未だにテレビ等で目にする過払い金の返還請求者を探すCMを見る度に腹が立ちます。
最近では肝炎等のCMを目にして何とかできないものかと思います。
このような正義の振りして多額の金銭を横取りする手法を行う弁護士法人や司法書士法人が先生と呼ばれることに違和感を感じざるを得ません。
そしてまた、そんな弁護士法人が問題となっています。
「東京ミネルヴァ法律事務所」破綻 預かり金不正流用で提訴 ― NHK NEWSWEB
破産した「ミネルヴァ法律事務所」元依頼者ら提訴、広告3社などに賠償請求 ― 読売新聞オンライン
「東京ミネルヴァ法律事務所」の事件は、特にひどいですが、このような業務を専業とするような弁護士事務所はどこも似たり寄ったりな気がしてなりません。

そんな中、我が家の長男も弁護士法人に私の知らないところで債務整理を依頼してしまっていたことが昨年末に発覚し、職場の顧問弁護士に相談したものの、結局私自身が動いて話をつけたことは、
以前にも書きました。
ただ長男の場合は、過払い金請求ではなく債務整理なのですが、よくわかっていない人も多いのかも知れません。
過払い金は、過去に消費者金融が設定していた金利、いわゆるグレー金利というやつが正式に違法とされることにより、その分の取り戻しが可能になったことにより、弁護士がそこに商機を見つけてCMBなんかをやって荒稼ぎしました。
長男の場合は、グレー金利が廃止となった以降の最近の借り入れにつき、過払い金は存在せず、単に支払いを調整する債務整理というやつです。
で、ネットの広告かなんかを見て連絡したようですが、ちょっといわくつきの弁護士法人でもありました。

本人の浪費がどの程度あったのかはわかりませんが、基本的には質素な生活を送っているため、改めて銀行口座の履歴を確認していると、10万単位での振込がいくつかあり、そのほとんどが合同会社や合資会社の社名でしたので、当時付き合いをしていたであろう社会人の集まりの中で鴨にされていたのだろうと想像しています。

良く言えばピュア、悪く言えば世間知らずの馬鹿ということになりますが、高次機能障害が少なからず関係しているとみて間違いないと思います。

お金周りについては多少の心配はしつつも、深く調べなかった私の落ち度です。

なので、何としてもここで仕切り直さねばなりません。
長男が依頼した東京の弁護士法人と話をつけましたが、職場の顧問弁護士から3件の借り入れの内1件は未だ話が付いておらず返済が始まっていないと聞いていたので、弁護士法人との交渉前にその1件に連絡をして、返済可能であることを確認して返済しました。
ですが、弁護士法人の事務員は、当初、話が付いていないその分の報酬も織り込んできたので、そこは合意できていないので、返済可能であることを確認したと言うと、手のひらを返しました。
そして、残り2件と自身の報酬についての書類を私に送ってもらうこととなっていたのですが、いつまで経っても書類が届きません。

そして、今週の火曜日に電話が掛かって来て、書類が宛先不明で戻って来たと言います。
確認すると住所も間違いないようですが、そんな経験は今までありません。
但し、長男の名前で出したというので、それが原因とも思いにくいのですが、信じて待っていたところ、昨日届きました。
早速、振込手続きをしようとしたのですが、中の書類を確認すると、自分の弁護士法人宛の振込に関しては、きちんと記入があるものの、返済するべき債権者については、任意整理当初の種類をそのまま送って来ただけで、どこの口座にいくら振り込むという情報がどこを見てもありません。
口座については当初の書類にある口座だろうと推測できましたが、金額については正確な金額がわからず、結局各債権者に確認しなければなりませんでした。

いい加減なもんです。
全ての金額を弁護士法人宛に振り込むという方法もあったのですが、信用していないこともあり、個別に振り込むとしていたのですが、ひどいもんです。
また、長男が依頼時には弁護士法人との契約書にクラウドサービスを利用しているようなのですが、長男からその時のメールを転送してもらい、確認しようとしましたが、期限切れで確認できないようになっていました。

弁護士法人に言えば、再度アクセスできるようですが、その前に契約書自体を操作されていたら意味がないので、そこでの確認は諦めました。
送って来る書類の中に契約書もあるような話だったのですが、結局入っていませんでした。
例え悪徳な内容ではないとしても、このような弁護士法人を利用する人は、法律に明るいとは思えませんし、書面の送付ではなく期限のあるクラウドサービス利用するということも、弁護士法人にとって有利な状況であり、闇を感じざるを得ません。
とは言え、依頼した事実がある以上、今はこの件を終わらせることが最重要課題であるので、本日、各所への返済と弁護士法人への報酬残金の振込を終えました。
あとは、長男の稼ぎをみながらゆっくりと老後の資金として回収していくつもりです。