
ホンダ公表、アレックス・マルケスをロレンソ後任に − ITATWAGP | イタたわGP
発表だけの問題ということで、改めて驚くことはないものの、やはり本当なんだという思いはあります。
今シーズン、早々にモト2クラス残留を決めていたアレックスに、偉大な兄のプレッシャーがあったことは容易に想像できますが、モト2からモトGPというのは自然なステップアップの流れであることから、他チームで兄と真っ向から競うことになるよりも、同じチームでライバルではあっても協力が可能な環境は、アレックスにとっては最善の方法であるように思います。
また、ホンダにとってもマルケス仕様と揶揄される現在のマシンには、兄マルク・マルケスは欠かせない存在であり、弟を加入させることで、兄マルクに恩を売り、ホンダに留める効果があると考えます。
また、今シーズンのヤマハのファビオ・クワットハッホの活躍から、モト2チャンピオンの新人に期待する向きもあるのかも知れません。
万が一、弟アレックスが覚醒するようなことになれば、レプソルホンダとしては、兄マルケスだけに頼ることも無くなりますし、アレックスが思うような活躍ができなかった場合でも、兄マルクにその分自分が頑張らなくてはいけないと思わせることが出来、ホンダとしても最良の選択と考えたのかな?なんて思います。
しかしながら、兄マルクは「自分はホンダに弟加入をプッシュしていない」と言っているようですが、メディアに「弟が良いと思う」と言っているわけで、これはホンダには見えないプレッシャーであることは間違いないわけで、プッシュしたも同じと言えます。
まぁ、既に決定したことで、今後の焦点は弟アレックスが兄マルクのような走りができるかどうかでしょう。
マルク・マルケスしか乗りこなせないと言われてきたホンダのマシンを弟も乗りこなすようなことがあれば、ホンダは現在の方向性を変えることはないでしょうが、アレックスが乗りこなせなければ、兄マルクの不在の未来を想定すれば、方向性に幅を持たせざるを得ないと思います。
中上の代わりに3戦限定でスポット参戦していたヨハン・ザルコが期待されたものの結果がパッとしなかったことから、面白さという意味では、兄弟レプソルチームの方が見どころが多いかも知れませんが、結局のところ、「打倒マルク・マルケス」が最大のポイントであることには何も変わりません。
もう少し何かが足りないヤマハと、トータルでもう一歩という感じのスズキの来シーズンのマシンに期待するより他なく、今日から始まるテストに期待するよりありません。