
メインマウントを富士フィルムと位置付けながら、「ペンタックスK-1」が気になるとか、「ニコンD500」に目が行くとか、ちぐはぐな物欲の大号令でしたが、ようやく落ち着きました。
いや、決して落ち着いてはいないのですが、方向性が整理できたという表現の方が正しいでしょうか。
結論から言うと、富士フィルムに賭けてみることにしました。
今年3月に「XーPRO2」が発売されて、その評判は上々ですが、さらに明日7日に「X-T1」の後継機となる「X-T2」が発表となります。

サードパーティ製のレンズの期待できない富士フィルムの場合、超望遠というジャンルは存在しませんでしたが、100ー400mmズームも発売となっており、「X-T2」では、オプションのバッテリーグリップ利用で、11コマ/秒を実現するらしい。

オートフォーカスも「XーPRO2」以上ということですから、かなり期待できるのではないかと思います。
現実的には、未だミラーレスがレフ機を超えるのは難しいかと思いますが、確実にその差は縮まっているものと思われます。
まぁ、車もミラーレス車の時代となるわけですから、当然と言えば当然なのかもしれません。
個人的に憧れのあったフルサイズのセンサーについても、来年、富士フィルムから中判ミラーレス機が発売されることが確実になったようで、富士フィルムは、普及機はAPS-Cサイズのセンサーで充分と考えているらしく、広告業界を視野に入れた中判ミラーレスとの組み合わせで、フルサイズは必要ないという結論らしい。
富士フィルムも、いずれフルサイズへ移行するのではないかと心配していた人も、これで安心できるのではないでしょうか。
また、APS-Cの普及機についても、スナップを撮りたくなる楽しさを秘めたレンジファインダー高性能フラッグシップ「X-PRO2」と半年違いで、性能を追求したパワフルな高性能フラッグシップ「X-T2」というダブルフラッグシップを用意することにより、ユーザーに選択の自由を与え、満足度を高めようとしているように思えます。
センサーサイズから、トリミング耐性こそフルサイズには及ばないという話ですが、それ以外は、2400万画素で更に高画質となったことで、フルサイズ機に劣ることはないという話です。
実際の話、世の中のアマチュアカメラマンのほとんどは、それで充分なんだと思います。
そして、一部のアマチュアとプロの為に、中判機があれば、フルサイズの必要性は生じないということなんでしょうが、そこは納得できます。
そうなると、立場的に苦しくなるのがペンタックスです。
フルサイズの「K-1」で調子に乗るペンタックスですが、レフ機でありながら、動体に強くはなくて、先日、ヨドバシ梅田で話しかけて来た店員さんに、その旨を伝えると、「ペンタックスは風景を撮るカメラですから」とあっさり言い切られてしまいました。
確かに、リアルレゾリューションシステムによる圧倒的な精細描写も、三脚あってのものですから、動体には使用できません。
となると、突き詰めると中判機となり、実際にペンタックスは中判機を持っているわけですが、そこへコンパクトなミラーレスの富士フィルムの参入がどう変化をもたらすか?

動体用途でいので、コンパクトなミラーレスで充分ということになるのかもしれません。
先日、高級ブランドカメラの「ハッセルブラッド」が中判ミラーレスを発表し、そのコンパクト性を見せつけましたが、そこに富士フィルムが加わることで、プロやマニアによる中判ミラーレス機のブームが来たりして。

中判機は個人レベルでは手の届く代物ではないので、私はAPS-C機で充分ということになります。
このような背景があって、ペンタックスへの未練もなくなりました。
ペンタックスは根強いファンがいるものの、ミラーレスで出遅れているのが残念です。
その上で、私のスタイルにベストマッチするモデルは、富士フィルムの「XーPRO2」であることに気がつき、大袈裟ですが、今は「XーPRO2」ユーザーとなることが自分の運命の様な気さえしてきています。

その上で、動体撮影に不満があってどうしてもとなれば、「X-T2」の導入も視野に入れつつ様子を見て、駄目なら「ニコンD500」といいたいところですが、「D720」とかでも良いのかなと思ったりもします。
現時点では、自分が動体撮影に取り組むことがあるのかさえわかりませんので、富士フィルムで自己完結するのではないかと思っています。
さぁ、マウント整理始めるとしよう…。