2019年01月25日

ミシュラン「キャンピング」の憂鬱

私の周りの身近なオルビストさんにも装着する方が増えて来たミシュランタイヤのバン/ライトトラック用タイヤ「アジリス(AGILIS)」ですが、国産タイヤと違い、少ない空気圧で耐荷重を維持できることから、乗り心地が良いと好評です。

我が家のオルビスイオは、現在は国産のブリジストンで耐荷重を考慮して、なるべく600kPa(6.0kgf/cm2)としているので、アジリスの450kPa(4.5kgf/cm2)のソフトな乗り心地は大いに興味のあるものであり、次回のタイヤの買い替えでは、最有力候補でした。

ところが、そのミシュランタイヤから、3月にキャンピングカー専用のアジリスが発売になるといいます。

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日本ミシュランタイヤ公式サイトでは、既にこれまでのアジリスに加えてキャンピングがラインナップされています。

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キャンピングカー用のアジリスは、これまでのアジリスとはどう違うのか?

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このCPという文字がその違いを表しているようです。

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これまでも、ミシュランはアジリスを「キャンピングカーには推奨しない」と明言していましたが、その理由がこれです。

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まぁ、わかっていた話ではあるのですが、先行して使用している皆さんの間でもトラブルも無さそうなので、次はアジリスかなと思っていた矢先の「キャンピング」発売です。

アジリス「キャンピング」は、フィアットデュカトの標準タイヤということで、本場の安心感もあります。

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但し、高負荷域を常用とすることで、やはり空気圧をあげてやることになります。

それが従来のアジリスの450kPa(4.5kgf/cm2)から75kPa(0.75kgf/cm2)高めることになるらしいので、525kPa(5.25kgf/cm2)になるってことです。追記:(75kpaは225/75 R16 CP 118Rの場合で他は25kpa、シングルタイヤの後輪のみ対応のようです)

せっかくのアジリスのソフトな乗り心地がどうなってしまうのだろう…。

とは言え、これまでの「キャンピングカーには推奨しない」が実質的に「キャンピングカーには適さない」と言われているに等しい状況なわけですから、従来モデルを選ぶという選択肢も無くなったように思います。

これまでも一応自己責任で表に出ないトラブルがあったのかどうかはわかりませんが、専用モデルを発売することで、ミシュラン側は完全に責任回避できますから。

「高負荷域を常用」という言葉から、従来モデルは一時的な高負荷域は大丈夫ということなので、やはり荷物の量に変動のある宅配車等を想定しているのでしょう。

となると、我が家のオルビス・イオのようなキャブコンは、常時家を載せているわけですから、「キャンピング」を選ばざるを得ません。

ソフトなアジリスを楽しみにしていたので、残念な気持ちが強いのですが、前回の交換でアジリスにしなかったのは、我が家の場合は、稼働率が高くないので、時期によって駐車場で最大2か月近く動かさないなんて時もありましたから、空気圧の力を借りないアジリスでは、タイヤの変形が怖かったというのもあります。

もちろん、まめに動かせば良いわけですが、気が付くとこんなに乗っていなかったって場合がほとんどなので、ついついってなってしまうんですよね。ふらふら

なので、そういう意味からは、今回のアジリス「キャンピング」の方が、我が家には適していると言えますし、75kPaアップと言っても、525kpaで現在のブリジストンの600kpaよりは断然低いので、乗り心地改善も少しくらいは間違いなく見込めるでしょうから、次回の最有力候補となりそうです。

ミシュランさんはこのタイヤで、この春のキャンピングカーショーに出展されるようですから、気になる方はショーへ行ってみるのも良いですね。
posted by かわいいHERO at 11:51| Comment(2) | TrackBack(0) | ┣オルビス>室外>タイヤ
この記事へのコメント
ご無沙汰です。
昨日ミシュランサポートに最大耐荷重空気圧の確認したら225/75 R16 CP 118Rは525kpa以外は475kpaだそうです。なので215/70 R15 CP 109Qは475kpaとなります。
また75kpaの件は文中との関連はよくわかりませんが、積載が増加して後輪の空気圧を上げたい場合に最大で75kpaまで増やすことができると言われました。ただ空気圧増加は条件として後輪限定かつ後輪シングルタイヤとも言っていました。
Posted by takekid at 2019年01月25日 17:56
>takekidさん

仕事が速いですね!
情報ありがとうございます。
25kpaアップが上限ですか…それなら、更にソフトな乗り心地が期待できそうですね。
シングルタイヤの後輪限定で75kpaというのは日本のキャブコンのリアヘビーを想定しているんでしょうね。
改めてWEBを見ていくと、トレッド端部まで覆うナイロンキャッププライを採用とか強靭なビード構造と2枚のケーシングを採用ということで、450kpaのままでも強化が図られていて、場合によって後輪475kpaまでOKという感じかな。
いずれにしても、「キャンピング」と名の付く対応品の販売は喜ぶべきですね。

とは言え、我が家のR202は今年で3年というところで、個人的にはエア管理すれば5年は大丈夫と思っているので、導入時期に悩みます。
Posted by かわいいHERO at 2019年01月25日 18:29
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