先日から、本来は必要のないはずの初期不良対応の苦労に悩まされていますが、ようやく決着がつきました。
先ずは、経緯を簡単におさらいすると、アップルペンシルを6月27日に、PCデポで購入したことから始まります。
そのアップルペンシルを利用する予定の、発売日にオンライン予約した「iPad Pro 12.9インチ(第2世代)」が、なかなか納品されず、7月の連休明け18日に、ようやく受け取ることができました。
事前に純正キーボード等も購入していたものの、初日はアップルペンシルは試さずに、後日、初めて使用しました。
そして、アップルペンシルを充電しようと考えた私は、ここで初めて、同梱の専用アダプターの存在を知ります。

両端がライトニングのメスとなっているアダプターは、本体にライトニングのオス側を持つアップルペンシルでしか使用できません。
なので、もう一方のメスにケーブルのオスを差し込むということは、直感的にもわかります。
ところが、いつも家族がiPhoneを充電している、サードパーティ製の断線しにくいライトニングケーブルを刺そうとすると、スカスカで挿せませんでした。
あれ?サードパーティ製だからかなと思い、「iPad Pro 12.9インチ(第2世代)」に付属のケーブルで再度試みたものの、やはり結果は同じです。
アップルペンシル側のライトニングは問題なく挿さるけれども、ケーブル側は全く抵抗がないというか、そもそもUSB-Cソケットにライトニングのソケットを挿すような、明らかにサイズ感の違う状態です。
仕方がないので、改めてアップルペンシルの使い方を調べて、初回は「iPad Pro 12.9インチ(第2世代)」のライトニングソケットに、ダイレクトに挿す形での急速充電を行いました。
しかしながら、急速充電は、バッテリーの寿命に影響がある気がして、早々に、この初期不良のアダプターを交換してもらわなければと思って、購入店のPCデポへと電話を入れました。
すると、PCデポの電話対応では、「アップル製品は、全てアップルのカスタマーサポートでの対応になる」と言われ、電話番号を教えてもらって、アップルのカスタマーサポートに初めて電話をしたのが、7月27日のことでした。
ところが、ここでは、アップルペンシルを自宅に置いてきたため、シリアル番号がわからずに、後日、担当者の内線へ電話し、留守電でメッセージを吹き込んで連絡をもらうという、例の訳の分からない留守番電話の話となります。
アップルサポートの留守番電話そして、一向に電話がないので、改めて、カスタマーサポートに電話をするも、無償対応はできかねるとして、販売店PCデポにて対応してもらうよう言われます。
アップルの理不尽そして、取り敢えず初期不良品かどうかを確認するというPCデポに、本日の午後から、アポ有りでの不良のアダプターを持ち込む予定となっていましたが、午前中にそのPCデポの担当者から、突然、電話が掛かって来ました。
その内容はと言うと、
「あれから自分もアップルのカスタマーサポートに電話をして、何度も担当者が代わり、お客様が言われていたような経験をしました。」
ということから入って、いろいろと回りくどい話をされましたが、結論としては、
「初期不良かどうかをアップルストアか正規プロバイダーで確認してもらう必要があり、エキスポシティに正規プロバイダーであるカメラのキタムラさんがあるので、そちらへ持ち込んで欲しい」と言います。
その際、これまでの経緯を根気強く訴えて欲しいだとか、iPad Proも持っていったほうが良いとかアドバイスをくれますが、それって、本来、販売者としてアップルと交渉するはずのPCデポの仕事を私がやることになるので、なんとも腑に落ちませんが、アップルが修理をアップルストアか正規プロバイダーでしか受けていないこともわかっているので、諦めてエキスポシティのカメラのキタムラへ出向きました。

