そのせいで、75mmという一般的にはちょっと使いにくいであろうこの焦点距離が、私にとっては魅力的であったりします。
人間の見た目に最も近いと言われる50mmよりも、少しだけアップとなるその画角は、見たもの全てを収めることが出来ないため、一部分にスポットを当てることとなり、それが必然的に構図を考える癖をつけるので、とても勉強になりました。
現在、メインマウントのカメラと位置付けている富士フィルムの「X-T10」は、ほとんど35mm(35mm換算53mm)の単焦点レンズを付けっぱなしで、標準に近い画角は、使い勝手も悪くはないものの、バリエーションが欲しいところです。
と、いうことで、56mm(35mm換算84mm)のレンズを持って、久しぶりの「真龍寺」さんへお邪魔してきました。

印象的な少女?の銅像の写りに満足しました。

こちらは撫でることで御利益のある牛の像でしょうか?
JPEG撮って出しの画質は、やはり悪くないと感じます。

明るいレンズによるこの鳥居の立体感こそ、私の望んだ画像です。
そして、中望遠も良いのですが、X-A1とX-T10それぞれのキットズームを合わせても、画角としてより物足りないのは広角側ということで、今度は広角ズームの出番です。

ボケは期待できませんが、広角側でのボケの必要性はあまりないと考えてのチョイスです。

写りそのものは、十分にシャープで好感が持てます。

75mmの理論では、全部が写ってしまう広角は、メリハリのない写真になりがちだと思っていましたが、何をどうして、写りがシャープだと、そうでもないようです。

中望遠の切り取りのものとは、また違った世界を見せてくれるようです。

以前に撮った写真よりも良い写真に感じますが、気のせいなのでしょうか。

超広角の歪みはありますが、補正しなくても自然な気がしています。

いや、自然と言うよりは、それも世界を形成する要素なのかもしれません。

「真龍寺」さんということで、SLを忘れてはいけません。

これは広角10mm(35mm換算15mm)ですが、ちゃんとD51の全体が収まりました。

続いて、中望遠56mm(35mm換算84mm)では、やはり一部分を切り取ることとなります。

また、35mm(35mm換算53mm)でも、全部は入りませんでしたから、広角の出番はあったと言えます。
次に境内のショットで、中望遠56mm(35mm換算84mm)と標準35mm(35mm換算53mm)を比較してみます。

56mmに対して

35mmです。

もうひとつ、56mmに、

35mmです。

このショットは56mmですが、梅の花が小さめです。

こちらの35mmの方が寄れるんです。
で、この花は?

あと、道に椿の花が大量に落ちていて、思わずシャッターを押しました。

この画像の反対側から撮ったこの写真は…

この通りRAW現像してみましたが、撮って出しの方が自然ですね。

また、竹やぶの向こうから太陽の光が差し込んでいたので、撮ってみましたが、

これもLightroomでRAW現像してみました。

別のもう一枚も…

やはり、暗すぎると感じるので

こうなりましたが、さて、どうでしょう。
メインマウントの富士フィルムの充実で、果たして思うように作品に幅が出るのでしょうか?