2019年06月29日

ホンダはこれで良いのか?

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先週末のWSB(ワールドスーパーバイク)では、ポイントで独走していたドゥカティワークスV4マシンのアバーロ・バウティスタ選手のレース2での転倒があり、カワサキの表彰台独占の中、2位のジョナサン・レイ選手とのポイント差がかなり詰まったことで、少し面白さを取り戻しつつありますが、一方で今週はモトGP開催週です。

前回のスペインGPでは、マルク・マルケス選手以外の上位ライダーが序盤で転倒に巻き込まれるというアクシデントで、ポイント争いではまたもやホンダのマルケス選手が独走することとなってしまい、ちょっと残念な状況です。

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そのアクシデントの原因となったのが、昨年のドゥカティワークスから電撃移籍のホルヘ・ロレンソ選手なわけですが、今回の「TTサーキット・アッセン」で行われているオランダGPでは、昨日のFP1で激しい転倒をし、胸椎の骨折により次戦を含めての欠場となります。

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幸い、次戦のドイツの後は、約1か月後のチェコとなるので、ある程度の回復は期待できますが、今シーズンは序盤から怪我で満足なレースができていなかったので、またかという印象は拭えません。

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ロレンソ選手と言えば、ヤマハ時代のチャンピオンライダーであり、ドゥカティワークスの2年間でも上り調子で勝利を掴んだ、最速ライダーのひとりであることは疑いようもありません。

ドゥカティワークスでも初年度は苦戦することとなりましたが、ホンダでの初年度はちょっと違うように感じます。

今月、わざわざ日本を訪れてホンダのエンジニアとの擦り合わせで明るい兆しが見えていたように思ったのですが、度重なる転倒で、ホンダのマシンの問題が浮き彫りになりつつあります。

以前からカル・クラッチロー選手が訴えていたフロントのグリップを失う問題が、ロレンソ選手を襲ったと言えます。

ところが、ホンダにはマルク・マルケスという最強のチャンピオンライダーが居て、彼の場合には、そのフロントのグリップを失った状態でも、そこから立て直すという神業をやってのけます。

急速に成長しているドゥカティワークスに直線で負けなくなったホンダの技術力もあるとはいえ、チャンピオンの座を許さないのは、ホンダの力というよりは、マルケス選手の力の割合が大きいと感じます。

果たしてマルケス選手しか乗りこなせないようなホンダで良いのでしょうか?

そんなマルケス選手も人間です。

速いけれど転倒も多い。

以前よりも大人になって、何でもかんでも無理をすることが無くなったとはいえ、やはり転倒は多いですから、問題を抱えたままの勝てるマシンとなっていっているように感じます。

WSBスーパーバイク選手権の方では、ベースマシンの古さが問題らしいですが、下位に沈んだままなわけで、最高峰のモトGPでチャンピオンを獲得し続けていても、なんだか中身が空洞であるような感覚です。

このままでは、マルク・マルケス選手が居なければ、どうにもならないホンダと成りかねないと危惧します。

昨年型のホンダ機に乗る日本人の中上貴晶選手が、最新型でも違和感を感じなかったとのことで期待したいところですが、いざ最新型でレースとなるとロレンソ選手やクラッチロー選手と同じような事態に陥る可能性もありますから、懸念の払拭とはいきません。

モトGP自体は、レギュレーションによりマシン性能の差が縮まって面白くなってはいますが、勝利を収めるにはやはりそれだけではないライダーの力量も必要です。

ここ数年不振だったヤマハが好調を取り戻しつつあり、多くのライダーがその力量を発揮できる環境になりつつあるのに対して、ホンダは逆を進んでいるのではないでしょうか。

その辺りを一番上手く進化させているのがドゥカティワークスであり、このままではホンダがドゥカティに勝てない時が来るのではないかと想像してしまいます。

まぁ、それも含めてモトGP観戦の醍醐味とは言え、やはり一つ一つのレースの面白さの積み重ねがモトGPを観る価値でもあるので、ロレンソ選手が勝てるホンダ機を秋の“もてぎ”あたりでは見せて欲しいものです。

と言いつつも、私の推しはバレンティーノ・ロッシとエクスタースズキのリンス&ミルですが…。
posted by かわいいHERO at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣あるライダーのつぶやき
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