auのサイトにiPhone5Sの文字が確認されたみたいな話もあり、既に新型登場のカウントダウンが始まっているiPhoneですが、世間にはいろいろな情報が溢れていて、アンドロイドスマートフォンとの間違った比較がされているのですが、ここへきて誰もが納得のいく理由が上がってきています。
そもそも、アップルしか販売していない(通信キャリアのことではなくメーカーとして)iOS唯一のスマートフォンである「iPhone」と、世界中のいろんなところで生産されたいろんな端末に採用されているアンドロイドの載った「アンドロイドスマートフォン」を単に「iPhone」VS「Android」として比較することの矛盾については、過去、腐るほど書いています。
その土俵で比較をするならば、Googleのスマートフォンである「NEXUS」を取り上げて、「iPhone」VS「NEXUS」とすべきところですが、それでは話にならないので、「iPhone」VS「Android」としておかしな話になってしまうのですね。
タブレットの場合、「iPad」VS「NEXUS」(厳密には「iPad」VS「NEXUS10」や「iPad mini」VS「NEXUS7」かな)が成り立つのにおかしなもんです。
まぁ、それくらいスマートフォンにおけるiPhoneの地位が絶対的ということなんでしょうが、スマートフォンのOSとしてのシェアの比較では、アンドロイドが上回っているというのも事実であり、数えきれないほどのメーカーの端末にアンドロイドが採用されているので、驚く話でもないわけです。
そして、未だにこの「iPhone」VS「Android」はニュースで取り上げられたりするわけですが、我が国日本においてはちょっと違うというお話です。
スマートフォンの市場において、世界で唯一「iPhone」のシェアが「Android」を超えているのがわが日本であり、その理由が「日本人がAndroidよりiPhoneを選ぶ本当の理由」で明らかにされています。
結論としては、世界でアンドロイドが普及しているのは安いからに他ならないものであり、世界では「iPhone」は高級品なのです。
アップルという一流ブランドの「iPhone」が高級品であるが故に、世界中のメーカーが「iPhone」を買えない層に向けて、チープな端末に「Android」を採用して、シャアを広げてきたということです。
その中で、日本においてだけ「Android」が伸びきれないのは、日本では「iPhone」が決して高級品ではないという現実です。
同じiPhoneなのに、日本でだけ高級品ではないというのは、一体どういうことなのか?
そう、それは日本ではキャンペーンでなくとも「iPhone」は実質0円だからです。
もちろん、これは通信料から端末代分割分を差し引くことによる実現するものですが、通信を使う前提のスマートフォンでは、この実質0円は非常に大きなものであるということです。
そして、この実質0円を主導してきたのが初めに「iPhone」を取り扱ったソフトバンクなわけです。
まだ、スマートフォンが認知されない中、ソフトバンクはスマートフォンとしての「iPhone」を認知してもらうために実質0円策で普及を促してきたのです。
そして、そこへライバルとして参入してきたauも競争の為には実質0円策は当然のこととなりました。
ですから、今後、ドコモが「iPhone」を扱うとしても、この実質0円策は外せないでしょう。
よって、このような理由で日本では実質0円=タダであるが故に「iPhone」は高級品ではないわけです。
そして、アップルは来月、通常進化の「iPhone 5S」の他に、この世界の「iPhone」を持てない人々の為にカラフルな廉価版の「iPhone 5C」を発売すると言われているわけです。

でも、個人的には「iPhone 5C」の登場で、これまでなら高級品ではなかったはずの「iPhone 5S」が高級品にならないかちょっとだけ心配です。