遠い海の向こうの出来事で、ファミリーの他のメンバーとも、25年近く会っていないわけで、先方からすれば、今となってはそんな日本の学生がいたなぁ位のものだと思います。
なので、言葉の壁もありますし、そもそも本当の親戚のように、訃報の連絡が来るわけないのは当然ですが、かと言って、自分もお悔やみに渡航できるわけでもありません。
なので、どうやって何らかのお別れをアクションできないかと考えていたところ、ホームステイ時の友人から、メッセージを貰いました。
それによると、DADDYの娘さんが、クラウドで寄付を募っているというものでした。
早速、マイクのFACEBOOKを覗いてみると、そこにはマイクの娘さんが内容をシェアしており、そのクラウド寄付サイト「GoFundMe」を知りました。

このサイトは、あらゆる寄付を受け付けるサイトのようで、様々な理由、分野での寄付が募られているようです。
アイデアを商品化するために、投資資金を募る「Kickstarter」等のクラウドファンディングサイトはよく目にすることとなっていますが、私自身は寄付サイトというのは初めて知りました。
今回のDADDYの場合は、本人が愛するBaja(バハ・カリフォルニア州)への埋葬を希望しており、その費用に1万ドルが必要というものです。
バハ・カリフォルニア州というのは、メキシコの最北の州で、「Baja 1000」という有名なオフロードレースが行われる地としても有名で、ホンダのオフロードバイクの中には、「XR250 Baja」なんてのもありました。
メキシコにも何度も連れて行ってくれましたし、オフロードバイクをこよなく愛するDADDYらしいと感じます。
おそらく、そのBajaへの散骨を意味するのだと思いますが、DADDYの同業者の人たちからも、何かしたいという声があって、その費用を賄うための寄付を立ち上げたということのようです。

よくわからないまでも、DADDYへの感謝の気持ちから、私も寄付に参加することとしました。
通訳を仕事にする、ホームステイ時の友人に見てもらうと、目標額の設定はあるけれども、基本は寄付なので、達成しなくとも寄付金は、充当されるようなので、充分とはいえませんが、幾分はお別れの代わりにはなったのではないかと思うようにしています。
今回のBajaへの埋葬という話で、今年の私の誕生日にもらったメッセージの「次回は一緒にバイクに乗ろう」という言葉が、ずっしりと身に染みて来ています。
自分が生きている内に、オフロードバイクでBajaを走る…そんな難題が頭を過ぎリはじめました。
1時間のミニバイクでのエンデューロさえ弱音を吐いている人間の考えることではないのは承知しています。
実現の有無は別として、思ってもいなかったテーマが出現したことには、自分自身、驚いています。
そうだ、その思いを「GoFundMe」で訴えて、寄付を募ったらどうだろう?
まぁ、それは冗談ですが…。
なんだか、この冬は、オフロードを走り回りたい気分です。
