
その自転車で出掛けした。

こんな道を進んでいくと、ダイハツの地元ということで、ダイハツの新車置場があったり、

飛行機がモチーフになった日時計のあるこちらの公演は、

滑走路のすぐ近くということで、飛行機を見に来た人で賑わっていました。

肝心の行先は、実はお隣の伊丹市であり、いつもとは違うルートを行ってみたところ、「多田街道」なる趣のある場所に通り掛りました。

どうやら、多田神社へと向かう街道のようですが、多田神社ってあの川西市の多田神社なのどだろうか?

その横の「水車」の文字が気になり、ルート変更です。

多田街道へ曲がってすぐにその水車が現れました。

まぁ、水車ですが、思っていたものとも違うので、先へ進みます。

そのまま産業道路へ出てやって来た「伊丹1」の交差点に目的地はあります。

左の白い壁の建物なのですが、自転車が置けそうな場所が見つからず、その周りをうろうろしてみると、「旧岡田家住宅」なる建物がありました。

入場無料のようなので、後で寄ってみようと思っていたら、その横に駐輪場があったので、自転車を駐めました。

旧岡田家住宅の隣も旧石橋家住宅らしい。
で、私がここへ来た目的はこちら。

写真展を見るためです。

この白い壁の建物は、伊丹の市立美術館なんです。
建物の中へ入ると、記念写真コーナーがありました。

この人が「ソール・ライター」という写真家のようです。
SNSなんかで、写真をアップしている方の何人かが時々名前を上げる「ソール・ライター」について、私は良く知りませんでした。
書き込みなんかから、素晴らしいストリートスナップを残した写真家というくらいの情報です。
これまた偶然に、ツイッターでこの写真展に行った方のツイートで、その存在を知り、調べてみたら、今日20日の日曜日が最終日じゃないですか。
これは行くしかないということで、やって来たわけです。
最終日ということで、結構な来場者でした。

チケットを買って、展示会場のあるらしい2階へと上がります。

すると、テレビで彼の作品と人物像に関するビデオを上映していたので、先ずはそれを一巡見ました。
驚きました。
「ソール・ライター」へこんなに共感できるなんて…。

会場1では、商業写真時代の初期のモノクロ写真中心でした。

そして、会場2では、彼の愛したカラー写真です。
写真はモノクロが評価された時代に、彼はカラー写真を愛したのです。
それは、画家としての側面も持つ「ソール・ライター」が、当然の如く色彩の美しさを素直に受け入れたに過ぎないようです。

地下にある会場3は、彼の絵画や女性のヌードについての展示エリアでした。
美術の歴史は色彩の歴史であり、洞窟の壁画でさえも色彩が使われていると言っています。
また、写真は発見であり、絵画は創造だと言う。
“発見”
まさに私が写真に感じていたことです。
日常の中にさえ、綺麗だったり、興味深かったりするものがたくさんあるわけで、全体を見ているとそれが見えないので、その部分を切り取ってわかりやすく“発見”するのが写真だと私は受け取りました。
よって、「ソール・ライター」の写真に、個人的に共通点を感じたりしました。
もちろん、技術やセンス等は別の話です。

というわけで、「ソール・ライター」展の後は、旧岡田家住宅等の写真を少し。

プロやハイアマチュアなカメラマンのあれやこれやでうんざりしかけていたカメラというものに対して、初心に近い気持ちが湧いて来ました。
そして、自分の写真に対しても後押しをもらったような気になり、また撮りに行きたいと思うようになりました。

気を良くした帰り道では、空に飛行機を見つけてシャッターを。

35oレンズなので、飛行機は厳しいですが、国道の軍行橋でも…。

誘導灯らしき照明の続く場所でリベンジ。

どちらにしても望遠ではないので厳しいのですが、滑走路先の公園近くでも。

また今度、撮りに来よう。

まぁ飛行機はどうでも良かったのですが、他に道路脇の黄色い花が綺麗だったので

自分なりに美しく。

ありがとう、ソール・ライター。

大好きなカメラマンとなりました。

ということで、パンフレット代わりの展覧会公式図書を購入しました。
今後も、国内巡回予定があるようなので、興味のある方はぜひ。