これは、もちろんAndroid自体の進化もあるでしょうが、ハードの高性能化がもたらした部分が大きいと考えられます。
一方、iphoneの場合は、ハードの非力さを感じにくい味付けとなっていることで、旧世代の端末でも、比較的快適に使えるのは良いことですが、最新端末でもスペックを抑える傾向にあるようです。
先日、バイク店の飲み会で、iPhone5sからiPhone6Plusへ変更している友人が「二度とAndroidにはしない」と言ってたのですが、どうやら、初期のAndroidで国産端末を利用していたようです。
確かに、あの頃の国産端末は酷かったですから。
スペックがギリギリなのに、不要なアプリがたくさん入ってて、昔のPCも同じような感じでしたね。
その点、HTCとかのグローバル端末はそんなことはなくて、比較的ましだったんですが、それでも、アプリに対してハードの性能が低かったですから、今のように快適ではなかったです。
ところが、今は、低価格ノートPCでもメモリ2GBってのが少なくないのに、「XperiaZ3」や「Nexus6」は3GBです。
ハードとして、かなりの余裕があると言えます。
反面、iPhone6は未だ1GBですから、もっと安くても良さそうですが、実際は高いですね。
キャリアが、端末代を負担しているので、感じにくいですけど。
もちろん、iOSの良さがあるからこそ、私自身も特に初心者のスマホにはiPhoneを勧めてきたわけですが、電話とネットと一般的なアプリの利用なら、もはやどちらでも良いのかなと思います。
同一端末としてのシェアは、ますますiPhone有利ですから、周りの人と同じ機能や知識を共有したければiPhoneは魅力的ですが、アップルの管理下に置かれるのがちょっと残念です。
と言うのも、メイン端末を「iPhone5s」から「XperiaZ3」に変更したことで、SIMなし「iPhone5s」を持ち歩いているのですが、そのままでは、当然、自宅もしくは職場のWiFi環境下でないとネットは使えないわけです。
ですから、「XperiaZ3」からのテザリングとなるのですが、「iPhone5s」も「XperiaZ3」も当然のようにBluetoothを積んでいます。
WiFiテザリングでもいいわけですが、多少速度は落ちても、バッテリー消費の少ないBluetoothによるテザリングを使用したいと思います。
モバイルWiFiルーターとして、人気のNECのAterm MR03LNの場合、Bluetoothによる接続利用の場合、バッテリー持続時間が大きく伸びています。
ですから、常時接続しておくような使い方にはBluetoothは魅力です。
そこで、「XperiaZ3」からのテザリングで「iPhone5s」を子機として使用したかったのですが、なんと、「iPhone5s」のBluetoothは、子機としてのBluetooth接続に対応していないのです。

「XperiaZ3」からは、問題なく「iPhone5s」が見えています。

ですが、「iPhone5s」には「XperiaZ3」は表示されず、「XperiaZ3」から求めてようやく表示されます。

ですが、最終的には、「XperiaZ3はサポートされていません」と蹴られてしまうので、「XperiaZ3」に問題があるのかと思ったら、違いました。

Bluetoothによるテザリングでは、親機としてはPAN-NAP(Network Access Point)に対応していることが必要で、子機としてはPANU(Personal Area Network User)に対応している必要があるのですが、「iPhone5s」はこのPANUに対応していないのです。
そして、このことについては、私が見た限り、アップルや携帯キャリアのiPhoneのページを見ても何処にも見つけることが出来ませんでした。
auのサイトでは、Android端末については事細かに記載されているのにです。
対応自体は難なくできるはずのものが、意図的に排除されていると感じます。
これまでのファイルシステムに自由を与えないというところもそうですが、6から機能として搭載しているNFCもApplePay以外では使えないとか、iPhoneを使いたければ我慢せよと言わんばかりに思えます。
iPhoneはアップルの認める自由の中でのみ楽しむことができる。
アップルの高い塀に閉ざされた世界であり、それをオープンにするジルブレイクを「脱獄」と表現するのは、なんとも上手く言いはめた表現なのかと思います。
塀の中だからこそ、保たれる秩序があるのも事実ですが、高価なのに性能が伴わないという状態では、例えるなら不当に過酷な労働を強いられる塀の中の世界ということにも成り兼ねず、是正されるべき事態とも考えられます。
まぁ、少し大袈裟ですが、以前ほど使い勝手に差が無くなっている現状を考えると、AndroidOSとiOSがもっと対等な土俵で競い合う必要性を感じます。
少なくとも、特定の目的を達するためにはiOSの方が優れているというこれまでの私の考えは、過去のものだと感じ始めています。
加えて、Androidとしての大きな転換点となる可能性のある、新しいAndroidOS5.0 Lolipopが、今後更にワクワクを届けてくれそうで、楽しみです。

早く、Nexus7でLolipop試してみたい・・・。
11/22追記:こちらの記事を読む限り、各パーツには日本の技術が多数注ぎ込まれているようなので、コストが高く付くのはやむを得ないのかも知れませんね。
綱渡りもそろそろ限界? iPhone 6/6 Plusの分解で見えたAppleの“危険水域”