
ここ数日、HUAWEIの新機種について、色々なニュースが飛び込んできていて賑やかです。
GoogleのHuawei向けサポートが停止すると何が変わるのか? 発売済み端末への影響は?(本田雅一) − ハフポスト
Huaweiショック、日本にも。auとソフトバンク、NTTドコモが新端末の予約をストップ。既存の端末はどうなる? − ハフポスト
HUAWEIユーザーとしては、気になるところも多いのですが、既存の端末については影響は無いようですし、メイン端末でもないことから、まぁ興味本位くらいで気にしています。
今回、最も大きなインパクトがあったのは、HUAWEI端末でGoogleのサービスが使えなくなるという部分でしょう。
OSとしてのアンドロイドは提供するが、Googleのサービスが使用できなくなるというのは、クラウド部分での使用を規制するということなのかな?
良くわかりませんが、OSとサ−ビスを切り離すことができても、これでは実質HUAWEI端末を選べなくなるでしょうね。
そんな中で飛び出した、auとソフトバンクによるHUAWEI新モデルの受付中止は、表向きの理由は、今後HUAWEI端末で問題なくサービスを提供できるかどうかが不透明だからということのようですが、私はちょっと穿った見方をしてみます。
それは、2日前にHUAWEIが発表会を行った新シリーズ「P30」シリーズについてです。

スマートフォンのカメラとしては「LEICA」ブランドの効果もあって、圧倒的な強みを発揮しているHUAWEIですが、昨年モデルの「P20」シリーズのフラッグシップ機「P20 Pro」については、まさかのドコモ専売ということでSIMフリーモデルが発売されませんでした。
HUAWEIのスマートフォンは、全体的にカメラ機能が高レベルではありますが、やはりフラッグシップ機「P20 Pro」の能力はずば抜けていて、SIMフリーで販売された無印の「P20」は前年のフラッグシップと同等というモデルでした。
これには、私を含め、これまでHUAWEIフラッグシップ機のカメラに魅力を感じていたユーザーはがっかりしたものです。
その後、アメリカ主導のHUAWEI排除の動きが強まった半年ほど前には、ドコモもHUAWEIに力を入れるのを辞めたように見えていたのですが、新モデルのフラッグシップ機「P30 Pro」についても、なんとドコモの専売予定と言うではありませんか?
これには、冬モデルのSIMフリー機「Mate 20 Pro」を販売したり、これまでHUAWEIとの関係を築いてきたソフトバンクは相当がっかりしただろうと思います。
HUAWEIは春夏モデルの「Pxx Pro」、秋冬モデルの「Mate xx Pro」と半年ごとのフラッグシップ機の発表が定着しつつあったのですが、基本的に半年前のフラッグシップ機にプラスアルファの機能が付いてくるという感じです。
「P20 Pro」から「Mate 20 Pro」の時には超広角レンズが付いたのですが、「P30 Pro」では、当然超広角レンズを装備しつつ、光学3倍レンズが光学5倍となり、加えて50倍のデジタルズームが可能となって、スマホで月まで綺麗に撮影できると言います。
スマホで月が撮れた HUAWEI P30 Proの「4眼カメラ」を試す − Engadget 日本版
個人的には一眼ミラーレスを愛用することから、スマートフォンのカメラに過度に性能を求めるつもりはありませんが、常に携帯しているスマートフォンでここまでの撮影ができるとなると、スマホカメラの用途が完全に変わってくるかも知れません。
そんな期待のフラッグシップ端末だからこそ、それを取り扱うことのできないauとソフトバンクは、他のHUAWEI端末は要らないとばかりに今回の予約停止に動いたのではないか?なんて勝手に想像してみます。
現在の世の風潮の中で、2社にそういう行動に出られたら、ドコモも何もなしでは要られず、延期という発表になったのではないでしょうか?
しかしながら、「Mate 20 Pro」ユーザーとしては、HUAWEIという企業の政治的問題は置いておいて、一般消費者前提では、そのカメラ機能の優秀さを肌で感じているので、「P30 Pro」の高機能ズームの使用が純粋に延期されることは、それを必要とする方にはデメリットでしかないと感じます。
ミラーレスで力を発揮しているソニーあたりが、HUAWEIを超えるカメラ機能を持つスマートフォンをリリースしてくれれば、それが一番なんですが…。