夜行バスで早朝に帰宅するのかと思いきや、飛行機だったようです。
ところで、オリンピックイヤーの今年は、テレビでパリオリンピックを観戦する時間が多かったと感じています。
ですが、それ以上に、これまでほぼ観たことが無かったパラリンピックに興味を持ちました。

そのきっかけは、やはり次男の事故による脊髄損傷です。
身体も大きくないので、決して特別な才能があるわけではないのですが、好きで学生時代にバスケットボールを続けてきた次男坊ですが、脊髄損傷により、バスケットボールができない身体になってしまいました。
ですが、医師の勧めで入所したリハビリ施設で、車いすバスケットボールのお誘いを受け、自宅へ戻ってからは、自宅近くに拠点を持つ車いすバスケットボールのチームに加入させていただいています。
パリオリンピックでは、残念な結果となったバスケットボールの日本代表ですが、近年、盛り上がりを見せています。
しかしながら、車いすバスケットボールとなると、その存在すら知らない方が多いのが現実です。
実際、私自身も過去に目にしたことはあるのかも知れませんが、全く興味がなかったと言えます。
ですが、息子が始めたとなると話は変わってきます。
東京パラリンピックでは、そこそこ人気があったようで、WEB記事やYOUTUBE動画で息子と同じ年齢の鳥海選手の存在や、主力選手についても少し知ることとなります。
今回のパリオリンピックで金メダルを獲得した、車いすテニスの小田凱人君や、車いすラグビーの日本代表については、話題になっていましたが、残念ながら車いすバスケットボールについては、あまり話題にはなっていません。
それもそのはずで、東京で銀メダルを獲得した男子の車いすバスケットボール日本代表は、パリでは出場権を逃していたからです。
一方で、女子は自力で出場権を獲得しています。
先月、豊田市で行われた車いすバスケットボールの大会を観に行った際には、私と奥さんも女子日本代表の応援の日の丸旗にメッセージを書いてきました。
その女子代表チームには、次男の所属するチームの選手も、主力選手として選ばれています。
また、豊田市のイベントで、私自身も車いすバスケットボールを体験したことで、急激に興味の度合いが高まったわけです。
なので、うちの奥さんも「パラリンピックの女子車いすバスケットボールは是非とも観たいね」と言っていて、初戦となる一次リーグの対オランダ戦をNHKで録画予約していました。
ところが、いざ観ようと思ったら録画ができていない…。

どうも放送側の変更を理由に予約がキャンセルされたようです。
諦めきれない私は、調べていて、パラリンピック公式のYOUTUBE動画があることを知りました。

LIVEストリーミング動画で、リアルタイムでの視聴も可能ですが、後からでも自由に観れるので助かります。

選手の入場では、一人ひとり紹介されるので、格好良いですね。

肝心の試合の方ですが、日本代表は1次リーグのオランダ、ドイツ、アメリカと全敗の最下位で、その後の中国、イギリスにも負けてしまいましたが、最後のスペイン戦で見事な勝利をあげました。
試合内容を振り返ると、内容は試合をこなすほどに良くなっていたので、今後に期待したいところですが、チームの主力選手の年齢が高くなっているので、若手の育成が課題となりそうです。
パラリンピック公式のYOUTUBE動画を知ったことで、車いすラグビーの決勝戦、小田凱人君の決勝戦やボッチャなんかも見ることができ、とても新鮮でした。
オリンピックでも女子ボクシングの染色体問題がありましたが、ハンデありきのパラリンピックは、そもそもが難しい環境だと感じます。
次男のように脊髄損傷では体幹がないに等しく、運動能力はより劣ることとなるため、車いすバスケットボールの場合には、障害を数値化してチームでの数値の上限値を設定しています。
具体的には、次の表の通り、障害レベルの重い者の順から1.0-4.5の持ち点が定められており、試合中コート上の5人の持ち点の合計が14.0を超えてはなりません。

やはり得点を担う主力選手は持ち点高めの選手となりがちですが、チームプレイが基本のバスケットボールなので、シュートが得意であれば、活躍が期待できます。
車いす歴の浅い次男の場合は、先ずは車いすでの動きから難題となっているようですが、楽しみながら鍛えていって欲しいと思います。