私が個人的に確認したところでは、私との感性の違いもあって、それなりに上手く取れていると感じる写真も多いのですが、全体的には面白みに欠けるような気がします。
ただ、目の前のものをありのままに綺麗に撮るのには、富士のキットズームは十分に使えるレンズなのですが、私がはじめにRIKENONレンズで感じたボケの楽しさを伝えようとすると、ちょっと厳しいところがあります。
やはり、ボケを満喫するには、単焦点レンズが不可欠かと…。
富士フィルムのXマウントのレンズには、神レンズとも呼ばれる「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」という単焦点レンズがあります。
いずれ、このレンズを使いたくて富士フィルムのミラーレスをチョイスしたようなところもあるのですが、やはり安い買い物ではないので、直ぐに手が出せる状態ではありません。
でも、奥さんにも単焦点の楽しさを理解してもらいたいので、マウントアダプターを買ってみました。
ペンタックスとリコーのKマウントのオールドレンズがあるので、マウントはもちろんXマウント→Kマウントのタイプです。
国産品は高く手が出ないものの、海外製の格安商品はガタつく等評判が悪い中、安くてもそこそこの評価のものをアマゾンで見つけました。
でも、結局そのマウントアダプターも、中国から直送されてきました。

早速、このマウントアダプターを利用して、ペンタックスのオールドレンズ「smc PENTAX-M 50mm F1.7」を装着してみます。

「PK-FX」…ペンタックKマウントレンズを富士フィルムXマウントに変換という意味ですね。
先にレンズにアダプターを付けた状態から、X-A1に装着してみましたが、硬すぎず、ガタツキもなく、いい感じです。
実は、このマウントアダプターをポチッと手続きして、発送しましたという通知を受け取ってから、次の注意書きに気が付きました。
■使用できるボディ:Fujifilm X-Pro1の規格ボディのみ
※Fujifilm S2Pro/S3Pro/S5Proと他のFujifilm X シリーズの規格ボディは非対応。
「他のFujifilm X シリーズの規格ボディは非対応」という文字に、「えっ?X-Pro1以外は駄目なの?」と受け取ってしまったのです。
でもX-A1のXマウントは、X-Pro1と同じみたいなので、よくよく考えてみると、富士フィルムの場合、コンデジ等にも「X」というネーミングが使われているのを思い出しました。
この場合の「他のFujifilm X シリーズの規格ボディ」というのは、いわゆる現行のXマウント以外のことを指し、ようやく、X-A1は「X-Pro1の規格ボディ」であるという確信が持てたのでした。

無事、ペンタックスのオールドレンズが付いたところで、早速試し撮り。

ちょうどいい被写体がなかったので、M42マウントのフィルムカメラでも撮ってみます。
ちなみに、X-A1の写真は、一眼レフのペンタックスK-50&デジタル専用35mmF2.4を使用していますが、遜色ない出来のように思えます。

キットレンズにはない、強烈なボケが楽しめます。

マニュアルフォーカスとはなりますが、X-A1にはそのためのピント合わせ用拡大機能

ついでに、和製ズミクロンこと「XR RIKENON 50mm F2」も使ってみます。

「smc PENTAX-M 50mm F1.7」よりも1cm以上長いでしょうか。





最後の2枚は少し露出オーバーですが、一眼レフと違って、ミラーレスの場合には、絞りによるレンズの明暗がそのままモニターに反映されるので、一眼レフのようにあとで確認してみて真っ白とか真っ黒とかいうことがありません。
これは、わかりやすいですね。
ミラーレスでオールドレンズが愛される理由がよくわかりました。
さて、ものぐさなうちの奥さんが、マニュアルフォーカスで単焦点レンズの楽しさにはまることが出来るのでしょうか?
もし、はまるなら、神レンズの早めの導入を考えるのですが、さてさてどうなることやら。