そして、不良品のアダプターを見せたところ、担当の方も、初めての経験だそうで、アダプターをルーペ等で接点の状態等を確認されていました。

その結果、接点で一箇所、浮いているような所があるようですが、ライトニングのプラグ自体が固定されない状況とは関係ないもので、やはり、そもそものプラグの形状に問題があると感じられたようです。
但し、やはり最終的な判断はアップルによるという話でしたが、多分大丈夫だろうということで、修理扱いの手続きを進めてもらったところ、またもや最終段階で、「やっぱり駄目です。584円掛かります」と言われてしまいました。
どうやら、受付のシステムとして、消耗品扱いのものについては、有償での手続きしかできないようになっているようです。
ですが、こちらのキタムラさんの担当の方は違いました。
「これは、私としても納得行かないですねぇ」
そう言って、
「お時間をいただけるなら、アップルの修理サポートとチャットで交渉してみます。」
と言ってくれました。
これが可能なのは、キタムラが正規プロバイダーだからですし、もちろん、私としては待ちます。

すぐ繋がれば良いのですが、繋がらない時は1時間掛かっても繋がらない時があるそうですが、5−10分程度で繋がりました。
チャットということキーボードでの打ち込みなので、どのような会話がされているのかはわかりませんが、結論としては、これまで同様に、消耗品は有償になるということのようです。
アップルとしては、消耗品扱いの部品については、初期不良であっても有償対応がデフォルトということです。
おかしいですよね。
でも、オンラインストアで購入の場合は、無償対応と聞いているので辻褄が合いません。
アップル以外のお店での購入の場合は、アップルは有償対応は譲らず、その店での判断になるようです。
しかしながら、消費者の立場としては、初期不良は無条件に交換してもらうことが当然であり、その初期不良の有償対応分を、アップルが負担しようが、販売店が負担しようが構いません。
それを、その初期不良のリスクを消費者に負わせることが、法的に問題ないのかはわかりませんが、百歩譲っても、売場に「アップル製品の消耗品に関しては、初期不良であっても有償となります」という表示が不可欠です。
ただ、販売店としても、製品の初期不良の負債を負わされるなんて考えられないでしょうから、逃げようとします。
確かに、悪意で初期不良だと持ち込む連中もいるかも知れませんが、純粋に初期不良に困っている消費者も居るはずです。
なので、そこは、悪意かどうかの判断を総合的に行って欲しいものです。
私の場合は、PCデポでアップルペンシルを購入してから、その不良に気が付くまでに少し時間があったことから、iPad Pro本体の他、わざわざauの「iPad Pro 12.9インチ(第2世代)」の契約書類まで持参しましたが、アップルからは、具体的な時期の言及は無かったように見受けられました。

完全に善意の初期不良購入者を切り捨てる形です。
殆どの商品が、保証期間が設けてあるので、保証のない消耗品の初期不良というのは、極めて稀なケースとなると考えられるので、これはアップル製品を購入する上での罠となります。
みなさんも、どうぞご注意ください。
さて、今回の私の場合の結論としては、アップルの修理サポートとのチャットでも、有償との回答となったわけですが、到底納得できるわけもなく、キタムラの担当の方もおかしいと感じてくださっていたことから、粘っていただいたのだと思いますが、最終的には、「上司に聞いてみる」という言葉を引き出してくれたようです。
そして、「今回だけ特別」という言葉と共に、無償対象されることとなりました。
しかしながら、その際の捨て台詞がまた腹の立つもので、「消耗品に関しては、購入時にその場で不良を確認するか、その日の内に不良を申告せよ」だって…。
現実的にそんなことができるわけないでしょう。
最終的に、無償対応されなければ、帰りに消費生活センターに寄ろうと考えていましたが、非常に問題のある対応だと感じます。
この件に費やした時間や労力を考えると、アダプターが何個買えるかと思いますが、もう。金額の問題ではありません。
白黒わからないものは、販売店に責任転嫁し、販売店も転嫁された責任逃れで、消費者が泣きを見るという図式は、アップル、販売店共に真摯な対応とは言えず、なんとしても改善して欲しいものです。