WEBの検索で偶然、先日記事でも取り上げた日本RV協会のキャンピングカー新車・新製品情報というページがヒットしたので、見てみると、昨年の夏以降の3台が全てマックレーさんの車でした。

最近は、私自身が2輪車に現を抜かしていることもあり、マックレーさんのホームページも見なくなり、新しい車が発売されてることも知りませんでした。
我が家の「オルビス・イオ」同様に2.8kW発電機を搭載したデイブレイクの「バレンシア」に、エルフ2t車4WDベースができたのですね。
カムロードで不満の残る耐荷重については魅力ですが、ダブルタイヤのコストや実質1千万円を超えるだろうその価格がネックですが、先行してエルフベースとなっているバンテックさんの「ジルクルーズ」もやはりカムロードベースより200万円ほど高い感じですが、エルフベースの売れ行きはどうなのでしょう?
一方、以前大阪のショーで見たことのあるグリークに次いで基本的にはポータブル発電機以外の設定のないボンゴベースの「dia:LA」という車中泊車もラインナップされていますが、この手の車に力を入れることによって、私の中ではこれまでのマックレーさんの完全自立型のイメージが少し薄れてきているように思うのは気のせいでしょうか。
キャンピングカーのガイド本編集者の町田さんのブログでは、「バレンシア」と「dia:LA」がそれぞれに進化を遂げて、「バレンシア」はエルフベースとなることにより進化を遂げながら「完全自立型」 モデルを貫いていると評価されている。
確かに、普通のキャンピングカーとしてはこういうのも有りということで「dia:LA」も面白いです。
また、「バレンシア」がエルフをベースとしたことは進化といえるのかも知れませんが、実際はカムロードやアトラスベースを併売するので、高価格の選択肢が増えただけのような気がします。
私自身が発電機を車載したキャンピングカーに乗っていることもあり、発電機搭載車については贔屓目で見てしまうのはいつもの通り悪い癖ですが、実際のところ、私が再度キャンピングカーを購入し直すにしても、きっと発電機搭載車を選択すると思います。
もっとも、その発電機搭載車は、オルビスに限るわけではなく、家庭用エアコンの室外機設置のスペースと重量配分を考慮した上での後付2.8kw発電機(Gストリーム・雷電等)車も含みます。
発電機が真価を発揮するのは夏場の一瞬と言えばそうなのですが、その夏場の重要度は人それぞれであり、私にとってはそれが一年を通して最も重要な時期であると言えます。
エコカー時代に常時重い発電機を積載するなんてどうよ?と言われれば、それもごもっともなご意見だと思います。
でも、それなら発電機に限らず、そもそもキャブコンそのものが多かれ少なかれそういう側面があって、最低限の設備のバンコンこそがベストというオチになるでしょう。
オルビスの前には、フォルクスワーゲンのポップアップキャンパーに乗っていた私としては、走行時の高さも気にしなくて良い、ポップアップこそが究極のエコキャンピングカー、いや車中泊車だと思っていますが、何でもかんでもエコであれば良いという訳でもありません。
そもそも、重い家を背負ったキャンピングカー自体が車としてエコであるはずはないのですから。
その上で、この前の日本RV協会さんついての記事でも勝手な持論を展開しましたが、実生活で最も不便を感じる車高を犠牲にするなら、中途半端は止めて、そのクラスで最大限可能な内容にした方が良いと思うのです。
我ながら極論だとは思いますが、何事にも中途半端な内容で結果的に後悔することが多いのもまた事実です。
また、頭ではわかっていても、一度経験してしまうと、車内から操作できる快適な発電機なしのキャンピングカーは考えられないというのが、人間の弱さでしょうか。
話を戻しますが、夏場のエアコン使用を前提に発電機搭載をウリとしてきた京都のマックレーさんは、東京のキャンピングワークス社と共に、東西の自立型キャンピングカーの雄だと感じていましたが、「グリーク」から「dia:LA」へというせいぜい1.6kw搭載というラインナップの流れや「ホリディβ」の設定は、そこから乖離してきているように感じます。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、小型の発電機やエアコンは他のビルダーも搭載してきているので、本当の完全自立型という本来の個性が失われつつあるように思えるのです。
一方、キャンピングワークス社が2.8kw発電機にこだわり、バネットベースの「オルビス・ルナ」にも2.8kwを搭載し、今度はなんと軽自動車にまで搭載するという、ビジネス的に疑問も残る、関西風では「あほちゃうか?」っていう展開をしていますが、逆にそこには発電機に対するこだわりを感じます。
その違いは、キャンピングワークス社が発電機を自社で扱っているのに対して、マックレーさんが長野県の拒搗製作所さんの発電機を使用していることの違いなのでしょうか。
私のオルビスの特注仕様であるリアダイネットは紛れもなくマックレーさんに影響されたものであり、関西在住の私としては、キャンピングカー選びの筆頭候補であり、同コンセプト車として長らくmixiのコミュニティにも参加させていただいていたので、この流れはちょっと残念に思います。
商売なので、売れる車を作らないといけないのはわかるのですが、勝手な意見ですが、得意の内装のオリジナリティなんかを武器として、あくまで2.8kw発電機にこだわるこれまで通りの「完全自立型」のマックレーで通して欲しかった気がします。
もちろん、完全自立型は今も健在なわけで、ホームページでは未だ「完全自立型のデイブレイク」という文字が目を引きますが、「バレンシア」、「dia:LA」等車名のみ並ぶ中で、初めて訪れた方は素直にデイブレイクって何って思ってしまうのではないでしょうか。
2.8kw発電機&ルーフエアコン搭載車の総称がデイブレイク???
1.6kw発電機&ウィンドウエアコン搭載車はデイブレイクとは言わないの???
「バレンシア」はデイブレイクだと思うのですが、「dia:LA」は先の組み合わせを積んでも違うの?、じゃあ「ホリディβ」の2.8kw発電機&ルーフエアコン搭載車はデイブレイクと呼んでいいのでしょうか。
正直私もよくわかりません。
私がマックレーさんに決めることができなかったのは、単純にマックレーさんが水曜日定休だということが最も大きいのですが、それ以外にはルーフエアコンだったというのも理由の一つです。
本来は多人数乗車が最初に求めた条件だったので、引き出し式バンクベッドで縦に3人就寝可能なデイブレイクの方が当時の私の希望に近かった(現在は違いますが)のですが、車高の最も高い場所に重いルーフエアコンが載ることによるデメリットは自身がモータースポーツ好きなこともあり、容易にイメージできました。
家庭用のセパレートエアコンで収納が減るとか当時はまだオルビス以外の搭載例が少なく、用途外のイメージが強かった等の理由は想像できますが、未だに一体型で強力だからということだけで米国製「ポーラ・カブ」にこだわるというのも理解できません。
アメリカの砂漠では命に関わるのは事実でしょうが、果たしてそれを日本に当てはめることがただしいのでしょうか。
そもそも、小型トラックベースのアメリカにはない日本式キャブコンに大きな外車と同じエアコンを載せて、走行安定性を維持できるのかと思ってしまいます。
「ホリディβ」には、ウィンドウエアコンとセパレートエアコンが設定されたようですが、発電機は1.6kwのみです。
多分2.8kwへの変更自体は可能なのでしょうが、標準の設定にはありません。
最近の流れを汲んでの採用なのでしょうが、1.6kwで稼働可能だからといって、なぜ2.8kwの設定がないのかが疑問です。
「ポーラ・カブ」の稼働には2.8kw発電機が必須だからというのはわかりますが、ウィンドウエアコンやセパレートエアコンでも電子レンジの併用とかいうイメージも必要ではないかと思います。
これまで、ルーフエアコンの優位性を主張してきたことで、立場上急に方向を変えられないということなんでしょうか。
ホームページの「ホリディ開発コンセプト」というところに、エアコンに関する説明がありました。
一体型ウィンドウエアコンと家庭用セパレートエアコンについても、静かで安価で効果が高く低電流で良いところに目を付けていると評価されています。
反面、故障知らずで強力に冷やす。万一の破損でも簡単に交換できる。無駄なスペースを必要としない。とルーフエアコンを推しておられることに変わりはないようです。
でも、気になるのがこの言葉。
「屋根のうえに重たいルーフエアコンを載せると重心が高く良くないと云われているようですが、元々キャンピングカーは背が高くて重心が高い車です。それを飛ばし車のように強いカーブを減速せずにカーブに突っ込むような馬鹿はいません。」
そんな馬鹿はいなくても、皆さん後続車の迷惑にならない程度にできるだけ速度を維持して走りたいと思っているのではないでしょうか?
全く意味のない言葉です。
ルーフエアコンを載せても重心が高くなるというデメリットはないと根拠があって否定されるならまだしも、否定もできず、キャンピングカーなんてそんなものとでもいうこの一文は努力の欠片も感じられずに残念でなりません。
元々背が高くて重心が高いからこそ重心を下げる努力が必要だと思うのですが。
それを改善するべく生まれたヨコハマモーターセールスさんのレガードなんかもありますよね。

