
イオンが発売したスマートフォンと格安SIMのセット販売が売り切れるほどの人気だと言います。
この春からMVNOの格安SIMがさらに値下げされて、魅力を増しているのは事実ですが、このイオンのセット販売については、正直あまり魅力があるとも思えません。
というのも、2,980円という月額料金の内訳は、日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」という通話サービス付のSIMカードが1,560円で残りの1,420円がスマホの端末代ということになります。
このスマートフォンというのが、Googleのスマホである「Nexus4」なわけですが、この端末は3Gオンリーの端末であり、LTEには対応していません。
最大速度200kbpsというSIMだからこそ、これで十分なわけですが、このLTE未対応の端末を、
1420円×24回=3万4080円
で購入するわけです。
最新のLTE対応のSIMフリー「Nexus5」が

「そんなにいい端末じゃなくていい」
という場合にも、もっと良い選択肢があります。
amazonでドコモの白ロムを購入するのです。
例えばこれとか。
分割じゃないと高く感じるかも知れませんが、分割だとせっかく違約金が無くても、2年以内に解約する場合には、残りの端末代をまとめて払わなければなりませんから、縛りがあるようなものです。
それなら、一括でもっと安い端末を探して手に入れた方が良いと私は思います。
また、音声契約付のSIMについても注意が必要です。
音声の発着信可能なところは良いのですが、忘れてはいけないのは、割引がないことです。
既存のキャリアなら、同じキャリア同士は無料だったり、家族割で無料なんてこともありますが、MVNOの場合は一切の割引がありませんから、通話=有料です。
そこで、LINEをインストールして無料通話という方法があるわけです。
200kbpsでもLINEの通話は可能なようですから、通話の品質にこだわらなければ、通話SIMが必要かどうかはその人の使い方次第かと思います。
まぁ、電話としていざという時の為に通話はあった方が良いのかも知れませんが、通話無しならもっと月々は抑えられるわけです。
私の使い始めた「OCNモバイルONE」も、一番安い972円/月のコースだと50MB/日を超過したら速度制限が掛かって200kbpsですが、これで「スマホ電話SIM フリーData」と同じ速度ということです。
50MBまでは高速にストレスなく使えるわけですから、そう言う選択肢もありでしょう。
ということで、イオンはうまくセットにしたことで大成功していますが、白ロムをうまく入手できれば、もっといろんな選択肢があるということを知って欲しいと思います。
なお、MNPで番号そのままでの移行には、音声回線必須となりますので、この「スマホ電話SIM フリーData」が良いと思います。
amazonでは、これらの格安SIMと白ロムの両方を調達可能です。
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もちろん、現在3キャリアの携帯電話をお持ちであれば、キャッシュバックは激減したとは言え、月々をこれ以上に安く抑えることのできる条件もあるかも知れませんから、それぞれの長所短所を見極めて、最良の選択肢を見つけることが重要です。