
ちょっと大人っぽくなったように感じる望結ちゃん、ますます可愛いくなってますね

そんな本田望結ちゃんを関西のテレビで目にする機会が多いのは、こちらのCM。

そう、家電量販店のエディオンです。
先日の冷凍庫の購入もエディオンでしたが、タイガース色の強いジョーシン電機と交互にDMが送られてくる感じです。

そんなDMの粗品で、また家の中に要らないものが増えていくわけですが、少し前には、ちょっといつもと違うはがきのDMが届いていました。

なんと、「エディオンハウジング」ですと…。

家電量販店が、不動産仲介業を始めるということですね。
これに似た流れでは、先行してヤマダ電機が昔の小堀住研、後のエス・バイ・エルと平成23年10月に資本・業務提携して、現在は株式会社ヤマダ・エスバイエルホームが誕生しております。
ヤマダの場合は、規模も大きくM&Aという形でスマートハウスという市場に力を注いできたようですが、どうもうまくいっているとは言えないようです。
それだけでなく、本体のヤマダ電機の方が失速してしまい、当初の目論見とは程遠い現状ではないかと思います。
以前のニュースでは、中古住宅を買い取ってリノベーション住宅として売り出すなんてのもあったように思いますが、そんな話何処へやらという感じです。
メーカーの生産物を扱う家電量販店と、土地に根付いた住宅とは、勝手が大きく違いますから、そうそう簡単に行くことはないだろうと思っていましたが、まさにその通りのようです。
それでも、エディオンまでもが、不動産に進出するというのは、やはり囲い込みが目的なのでしょうか。
確かに、家電は突き詰めると住宅設備との境目が無くなりますから、市場のパイが小さくなれば、住設を含めた提案が必要になるでしょう。
とは言え、ハウスメーカーを手にしたヤマダの失敗例を目の当たりにして、地域に密着した不動産仲介に活路を見出そうというところなのかも知れません。
マンション業者の場合、その系列のマンション管理会社により、そのマンションの管理上で請け負うありとあらゆるサービスを囲い込んでいくように、エディオンも不動産仲介から家電量販店の強みを活かして、リフォーム等周辺サービスを取りに行こうという囲い込み戦略のように思えてきます。
これまでの値段さえ合えば、建てれば売れた住宅市場から、利便性の悪い地域は極端に敬遠され、駅前中心のコンパクトな住宅市場へと移行する中では、ヤマダの戦略よりも、エディオンの方が地に足がついた戦略のようには思えますが、家電と不動産とは、売り方が全く異なりますから、先ずはそこで躓かなければいいのですが、多分そう簡単では無いでしょう。
既存の不動産仲介業者の中でも勝ち組のシェアを奪っていくことは容易いことではないと考えます。
それよりも、業界のスタイルを変えていくのは、生命保険や損害保険で成功を収め、銀行でも8年連続顧客満足度第一位をキープし、昨年の不動産への進出に迷走との声も高かったソニーのような会社であるような気がします。
Yahoo! JAPANとソニー不動産の業務提携・資本提携合意に関するお知らせ
不動産仲介業において、これまで地場業者が強さを保ってきたのは、その情報によるものであると感じています。
地域密着による地道な情報収集は、そのエリアの不動産業者同士の小さなコミュニティで完結して来たため、なかなか外部からの進出は難しいものでした。
ですが、情報の発信や収集の方法、つまり情報の扱い方そのものが変化しており、それをこれまでの閉鎖的な情報網からうまく変化させたところが、主導権を握っていくのではないでしょうか。
そこで、エディオンがその主導権を握れるのかは、甚だ疑問ですが、何れにしても、既存の不動産仲介業者にとっては、ますます厳しい環境になっていくのは間違いないでしょう。