キャンピングワークス社も発電機搭載でヘビー級となることから、上下だけでなく前後の重量配分にも配慮していると聞きます。

この文章を見る限りは、デイブレイクはもう進化しないんじゃないかと心配してしまいますし、ユーザーさんにとっても残念な言葉だと思います。
車中泊車もいいですが、究極の車中泊車は完全自立型だとわかっておられるわけですから、得意のアイデアや工夫で収納スペースを減らさず室外機搭載のセパレートエアコン&2.8kw発電機のデイブレイクの登場に期待したいです。
そうなるとキャンピングワークス社も死活問題でしょうが…。
キャンピングカーなんて、そうそう買い替えられるものではありませんが、その機会があるのなら、自宅から近い京都で希望の車があれば私にとっても最高なわけです。
ユーザーのオフ会に積極的に場所を提供されるマックレーさんのユーザーフレンドリーな部分も、口ばかりのキャンピングワークス社よりはよっぽど羨ましいですしね。
マックレーユーザーでもないのに勝手なことばかり言っていますが、ぜひともルーフエアコンにこだわることなく、完全自立型キャンパーの西の雄として頑張ってもらいたいという発電機依存派の辛口妄想エールでした。
コメントありがとうございます。
オルビス・イオの販売中止の件、知りませんでした。
確かに円安の影響は以前からの懸念でしたが、他にも理由が有るのかもしれませんね。
マックレーさんも、シェルはキャンピングワークスと同じく、韓国での製造ですから、環境としては大きくは変わらないはずです。
ジュニアのルーフエアコンの件は、確かにそれがベストなのかはわかりませんが、開発の植田さんに説明を受ければ、納得が行くかもしれません。
勉強不足で詳しくはわからないのですが、マックレーのポーラカブとは、かなり重量に差があるということはないですかね。
マックレーさんの場合、発電機が自社製品でないのと、あくまで後付けであることがマイナス点でしょうか。
何れにしても、オルビスに乗ってしまうと、ジュニア含めて、他のキャブコンには乗れなくなる可能性が高いので、中古車でも、オルビス・イオもしくはユーロが有れば買いだと思います。
大阪のオオモリ自動車さんに展示車が有ったのですが、売れちゃったかな?
もし、残っていれば買いかもしれませんね。