それは、車椅子生活となった次男に我が家が対応できていないから・・・。
保険会社に交渉して、先に改修工事の代金を出してもらえることになり、着手はしたものの、なかなか上手くいきません。
屋内1階から3階までの移動で利用する椅子式昇降機は、直線階段なら国産の選択肢もあるものの、狭く回る我が家の階段では、どうしても高価な海外製となるようです。
偶然、職場の近くにドイツのエレベーター会社の日本法人の支店があり、そこで見積をしていただき、保険会社の審査の後、明日、契約できる運びとなりました。

ですが、先ずは屋内に入れなければ元も子もないですから、玄関前の階段をどうにかしなければなりませんが、はじめは単純に階段をスロープ化すれば良いのだと思っていました。
でも、車椅子で自力で登るには、勾配は5%程度までだと言います。

5%の勾配って、10cm登るのに120cm必要だそうです。
我が家のポーチから道路までの距離を測ってみたところ、360cmしかありませんでした。
ということは、30cmしか登れないということになります。
我が家は昔、ニュースにもならない超局地的豪雨を経験した際に床下浸水を経験しており、立替時に地面を50cm上げました。
なので、30cmでは玄関に辿り着けません。
そうなると、電動で車椅子を上げ下げする段差解消機が必要となりますが、ガレージのシエンタの運転席に車椅子の次男が一人で乗り込もうとすると、そこにスペースが必要となります。
また、私を含めた他の家族が出入りする為の階段も必要ですが、都合が悪いことに、我が家の玄関ポーチには、ベランダを支える壁があり、間口が160cmしかないのです。
そこで頭を痛めている時に、「フレックスステップ」という段差解消機を発見しました。

これは川崎市のページからお借りした画像ですが、メーカーのサイトの画像がこちらです。

この段差解消機は、普段は階段として使えて、車椅子の方が使用する時には、段差解消機になるという優れものなのです。
すっかり、この段差解消機に決めたと思っていたのですが、屋内の椅子式昇降機を問い合わせた際に、この「フレックスステップ」のことも聞いてみたところ、金額がとんでもなかったのです。
300万円から500万円ほどするらしい…。
一般の段差解消機が100万円もしない上に、屋内の椅子式昇降機が300万円超えとなることから、これはちょっと厳しいと判断しました。
どうりでネットではこれを一般家庭で使用しているというケースが見当たらないわけです。
それなら、自転車置き場を利用して、L字で距離を稼ごうと考えて、工務店にL字のスロープを打診しました。

2013年に私が自分で石を貼り付けた花壇の横をL字でスロープを通そうと考えたのです。
同時に屋内のトイレの改修も依頼しましたが、なかなか見積りが上がって来ない。
そして、先々週、ようやく見積りが上がったのですが、見積書だけで図面が無いので内容がイマイチわからない。
それを伝えると、先週末にようやく図面が上がって来たのですが、それがこれ。

なんとスロープがL字ではなく、このスペース全体がスロープとなっています。
でもこれでは自転車を置く場所が無いので、無理です。
後で聞いたところでは、私が50cm上がっていると思っていた部分は、ポーチの厚さの加わって、実際には道路から70cm以上だったそうです。
結局、スロープも無理と判明し、段差解消機を使用せざるを得ないということになりました。

工務店さんには、また汗をかいてもらうこととなり、その上で保険会社の審査も通る必要があるので、未だ時間は掛かりそうです。
