2018年08月25日

やり過ぎRAW現像は悪か?

先日、この夏にオルビスで訪れた西日本での写真をフェイスブックにアップしたところ、写真をかじる友人からお褒めの言葉をいただきました。

マイクロフォーサーズマウントを使用するその友人には、以前、ペンタックスK-50でのボケをピンボケと捉えられてしまい、凹んだことがあるので、今回は素直にうれしかったのですが、それらの写真は、SNS用に再現像したものであり、我ながらかなり過剰に手を加えています。

ご存知ない方のために説明しますと、一眼カメラ等高機能のカメラには、画像をそのままの情報で保存するRAWファイルでの保存ができるものがほとんどです。

RAWとは「生」または「未加工」という意味で、撮影時の画像データをそのまま記録したファイルとなります。

一般的にデジカメによる写真というと、JPEGという形式の元の画像情報を圧縮してコンパクトに容量を抑えたものが、写真ファイル(jpgファイル)として認識されていますが、このJPEGの場合は、圧縮が掛けられているために、ファイル容量が小さい反面、余分な情報は削除されてしまっています。

一方でRAWファイルの場合は、一見同じような画像であっても、黒い部分の中にそこに有ったであろう「モノ」の情報が、見えないだけで残されています。

なので、adobe社のLightroom等の現像ソフトで明るくしてやると、黒い中にあった「モノ」が現れるのです。

全ての情報を残したファイルであるが故に、1枚のデータ量はJPEGの4倍ほどと、相当大きなものとなります。

カメラは、その機能でJPEG化したものを画像として残すわけですが、RAWファイルがあれば、その全ての情報の中からカメラとは違う情報の取捨選択を行うことによって、カメラとは違う画像を作り上げる、つまり再現像することができるのです。

圧縮されたJPEGでこれを行っても、既にカメラが余分と判断した情報は残っていない為、黒い中にあった「モノ」が再び現れることはなく、画質は劣化するしかありません。

本来は、カメラ自体が作り出す画像を超える再現像は不可能と言われます。

ですから、私のような素人がRAW現像したところで、カメラの描きだした画像の足元にも及ばないですし、不自然さを付け加えることになるだけなのですが、インパクトという点では、メリットがあるのです。

言葉で説明してもなかなか伝わらないと思いますので、実際に写真で比較してみます。

なお、RAW現像については、過去にも夜景の記事等でも説明していますので、わかりにくいという方は、こちらも見てみてください。

では、先ずはソニーの「α7B」で撮影した角島大橋の写真から…

DSC00204.jpg

「α7B」撮って出しの写真がこれですが、せっかくの空と海の青を強調したいものです。

そこで、過剰に彩度をあげたものがこれです。

DSC00204-1.jpg

空の上の方なんかは、撮って出しでは消えてしまっている雲の形状などの情報が、彩度を上げたりハイライト値を下げることで、現れています。

偽色と言われれば返す言葉もありませんが、どうせなら印象的な写真を見てもらいたいものです。

現実の色はどちらかと言われれば、撮って出しの画像の方が近いでしょうが、ネットで目にする印象的な角島大橋の写真からすると、いまひとつだと言わざるを得ませんから。

DSC00206.jpg

こちらの写真も、大袈裟に再現像することでこうなります。

DSC00206-1.jpg

たくさんの鳥居の並ぶ元乃隅稲荷神社の場合、

DSC00213.jpg

再現像でこうなりましたが、これはそう極端ではないですね。

DSC00213-1.jpg

赤の場合は、元々鮮やかなこともあり、違いが出難いのでしょう。

DSC00215.jpg

なので、少しだけ鮮やかです。

DSC00215-1.jpg

次いで富士フィルムの「X-H1」撮って出しです。

DSCF2910.jpg

富士フィルムのフィルムシミュレーションは、やり過ぎることなく自然な現像をしてくれるので、ビビッドに相当する「Velvia(ベルビア)」が私のお気に入りとなっています。

DSCF2910-2-1.jpg

でも、それを敢えてLightroomでやり過ぎ再現像です。

DSCF2920.jpg

空が白飛びしてしまっているこの写真が、インパクトだけは絶大です。

DSCF2920-1.jpg

やはり、空や海の色である青への効果が大きいと感じます。

DSCF2928.jpg

これなんかは、やり過ぎてシャドーが不自然ですね。

DSCF2928-1.jpg

赤と青と緑のコントラストだけを求めた結果です。

SNSでは、明らかやり過ぎの画像も多く、これは写真をかじっている者としては、ちょっと恥ずかしいところもあるのですが、SNSのインパクトは大きく素人受けも良いものです。

また、プロの写真家も撮って出し以外はほとんどの場合、RAW現像するようですから、程度の問題とも言えます。

また、建物や構造物の場合には、水平をトリミングで取り直すという機能もあります。

DSCF2996.jpg

レンズによるゆがみ補正機能もあるので、気になる写真もこの通り。

DSCF2996-1.jpg

こういう構図では、ちょっとしたズレが気になるものです。

DSCF2997.jpg

トリミングなので画像のサイズはやや小さくなりますが、スッキリしました。

DSCF2997-1.jpg

広角レンズによる迫力のある構図ですが・・・

DSCF3006.jpg

空の青さも加わって、HDRっぽく仕上げました。

DSCF3006-1.jpg

これもインパクトの大きな写真となりました。

DSCF3014.jpg

本来はこうあるべきなのでしょうが、

DSCF3014-1.jpg

絵画のようなこの写真も好きです。

DSCF3046.jpg

オルビスの写り込むこんな写真も

DSCF3046-1.jpg

空の青さでちょっといい感じに。

DSCF3077.jpg

足立美術館のお庭もガラス越しで陰が気になりますが、

DSCF3077-1.jpg

再現像では気にならない???

DSCF3096.jpg

足立美術館のお庭の美しさを伝えようとした場合、

DSCF3096-1.jpg

やり過ぎ位の方が伝わるのかなと思ったり…。

でも、全部が全部違いが出るわけでもなく、いや、違いはあるのだけれど、期待したほど印象が違わないケースも多いのです。

ここからは、我ながらそうでも無かったなぁって写真達です。

DSCF2878.jpg

DSCF2878-1.jpg

DSCF3053.jpg

DSCF3053-1.jpg

DSCF3054.jpg

DSCF3054-1.jpg

DSCF3116.jpg

DSCF3116-1.jpg

DSCF3123.jpg

DSCF3123-1.jpg

DSCF3134.jpg

DSCF3134-1.jpg

どうですか?

イマイチでしょ???

でも、結局のところ、撮影段階でこういう設定に出来れば、わざわざRAWで保存することは無いので、露出だのホワイトバランスだのといった設定が上手くできないへたくその私が後で見られる写真にするためのインチキツールと言えるかも知れません。

RAWであってもあまりにも極端な現像では、ノイズが出たりで画質が劣化しますから、やはり撮影時の設定は重要なのですが、こんなことをやっていると、いつまでも上手にならないんでしょうね。ふらふら

JPEG撮って出しで、印象的な写真が撮れるよう長い目で頑張ります。ダッシュ(走り出すさま)
posted by かわいいHERO at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣未熟な作品達
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