キャンピングカーのサブバッテリーをリン酸鉄リチウムイオン電池に載せ替える方も多くなっていますが、そのリチウム化のハードルが高いと考える方に人気なのが、EcoFlowのポータブル蓄電池「EFDELTA」です。
他社の多くのポータブル電源と違って、大電流を必要とする機器でも使用可能で充電時間が早いところが受けているのだろうと思います。
ですが、キャンピングカーのサブバッテリーとして考えると、「EFDELTA」は1260Whなので、12.8Vで割ると、98Ahとなり、一般的なサブバッテリー1個分となります。
なので、電子レンジや電子ケトルで使用する分には十分ですが、長時間家庭用エアコンを稼働することはできません。
我が家のキャンピングカーである、キャンピングワークス社製「オルビス」の場合、発電機を搭載しているので、エアコンは発電機でと割り切って、発電機の使用できない環境での電子レンジ等に「EFDELTA」をという使用方法であれば効率が良いといえます。
しかしながら、まさに今の時期はエアコンなしでの車中泊は、厳しいものがあり、我が家も寝場所は基本は高速道路のSA/PAのアイドリングトラックの側というのが常でしたが、高速道路でない場合には、就寝場所のチョイスに神経を使いました。
我が家の場合は私が普段は連休が無い為、昔からお盆休みは子供達を連れてのドライブ旅行と決まっていましたので、夏の暑さは無視できない問題でした。
勿論、昔はポップアップバンで寝場所は標高の高いキャンプ場としていましたが、ドライブ旅行に多くの観光場所を組み込むと、明るい間にキャンプ場へ入ることが難しかったのです。
なので、標高を無視した道の駅等となると暑い中で子供達を寝かせることになった為、発電機&家庭用エアコン搭載のオルビスに白羽の矢が立ったということは、多分このブログで
何度も書いています。
ところが、環境に対する見方が年を追うごとに厳しくなっており、発電機を稼働できる環境は確実に少なくなっています。
発電機は自動車の大きなエンジンのアイドリングよりも環境には優しいとはいえ、同じエンジンですからその使用についてはアイドリングと同じように考えていただければ、その使用の難易度はわかるかと思います。
本当の夏日でアイドリングの車中泊車ばかりの環境であれば、その中に紛れる感じです。
そんな中、バンテック車のトリプルサブバッテリー化が一般的となり、就寝時のエアコンをバッテリーで動かすという流れが出てきました。
ですが、鉛バッテリーの場合は取り出せる電力量が少なく、空になったバッテリーにダメージが残り、劣化が進むことから3個もの高価なサブバッテリーを頻繁に交換する必要がありました。
そこへ登場したのがリチウムバッテリーです。
当初は、オンリースタイル社しか選択肢がなく、その価格から導入できる方は僅かでした。
ですが、RENOGY等の比較的安くて扱いやすいリン酸リチウムバッテリーが登場し、更にアリババやアリエクで中国から安いリン酸リチウムバッテリーの購入が可能となることで、その導入コストは一気に下がりました。
ということで、我が家のオルビスイオもリチウム化を果たしたわけです。
400Ah/5100Whというバッテリー容量で、家庭用エアコンを稼働しての就寝が可能となりました。
なので、バッテリーでエアコンをと考える方には、基本的にはポータブル蓄電池は向きませんが、本日クラウドファンディングサイト「Makuake」に新プロジェクトが掲載された「
EcoFlow DELTA Pro」なら、少し様相が違ってくるでしょう。

3,600Whという容量は、サブバッテリーに当てはめると約3個分ですから、「EFDELTA」のおよそ3倍ということです。
リン酸リチウムバッテリーのサブバッテリーなら、200Ahでも何とかエアコンを稼働して寝ることは可能なようなので、「EcoFlow DELTA Pro」でも問題ないと思われます。
そして、「EFDELTA」ではより高出力の三元素リチウムイオンが使用されていますが、この「DELTA Pro」では、リン酸鉄リチウムバッテリーが使用されているようです。
テスラの需要もあり、今後はコストの安いリン酸鉄リチウムバッテリーが主流になるのでしょうか?
「EFDELTA」では800サイクル(残存容量60%想定)だった充電回数(寿命)も、リン酸リチウムの「DELTA Pro」は3,500回以上(80%+)、6,500回以上(50%+)と大幅に向上しています。
おまけに電気自動車向けのEVステーションで充電できる機能を搭載しているというから驚きです。
追加の同量バッテリーや同デザインのガソリン発電機までラインナップしていて、凄いと言わざるを得ません。

これを車載してくるキャンピングカーが出てきたりして…。


事前の告知もあって、40%OFF、35%OFFあたりは既に完売で、30%OFFもあとわずかという状況ですが、25%OFFなら数量限定なしなので、受付期間内な買えるようです。
とは言え、高価であるという問題の他、基本は家庭用という位置付けですから、キャンピングカーに搭載となるとその大柄な物体を何処に置けるかという問題もあります。
外部電源に繋いでしまったらとも思いますが、色々と無駄に思う点も出てきます。
なので、やはりキャンピングカーの場合は、電気設備自体をリチウム対応のものにして、バッテリー単体で導入する方が良いように思います。
しかしながら、色々と選択肢が増えるのは良いことですし、面白い商品であることは間違いないですね。