日常のくだらないことをだらだらと書いているこのブログですが、せっかくキャンピングワークスさんのオーナーズリンクに登録していただいているので、オルビスをご検討中の未来のオーナーさんに向けて、というと大袈裟ですが、我が家が数あるキャンピングカーの中からなぜ「オルビスIO」を選んだのか・・・そのあたりのことを書いてみたいと思います。
オルビスといえば静かな車載発電機というのは、紛れもない最大の特徴ではあるのですが、発電機については過去にも触れたことがあるので、今回はまずキャブコンの特徴とも言えるバンクベッドについて。
まず、前提として我が家は夫婦と子供4人に加えて同居のおばあちゃん(私の母)の7人家族です。
ですから、キャンピングカーに求める条件としては「7人が乗れて、寝れること」というのが重要なポイントです。
7人乗車可能なものはたくさんありますが、寝れるとなると一気に状況が変わります。
通常、キャブコンの就寝時のレイアウトといえば、リア2段ベッドのタイプだと、2段ベッドに2人、ダイネットをベットにして2人、それに加えてバンクベッドに2〜3人というのが普通です。
我が家のオルビスIOは本来サードシートは1人掛けワイドなのでオプション扱いで2人掛けにしてもらっています。
そして、7人という人数の上では、このバンクベッドの就寝可能な人数というのは、結構重要なわけですが、オルビスの場合は大人2名なので決してベストとはいえない状況です。
実は、多くの方がそうであるように、私もキャンピングワークスさんの「オルビス」とともに候補としてマックレーさんの「デイブレイク」が最後まで残っていました。
「デイブレイク」は非常にトリッキーな工夫が多く採用されており、リアベッドのダイネット化も特徴ですが、バンクベッドに関しても引き出して、角度をつけてダイネットの快適化を図るなど、アイデアの宝庫のような車です。
その「デイブレイク」のバンクベッドは縦に大人3人が就寝可能であるため、私には非常に魅力的に映っていました。
もともと、ポップアップのバンコンに乗っていたので、「トリッキーな展開作業自体は、バンコンの狭さに比べれば全く苦にならないだろう」そう思っていました。
結局、オルビスへ決めた理由は発電機の音なのですが、レイアウト的にはコルドバンクスやZIL520でも申し分ないと感じています。
オルビスに決定するに当たっては、当初バンクベッド延長なども検討しましたが、収納がなくなってしまうので断念し、その代わりにダイネット横の通路に補助マット(オプション)を設置してダイネット部分に3人就寝可能としました。

補助マットには脚が1本ついていて、こんな感じになります。

このような経緯から、私自身はオルビスのバンクベッドに正直言ってあまり思い入れはなかったのです。
可能であれば引き出し式にと考えていたわけですから・・・。
何人かのオルビスの先輩ユーザーさんのホームページやブログでは、オルビスの良いところとしてバンクベッドを取り上げておられますが、その時の私は、そこに「ピン」と来なかったのです。
そして、実際にオーナーになって、先輩方の言われることがよ〜くわかりました。
左右の収納により間口が狭くなっていることもあり、オルビスのバンクベッドは個室なんですね。

高さがあるので実用的であるのはもちろんですが、この個室感覚は閉所恐怖症でない限りはすばらしい特徴といえます。

カーテンを閉め切っても左右に窓がありますので、快適な部屋・・・つまり単なるバンクベッドではなく「バンクルーム」ということだったのです。
これって、実際に使ってみないと素晴らしさはわからないかもしれませんね。

小さなお子さんが居る家庭では、落下対策さえすれば最高のキッズルームになりますし、女性にとっても本来プライバシーなど無縁の狭いキャンピングカーの中で、プライバシーを守れる空間があるのですから単なるバンクベッドとは一線を画します。

また、就寝スペースとしても、この独立した感覚がまさにベッドルームとなりますので、気持ちの良さについつい寝過ごしてしまうほどの快適性がありますね。

そして、引き出し式ではどうしても展開作業の問題があるのでマットも出来るだけ軽く薄いものになりがちですが、固定式のオルビスではマットも快適な厚いマットとなっています。

合成皮革のモダンなシート生地もこのお部屋の快適度を増してくれているのではないでしょうか?

この快適さから、我が家では今やバンクルームが取り合いとなるので、順番に寝ています。

さて、この快適なバンクルームですが、快適ゆえにこの形があるわけで、外から見るとオルビスの特徴的な大きく丸みを帯びたバンク形状となります。

「おでこ」の大きなデコッパチと思う方も居るかも知れませんが、高そうに見えるおでこ部分の車高も3mもありません。
考えてみてください。キャンピングカー、それも日本の交通事情を考慮した2×5サイズのキャブコンです。
トラックがベースのこのキャンピングカーに居住性とスタイリッシュな外観のどちらを求めるべきかを。
そもそも停車時に本領を発揮するべき車です。
最近は、バンクのないキャブコンが増えてきましたが、私は何か少し違うような気がしています。
「うちは人数が少ないから」と言うなら断熱対策万全のバンコンの方が良くないのかな?2×5サイズにこだわらないんだったらバスコンがいいかも・・・なんて。
もちろん、その人なりの事情もあるでしょうし、何より安全性は重要ですからバンクなしを否定するつもりはさらさらありません。
私自身セキソーボディさんのプログレスや横浜モーターセールスさんのレガードなんかも候補でした。
安全性という意味では、オルビスは見かけによらず重量配分が良く考えられており、意識して低重心化が図られています。
もちろん風の影響は受けやすいでしょうが、キャブコンは総じて同じようなものですし、オルビスの走りは低重心化のおかげで安定しているということは、多くのキャンピングカーを乗り比べる機会のある販売店担当者からも聞いております。
まぁ、我が家の場合はホイールベースの長いレガードだと自宅へ入っていけない可能性があったり、最終的には発電機で選んでいるので、今だから感じることなんですけどねw。
最近ではそのオーソドックスな造りから、斬新さこそ感じない「オルビス」ですが、肝である静かな発電機をはじめ今回のバンクルームの他、日々改良化、快適化が熟成されており、オルビスユーザーさんは皆さんこのスタイルに愛着や機能美さえ感じていることと思います。
最終的にオルビスへ行き着いたというベテランキャンパーの方も複数いらっしゃいます。
私もバンコンでのキャンパーライフがあって、オルビスに行き着いていますので、初めてキャンピングカーに乗るという方にはわかりにくいとは思いますが、他のキャンピングカーにはない、大きなものがオルビスにはあるのだと思います。
ちょっと褒めすぎかもしれませんが、オーナーさんの満足度が高いキャンピングカーであることは間違いありません。