
昨日、寝る前にリビングでスマホのゲームをやっていると、突然三男坊がやって来て、緊張した面持ちで私の前に正座しました。
何ごとかと思いきや、先日のセンター試験の出来が良くなかったので、志望校の学部を変更したいと言って来ました。
でも、そもそも志望校や学部のことは、私は蚊帳の外でいつも奥さんから断片的に聞く状態だったので、急に学部変更と言われても「あ−、そう」としか言いようもありません。
但し、学部を変えたところで難しいことに変わりはないと言うので、無謀な領域でのわずかな確率をあげるだけの調整であることは理解しました。
そんな無謀な受験なので、うまく行かない確率の方が圧倒的に高いわけですが、そこは死ぬ気で勉強するので今年駄目だった場合には、浪人させて欲しいと言います。
浪人すること自体は、長男、次男とレベルの高くない大学へ行くために浪人させていますし、自分の経験上、浪人自体もひとつの経験だと思うので、三男坊だけ駄目と言うつもりもありませんが、良い機会なので、ここのところ感じていたことを全て話しました。
優秀な親夫婦から産まれたわけではないので、人よりも努力しても難しいのに、休憩時間だからと言って、余計なアニメや音楽の情報を希少な脳の空きスペースに入れているようでは、到底うまく行くわけないと思っていたということや、勉強が何より好きだという訳ではない人間にとって、勉強で努力することが如何に難しいかというようなことを話しましたが、それはこれまでできなかったことで、本人も充分にわかっていることでしょう。
長男、次男に対して、三男は奥さんのコンプレックスを背負うようにそのレールに乗せられてきたところがあるので、勉強はお兄ちゃん達よりも少しだけできるのですが、反面、私から見ると社会へ出てからちゃんと適応できるのか?という不安要素が満載です。
他の兄弟よりも少しだけできたということが、要らぬプライドを形成している可能性が高く、その簡単に潰されるであろうプライドをきちんと受け止められるのかが心配です。
私としては、大学はその後の可能性を増やす大きな岐路ではあると思いますが、一番大事なのは、生きていく為の力を備えていることだと思っていますから、つまらぬプライドなんかに左右されない強さを持って欲しいと思っています。
もちろん、人生の選択肢は多いほど良いので、彼の覚悟を信じて応援したいと思います。

でも、ぶっちゃけ私自身は、金銭的な負担のこともありますが、それよりもこれでまたスッキリしない日々が1年も延長されることを思うと、正直かなり憂鬱です。
