名前の通り塗装を仕事としていて、生涯独身を決めているちょっと風変わりな方ですが、何故かすごく私を気遣ってくれます。
何分変わり者なので、ベッタリお付き合いはできないものの、憎めない性格で、私自身すごく好きなお人柄です。
もてぎの日本GPや鈴鹿8耐も一緒に行った、そんなツーリング仲間のペンキ屋さんが、これまで人生の多くの部分を共にしてきたオートバイを降りると決断したのはほんの数か月前です。
以前から考えてはいたようですが、決め手となったのはガソリンスタンドの進入口の段差。
その段差に気が付かず、危うく転倒しそうになって、目の衰えや体力の低下を痛感して決断したと言います。
そんなことで・・・とも思いますが、以前から考えていた上での出来事で、本人は大きな衝撃があったのでしょう。
私自身も一昨年だったかのまさかの転倒で、真剣に降りようと考えましたから。
決断すると早いペンキ屋さんですから、早々にバンバン250を手放し、先日10年以上乗ったピカピカのGSX1400を買取業者に30万円で売り渡し、残る650ccスクーターのスカイウェイブで最後のツーリングをするということで、昨日、お供してきました。

金曜日の時点で読売テレビのお天気キャスター蓬莱さんが、日曜日は近畿北部は雨で、中南部も大気が不安定で何時ゲリラ豪雨に会ってもおかしくないと言っていたように、天気予報は日曜日が近づくに連れ、悪い方向へと変わっていきました。
なので、土曜の夜から酷い雨が降り続き、明方は小雨になりましたが、朝7時の出発時には一応止んでくれました。

とは言え、溝が極端に少ないスポーツタイヤの私は、最大限の注意を払って集合場所へ。

猪名川沿いのいつもの待ち合わせ場所に、少し遅れてしまったところ、ペンキ屋さんから鬼のような電話ラッシュがありましたが、運転中で出られませんでした。
こういう所もペンキ屋さんらしいところです。
今回も昨年の秋のペンキ屋さんツーリング同様、オフロード大好きMさんのGSX250Rも一緒ですが、いきなり雨が降り出して行先の北側の空は分厚い雲に覆われています。
子供達にすべてあげてしまって、自分の分が無くなったワークマンの高機能なレインスーツを前日に急遽用意した甲斐がありました。
早朝で気温が低いこともあって、レインスーツでも快適に走行できました。

国道176号線を北へ走って、国道沿いの道の駅「瑞穂の里・さらびき」で最初の休憩で、この時点で雨は止んでいたので、レインスーツを脱ぎました。
しかしながら、再スタートしてしばらく走っていると、またもや雨が降り出したので、急いでレインスーツを着ようとしたのですが、ペンキ屋さんに下は要らないんじゃないかと言われ、Mさんも上だけだったことから、私も履き脱ぎが大変なズボンは履きませんでした。
ところがこれが大誤算。

本格的に雨が降り出し、下半身はびしょびしょに。

全てをペンキ屋さんに一任のツーリングなので、早めの昼食にしても時間が早いからと、舞鶴を抜け、宮津の道の駅で時間調整をすることになりました。

もう、腰から下はずぶ濡れで気持ちが悪い。

初めて来た道の駅で、宮津シーサイドマート ミップルの敷地内に新しい道の駅が出来ていました。

びしょ濡れなので休憩室内は遠慮して、外のベンチで休憩です。
ちなみにスクーターのペンキ屋さんはベンチコートのような長いカッパで下半身も無事です。

これじゃあお店にも入れないかも?と心配しながら出発し、やって来たのはここ。

天橋立ワイナリーです。

私も以前にショップのツーリングで一度来たことがありますが、こちらに併設のレストランが目的です。

コロナで中止していたブッフェが再開していたので、全員制限時間1時間1,700円の豪華ブッフェです。

かなり乾いてはきていましたが、シートがビニールで助かりました。

で、野菜が豊富な健康的なメニューのブッフェの1巡目。

2巡目。

そして、〆のデザートでお腹いっぱいです。

ちなみに、窓の向こうには天橋立が見えています。

館内は冷房で寒いぐらいでしたが、おかげで下半身はかなり乾きました。
食べ終わって外へ出てみると、太陽が照り出しムシムシ、多少濡れていても気になりません。
メッシュの上下なので、走り出すと風が通って乾きも早く気持ちが良いのです。
そんな太陽の下を、ペンキ屋さんは伊根の舟屋の通りを通って道の駅「舟屋の里伊根」へ。

天気が回復して、美しい景色が拝めました。

観てないですが、朝ドラ「ええにょぼ」の記念も一緒に・・・。

ここで、私は下着と靴下は着替えを持参していたので、トイレで履き替えました。
ですが、重大な問題が発生。

右側のブーツのソールが完全に取れてしまいました。

持参していたコンビニ袋で縛りますが、完全に剝がれてしまっているのでまともに歩けません。
でも、乗車中はブレーキペダルに掛かるので、ソール自体が落下する心配はないものの、まともに歩けないのは問題です。

次にペンキ屋さんが止まった海岸沿いの駐車場でも歩き回ることはできません。

なので、私だけオートバイの側から撮影。

ここは犬ケ岬というところのようです。

ペンキ屋さんは、何度も来たであろうツーリングポイントを噛み締めるように味わっているのでしょう。
そして、その後コンビニローソンへ寄ってもらいました。
理由は・・・

ブーツのガムテープグルグル巻き補修作戦の決行です。

想像以上に具合が良く、反対側のブーツよりしっかりしているかも?
お陰様で、その後の行動に不便はありませんでした。

その後も、ラストツーリング楽しむべく、ペンキ屋さんは久美浜町にある「小天橋」のあたりをただただ流して走り私たちはそれについて行くという状態でしたが、ちょっと私にはしんどいかも?
私はポイントポイントをじっくり見たり写真を撮ったりしたい方なので、ただオートバイで走って訪れたという気にはなれませんが、そういう機会のないMさんは、伊根の舟屋でも来たことが無いからと喜んでおられました。
でも、天候が回復したのでオートバイで走ること自体は暑いけど楽しかったです。
そして、いよいよ帰路に就き、丹波市まで帰って来て、舞鶴若狭自動車道・北近畿豊岡道の「春日IC」そばにある恒例の休憩ポイント道の駅「丹波おばあちゃんの里」へ到着直前に、またもや雨が落ちてきました。

辛うじて難を逃れましたが、まさにゲリラ豪雨です。

しばらく休憩していましたが、雨が止む気配は無く、ヤフー天気の風雲レーダーを見る限り、強い雨はピンポイントの範囲だとわかり、今度はズボンを含めたレインスーツで武装して、出発することにしました。

この読みが見事に当たり、すぐに雨を避けることが出来、その後はそこまで高くない気温の中、順調に帰宅できました。
本来なら絶対に参加しないコンディションでのツーリングでしたが、久しぶりのツーリングでしたし、ペンキ屋さんとのビッグバイクでは最後のツーリング(のはず)なので、充実感いっぱいでした。
オートバイを降りるとは言うものの、その内125ccくらいのものは乗ると思うというペンキ屋さんですから、いずれ原付二種でのツーリングでご一緒できるのかも知れません。
