2010年02月04日

キャンピングカーの発電機

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私のキャブコンへの移行のきっかけとなったジェネレーター=発電機について私見を少し。
市販されている発電機にもいろいろありますがキャンピングカーで利用されるものは工事現場で利用されるものとは少し違ったりします。
それは以前より大型キャンピングカーに搭載されている車載型発電機と比較的コンパクトで持ち運び可能なポータブルに分けることができます。
車載型のメリットは燃料であるガソリンを車体から供給することができ、シェル内にそのスイッチ類を設置することができます。外国製のオナンやドメスティックの他に国産のポータブルタイプを改造して車載型にしたものもあります。
一方ポータブルはホンダとヤマハに代表される静音のインバータタイプでそのメリットはやはりコンパクトであることです。
キャンピングカーでの使用を前提とした場合、どちらとも共通して言える課題は音の問題です。ホンダやヤマハのポータブルは比較的静かと言われますがそこはあくまで他と比較しての話です。普通に使用してもエンジンが作動しているわけで常時アイドリング音がしている状態です。それも自動車のエンジンルームのような豪華なボディではありませんので結構大きな音となります。
ですから、この音をできるだけ抑えようと皆さん努力しているわけです。
最近ネットでよく見かけるのがホンダのポータブルタイプを収納して音を抑える消音(静音)ボックスというものです。既製のクーラーボックス等にウレタンで防音加工をしたりして取り組んでいる方多いみたいですね。しかし、この方法は燃料が漏れた場合を想定しているケースはほとんどない様で非常に危険なのだそうです。音を封じ込めるために最低限の開口部だけで発電機を覆ってしまうので熱がこもり高温になった中に燃料であるガソリンが漏れ出たら・・・。
実は私自身、発電機搭載を検討する中でこの方法も非常に魅力的に写りWEB上の情報を収集しEZAWAさんというこの方法のカリスマ的な方を知り、その作品が入手できないものかと検討したりもしましたが入手は難しく自作しかないとの結論に達しました。その静音化については明らかに成果を出されておりすばらしいと感じるものでした。
しかしながら結局ホンダやヤマハの発電機メーカーや改造発電機を商品とするキャンピングワークス社のような安全基準をクリアしなければならない企業の商品ではこのような囲み方はできないようで、これは逆に言うと発電機をこのような形で覆ってしまうことは非常に危険であるということです。
自作の世界では全て自己責任でOKとなりますが、本当の安全性や発電機への負担等、あらゆるリスクを軽く見てはいけないのだろうと思います。
前述のEZAWA氏がすばらしい成果を持ちつつ自己使用分の売買を超える販売活動等されないのもこの大きなハードルがあるからだと勝手に想像しております。(販売すれば間違いなく売れるでしょうから・・・違ってたらすみません)
にも拘らず商売として法人で市販しているところもあるようですが高額であるとともに安全性に非常に疑問を持ってしまいます。

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静かだと言われるキャンピングカー「オルビス」の発電機ですが実は過度な期待は禁物です。比較して静かであっても発電機は発電機ですからやはり音は避けられません。安全性を保つためには静音ボックスのような「無理」はできないということでしょう。
未だオーナーとなったわけではありませんので大きなことは言えませんが発電機使用時の簡便さこそがオルビスをはじめとする車載型発電機の魅力だと思います。

※ブログリニューアルコメント
記事内の出てくる自作静音ボックスですが、後々のブログでは、やはり危険な場面もあったことが伺われます。オルビスに乗ってよくわかりましたが、オルビスが超静音と言われていても、その実態はある程度囲まれた空間に発電機を設置しているだけのことでした。
ホンダがポータブル用のボックスを出しましたが、あれも過剰な防音材で埋めること無く、基本は囲うことで静音仕様となっています。
ですから、発電機の静音化では、防音材で囲うのではなく、囲われた空間に発電機を置き、オーバーヒートや火災のリスクを増やさないことが重要です。
そういう意味で、オルビスの場合は、本来置けない部分にその囲われた空間を設けていることが他車の真似できないことなんですね。

posted by かわいいHERO at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣オルビス>納車まで
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