我が家のキャンピングカー「オルビス・イオ」には、2.8KWという必要十分な電力を供給可能な発電機が標準搭載されています。
そのおかげで、暑い夏でもセパレートエアコンを稼働して、快適に過ごすことが可能となります。
しかしながら、オルビスシリーズの中で、イオについては、リアの走行用エアコンの設定がありません。
オルビス・ユーロの走行用エアコンがある位置は、収納スペースとなっているのです。
これは、走行時にエアコンが必要であれば、発電機を稼働せよということとなり、割り切りとしてはそれで良いかのようにも思えます。
しかしながら、真夏の長期キャラバンなんかでは、現実として走行時に発電機を回すとなると、結局は一日中、つまり24時間休むことなく発電機を稼働させることとなります。
涼しく、エアコン不要な高原にでも行けば別ですが、平地の車中泊となると、朝方少し我慢出来る程度で夜の間もエアコンが必須となります。
気温が上がり、空気自体が熱くなるとマックスファンでは解決になりません。
長時間運転に強い2.8KW発電機と言えども、過度な連続運転は避けたいものです。
二人旅であれば、移動中は全員キャビンに移動して、ベース車のエアコンで事足りるので、イオは元々二人旅を想定してからかとも思えます。
ですが、我が家のように家族が多い場合には、走行中も常にリアのシェル部分にも誰かが乗ることになります。
現在はオルビス・イオにもファミリーを想定したグレードもありますが、やはり走行用エアコンの設定はありません。
先日、この問題をキャンピングワークス社の小西社長にぶつけると、イオへの走行用エアコンの取り付けは、裏中の裏メニューと言っておられました。
ユーロには設定があったものの、分岐部分のパーツが破損しやすく、ガス漏れが多発したようで、イオの場合は収納を潰す必要もあることから、一般的なオプションとはしたくないようです。
オルビス・イオの走行用エアコンについては、多人数乗車が稀なイオということで、ニーズがないのかなと思っていたのですが、今朝、偶然マイミクさんの書き込みで同じことを考えている方もいるということを知りました。
ということで、ないならば、ある環境で対処するしか無いので、我が家では、移動中には発電機を休ませる為に、扇風機でキャビンの冷気をシェルに送り込みます。
昨年までは、ACのボックス扇をセカンドシートの背もたれの上に置いて、ベルトで固定していました。

ですが、今年はちょっと変更。
昨夏の終わりに格安で購入したこの扇風機を使用予定です。

中国製の怪しい10インチファンですが、乾電池対応の12V駆動なので車載には向いているかなと。
ただし、付属品はACアダプターだけなので、車のシガーソケットを利用するには、ひと手間必要です。
その前に、昔購入して使わなくなったシガーケーブルがあったので試してみます。

先端に4つのタイプのピンが付いたシガーケーブルです。

この4つのうちで最適と思われるサイズのピンを刺して電源を入れてみました。

根元が膨らんでいるのでやや引っかかるものの、強く押し込めば無事にファンが回りました。

(わかりやすいようテッシュを貼り付けています)
ACアダプターの表示を見ると、アウトプットは12Vで0.5Aとなっているので、6Wと省電力です。
ルーバーが回転するなどの特技が無いので、冷気がシェル内にどの程度行き渡るのかは不明ですが、風の到達力はギリギリ合格点かなといった感じです。

問題は固定方法ですが、我が家のイオのセカンドシートは背もたれにダイネットベッド拡張用のマットを利用しているので、上面がフラットです。
標準のかまぼこ型だと置いて使うというのは難しいかもしれません。
でも、よく見ると扇風機の直ぐ上にカーテンを留めるスナップがあるじゃないですか…。

これを使わない手はないと、早速ベルト紐を扇風機に縫い付けてスナップを取り付けました。

取り付け具合はバッチリです。

ファンを回してみるとこんな感じです。

扇風機は2つあるのでダブルも可能ですが、そこまでは必要ないかな。

この扇風機は乾電池でも駆動できるので、もうひとつは別の用途を考えようと思います。
冷え冷えとはいきませんが、フロントエアコンは強力なので、これでも汗をかかない程度には冷やすことが出来ますので、あるとないとでは全然違います。