません。
スピードが上がればそれに比例して衝突時のダメージも増えるわけですから、やはりここが一番死亡事故に起因する部分でしょう。
オートバイの楽しさはコーナリングですから、直線スピードを求めるなら、違う乗り物にした方がいいです。
そして、コーナリングの楽しさは、低速コーナーでも同じです。
以前、高野山の龍神スカイラインを180キロとかで走行する、主と自称する人間が動画を元に逮捕されていましたが、そのリスクは計り知れません。
楽しむために乗るなら低速コーナーがおすすめです。

次に肉体的要因。
アラフォーとなれば、普段からよほどのトレーニングをしていないと、動脈硬化等を含む肉体の器官そのものの劣化があるのが普通です。
単に瞬発力であるとか持久力であるとかの結果としての運動性ではなく、潜在的なリスクとしての運動性というのはどうにもできないものがあります。
そのリスクを負わない若者と比較することはできません。
元プロであるとか、特別な事情以外は何か制限すべきかもしれません。
ここは、CBR900RRのフル加速で頭がクルクルするようになってきた、私の実感です。


最後に真の安全性。
これはどういうことかというと、とっさの時に取るべき行動のことです。
タイヤの性能も高く、旋回性もいい最近のバイクでは、ビビりさえしなければ、だれでもそれなりに乗れてしまいます。
もちろん、コーナーリング中にフロントブレーキを握るとか、当たり前のことは除きますが、そういうことさえなければ、タイヤの限界を超えるような次元でない限りは、なんとか乗れちゃいます。

そこで勘違いしているライダーもいるような気がします。
そして、きっとこういうライダーが、こういう事故の元をを作ってしまうのでしょう。

私の大好きなライダー「ケニーロバーツ」が行っている100ccのXRで行うバイクトレーニングは、安全に極限の状態を作り出すものです。



彼は自分の庭に練習場を持っており、残念ながら、日本では庭はおろか、探してもなかなかこんな環境はないわけですが、2つのタイヤだけで車体を安定させるオートバイという乗り物の基本はここにあるような気がします。
そんなことわかってるよという人も多いとは思いますが、実際にそれをものにしている人はそんなに多くはないのではないでしょうか。

ビックバイクを自由に操っているように見える人でも、フラットダートで小排気量車を走らせるとうまく走れない。
あるような気がします。いや、きっとあるでしょう。

関西ではフラットダートのサーキットは皆無で、最近広島県にあることを知りましたが遠すぎます。
関東はもっと恵まれてはいますが、茂木が閉鎖になるなど環境は悪化しています。

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ということで、格好良くはないですが、私は安全にバイクに乗るために、オフロードコースの小さなサークルを子供のようにくるくる回るという地味な練習を続けようと思います。
オフロードコースをそのまま走れば良いようなものですが、オフロードコースとなるとジャンプがあって、練習のつもりがそこでけがをしてしまう可能性があります。
体力のない中でのオフロードコースは厳しんです。
現に今年の初めには、ライダースパーク生駒で体力不足から車体を抑えきれなくなって転んでしまいました。
なら、体力つけろよって話ではありますが…。
単調練習の気分転換に熱くならない程度に走るのがベストな感じです。

それと、安定しないコースの路面では、タイヤのスライドを意識することが難しく、スライド状態をいち早く脱しようとするので、結果としてのスライドしか許容できなくなるということもあります。
ですから、オンロードの為にはフラットダートが一番なのですが、関西では十分なフラットダートは皆無というわけです。

s-DSC04098.jpg

モタード車でオンロードでスライドという高度な選択もありますが、普通は難しいですよね。
でも、当初、モタードを見て「なんて恐ろしい」としか感じなかった私が、スライドこそできませんが、モタードバイクを所有し、安全に楽しめるようになったのは、この地味な練習によることが大きいです。
ただ、問題点はご一緒する価値観の人がいないこと。ふらふら

こうしている間にも、年齢による完全引退の日は近づいているんですよね。もうやだ〜(悲しい顔)
興味のある方は、一緒に走ってみませんか?
posted by かわいいHERO at 13:08| Comment(2) | TrackBack(0) | ┣その他オートバイ
この記事へのコメント
実に内容の濃い記事でした。
アスファルトの上では200キロで起こる挙動が、ダートでは50キロ、いや、それ以下でも発生します。
私は常々、バイクはオンとオフの2台を所有すべきと友人や後輩たちにも言ってきました。
また、公道、特に市街地を走るなら、最も安全なバイクはオフ車であるとも。
【※私的にはビッグスクーターなどは問題外。
乗り物として物理的におかしいし、メーカーの見識を疑いたくなる。』
これは、アイポイントの高さによって危険を早く察知できること、また、滑ったり振られたりした時にも、元々がそのような状況で走ることを前提としたディメンションにより、コントロールがしやすいからです。
もちろん、高速道路を使ったツーリングや、豪快でスリリングなコーナリングを味わうためにはリッタークラスのSSもありですが、それを生かすも殺すも、オフ車でしっかりと基本や基礎を身につけておくことが大事です。

まして親父ライダーともなれば、万が一のことがあった時には家族や社会への責任も大きくなります。
バイクに乗ることを許してくれてる家族や周囲の人のためにも、しっかりとしたテクニックや大人のライダーとしての流儀みたいなものを養うことが求められますよね。
私のブログの過去記事http://blogs.yahoo.co.jp/kitanotamotu/29367344.html
に「ブレーキ側・アクセル側」というのがありますが、これを知らないライダーがけっこういます。
バイク雑誌も「膝の擦り方」を記事にする前に、このようなことを書いてほしいと思うのです。

すみません、化石ライダーのボヤキを長々と書いてしまいました・・・(__)
Posted by ぱらまた at 2012年11月14日 01:16
ぱらまたさんに、こんな評価を頂いてとても光栄です。
若い頃は、理論的にテクニックについて学んだものですが、どうも飲み込みの悪い私は、実践と結びつけることができずに、身につきませんでした。
ところが、オフロードで具体的に練習すると、すんなり身体が覚えてくれました。
ブレーキ側・アクセル側については、実は私も知りませんでした。ブレーキ、アクセルそれぞれの挙動、特性等の理屈は理解しているつもりですが、タイヤのブロックでそれを確認できるという部分は初めてしりました。
でも、最近のスリックにわずかな溝を入れたようなタイヤでもわかるもんでしょうか?
でも、自分の走りの特性や癖を知るというのは大事ということですね。
今回の記事は見ていませんでしたので、また改めて他の記事も見せていただき、勉強させていただきたいと思います。(ちょっと堅苦しくなってすみませんw)
Posted by かわいいHERO at 2012年11月14日 18:27
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