但し、鈴鹿8耐の場合は、文字通り8時間もレースがあるので、スタンド席から移動して、レースを観戦することが可能なので、写真撮影に適したコーナーに移動しての撮影というものが可能となります。
ですが、モトGPの場合は、1時間にも満たないスプリントレースですから、移動することは不可能です。
もしも、そんなことをしていたら、高価なスタンド席の指定席料金が勿体無いのはもちろんのこと、目まぐるしいレース展開を理解して追いかけることなんてできません。
ですから、今回は、カメラを持参しても、スタンド席からのみで、ほぼ使えない状態であることを想定の上でした。
今回のモトGPが開催された「ツインリンクもてぎ」の場合は、モトGPのレースが行われるレーシングコースの外側に、オーバルコースが存在していて、そのオーバルコース上に、私の居たV席という仮設の観覧席が組み立てられていました。
本来のグランドスタンド席よりもコースに近い位置にある席なので、幾分、写真も大きく撮れそうなものですが、そこはメインストレートとなるので、垂直に被写体を捉えることは不可能です。
かと言って、1コーナー側へレンズを向けても、ただのストレートですし、フェンスがあってまともな写真は撮れません。
文章だけでの説明では、おそらく何のことかわからないと思いますので、実際に撮影した写真を見てみます。

ダウンヒルストレート終わりの90°コーナーを抜けたところ、つまり最終コーナーひとつ手前のコーナーを捉えた写真がこちらです。
構図としては悪くないのですが、如何せん遠すぎます。

最終コーナーまでのアプローチも悪くないのですが、肝心の最終コーナー自体は障害物で撮れません。

最終コーナー立ち上がりで再び捉えることができますが、フェンスが邪魔で、ピントがフェンスに行ってしまう可能性大です。
と、いうことで、予選は別の場所で観たわけです。

その場所がこのバレンティーノ・ロッシ応援席のあるZ席です。
写真は決勝日のものですが、予選では自由席となっていました。

ダウンヒルストレートから下ってくる様子を、比較的近くで捉えることができました。

90°コーナーに近くなればなるほど大きく撮影可能なのですが、一番良い場所に小屋があって、90°コーナーの進入と立ち上がりのどちらかしか撮れません。

進入では、かなり大きく撮影できるものの、画面いっぱいには至りません。
ちなみに、400mmズームのAPS-Cセンサーなので、35mm換算の600mmですが、これでも役不足ということです。

画質は落ちるらしいですが、「×2.0コンバーターレンズ」があれば、もう少し撮影の幅が広がったのかもしれません。

左側に写っているフェンスから小屋部分となるので、ここが角度的に限度であり、次のショットは小屋を写してしまいます。

アウトからなので、腹が見える形になりますが、この部分が最も大きく撮影できる角度でした。

ここから、一瞬小屋で見えなくなって、立ち上がりで再度現れるという感じです。

小屋で一度ピントを外しますので、この部分ではピンぼけになりやすいです。

そして、ここから離れていくので、徐々に小さくなります。

制約はありますが、∨席スタンドよりは、撮影には向いていると思いますので、予選で移動してみて良かったです。
そして、決勝当日は、V席スタンドから動けませんので、別の撮影を楽しみます。

これは、モト3クラスにワイルドカードで出走した、女性ライダー「岡崎静夏」ちゃんです。
スタート直前ですが、この画角は望遠ズームだからこその賜物です。

ピット内も、適度に絵になります。

ドクターヘリも丁度よい画角で撮れました。

生のライダー達も適度に撮影できました。

いよいよ始まった決勝は、遠くても絵になるので一応撮影しました。

しかしながら、応援席は、旗振りがあったり、応援グッスの帽子が邪魔だったりで、こんな写真になりがちなので、撮影には向きません。

悲しいかな、転倒してピットへ戻ってきたロッシの姿も捉えます。
先日のファームアップで高速化を果たしたという、肝心のX-PRO2のAF性能ですが、今回はAF-C&連射(HI
)を試みたので、64GBのSDカード2枚が、あっという間に容量不足となりました。
まだまだ、使いこなせてはいませんが、もてぎでの撮影は、良い勉強となりました。
次は更に上手く撮って、X-PRO2の豊富な機能を使いこなしたいものです。
最後に、決勝日に中央エントランス前で行われていた、フリースタイルモトクロスのデモをGIF形式にしてみました。

んんっ!やっぱりX-PRO2を持参しておいて良かった…。