直ぐに暖かい場所へと移動させて、おしっこが出ていなかったので、ペットシーツを敷いてその上でお腹の辺りを絞ってみると、出ました。

腎不全で亡くなったゴンタも、絞ってやらないとおしっこが出なかったので、やはりジュジュも腎不全のようです。

心配ですが、土曜日は奥さんともども仕事ということで、そんなジュジュを家に残して、出勤しました。

前日金曜日の夕方に、残り少ないブドウ糖液をもらいに動物病院へ行った際、数日前にお腹がタプタプなのに水を飲んで吐いたという話をしたら、ポカリスエットの薄いブルーのパッケージの「イオンウォーター」をあげると良いと言われ、土曜の昼間にあちこち探すも見つからず、ようやくキリン堂薬局で買えました。
そして、土曜日は仕事から帰宅後は、オルビスで三男坊を島根へと送っていくことになっていて、ジュジュも連れて行きます。
三男坊からジュジュの状態が良くないので連れて行くのはどうか?という話がありましたが、それは百も承知であり、もう少しで「それなら、お前は勝手に一人で帰れ」と言いそうになりましたが、荷物が多く、無理なことはわかっているので、ぐっと我慢しました。
夜、日が変わる前に出発したものの、ジュジュの流動食の間隔が3時間以上あいてしまっていたため、加西のサービスエリアでチューブから入れてやりました。
ここのところは嘔吐を避けるために食事の間隔が開き気味になっています。

朝に運良くおしっこが出たものの、その後子供たちに圧迫排尿のYouTube動画のアドレスを送ったりして、給仕と共にお願いしていたのですが、結局おしっこは出ずです。

おしっこが出ていないことで、流動食を与えてもお腹が辛そうに見えて、あまりたくさんはあげられません。
その後、再び移動して、仮眠の道の駅でも食後は、元気なく、リアベッドに横たわりました。

未明にジュジュが鳴くので、起き出してご飯を与えてから、オルビスのサードシートに寝かせて付き添いました。

結局そのまま朝となりましたが、ジュジュはふらつきながらも、冷たい床で寝ようとします。

そのままにしていると冷えて状態が悪化するのは目に見えていますから、冷たくない場所へ移動しますが、何度移動しても、直ぐに冷たい床へと降りてしまいます。
相変わらずおしっこが出ていないことから、腎不全の尿毒症による低体温症になっていると思われます。

散々調べて来たので、ジュジュの命が長くないことは理解しており、金曜日の看護師さんとの会話でも、最後の看取り方についてもお聞きしていました。

それまでは移動中はずっと奥さんの膝の上でしたが、フラットな方が良いようなので、私と奥さんとの間にペットシーツを敷いて、そこに寝かせて出発しました。

三男坊をアパートへ降ろした後は、私はオルビスの中でぐったりと横たわるジュジュを看ていました。

おしっこが出ていなく、お腹も膨らんだままであることから、もうこれ以上チューブから食事を入れることもためらわれ、脱水防止のブドウ糖液やイオンウォーターを少量入れるくらいしかできませんでしたが、突然起き上がったジュジュは、サードシートへ移動して、マナーウエアの中に排便しました。
おしっこが出ない以上、膨らんだお腹は便として出すよりなかったのでしょう。

帰路も、山陰道、鳥取道とやはり運転席と助手席の間のペットシートの上で横たわらせますが、中国道へ入ったところで、ジュジュに異変が起こりました。
慌てて安富パーキングに駆け込み、イオンウォーターをチューブに、そして口がべたべただったので、シリンジで一滴一滴湿らせてやると、ぐったりした中でも飲んでくれたものの、直後に吐いてしまいました。

島根を出発するときからもういつどうなるかわからないと覚悟はしていましたが、いよいよその時が迫っていると感じながら、奥さんがジュジュを抱き、二人でジュジュの名前を呼びながら帰宅を急ぎました。
ジュジュは懸命に頑張ってくれたものの、高速を降り、大通りから自宅近くの道へ入った途端、奥さんが泣き始めたため、私も状況を理解しました。
自宅前にオルビスを停め、そのまま急いでジュジュをジュジュの部屋まで連れて行きましたが、未だ暖かいものの動いてはくれませんでした。

ジュジュは天国へと召されました。
亡骸には今日はお花がありませんが、ご飯をそばにたくさん置いてあげました。
また、経鼻チューブも外してやりました。
突然の別れに私の心にはぽっかりと穴が開いています。
瀕死の状態で連れ出したことに疑問を持たれる方も居られるかも知れませんが、自宅に置いて行くという選択肢はありませんでした。
もし、そういう事態になったとしても、ジュジュとはオルビスでのドライブで絆を強めてきましたし、何より一人で逝かせたくはなかったのです。
FIV(猫エイズ)ということで、メイとさつきと一緒にしてあげることができず、絶えず部屋に一人っきりだったジュジュの最期は看取ってやりたかったのです。
ここ最近の私の日常は、ジュジュを中心に回っており、常に口内炎のジュジュのご飯や薬のことで頭は一杯でした。
自宅での時間も、圧倒的にジュジュと一緒にいる時間が多く、生活の大部分を占めていました。
なので、いつかはやって来るとわかっていた別れですが、「セカンドオピニオンなどせず、副作用のない形でステロイドを使ってあげていたら…」とか、「最後にご飯を食べさせてやりたかった」とか、悔いしかありません。
そして、何より「私のかけがえのないジュジュ」だったわけで、特別な存在となっていたことに改めて気が付きました。
ありがとうジュジュ。
そしてさようなら。