カメラ熱も一時のような高揚は無くなり、出掛ける際にも重さが気にならなかったのが嘘のように、重さを天秤に掛けて、スマホで済ますことが増えていました。
そこへやって来たコロナウィルスによる自粛で、ほとんど無用の長物となっている一眼ミラーレスカメラです。
でもやっぱり過去のお出掛けでの撮影を思い返してみると楽しかったんですよね。
ブログのサイドや下部にあるインスタグラムも、
昨年6月のスカイツリーで停まってしまっています。
なかなか出掛けて写真を撮ろうと思えなくなった理由は、色々と用事があったりで、お出掛け機会が減っていたこともあるのですが、メインマウントに位置付けている富士フィルムの動向も少なからずその気を失せさせる要因となっていました。
「X-T10」に始まり、「X-Pro2」でフジの色味を楽しんでいた頃は純粋にただただ楽しく、「ダブルフラッグシップ」という言葉に踊らされて「X-T2」を買い増して、「X-Pro2」との2台持ちをし始めた頃までは、散財ではありましたが、レンズの使い分けが楽しくって良かった気がします。
ですが、手振れ補正は載せないと言っていたフジが突然、手振れ補正搭載の「X-H1」を発売し、そこで「話が違う」と思いつつも、つい、手振れ補正に惹かれて「X-H1」にまで手を出したことがおかしくなり始めた原因です。
「X-H1」は良くできたカメラのようですが、如何せんその大きさと重さが手も小さい私には不向きでした。
とても2台持ちで出掛ける気になんてならず、「X-H1」の性能を活かすべきレンズもその描写に比例して、大きく重いものばかりです。
そうなると、「X-H1」1台だけでも持ち出すのが億劫になっていきました。
そして、「X-H1」を手に入れたにもかかわらず、下取や処分をしなかった「X-T10」、「X-T2」、「X-Pro2」の存在が私を苦しめ始めました。
フジへの移行前のPENTAXについては、次男坊に譲り渡したことで、少しは気が楽になりましたが、使わないボディが増えることがアマチュアにも満たない趣味の身としては、あるまじきこととして、気持ちがしんどくなっていました。
頭の中ではヤフオクで処分しようと思っていたものの、行動が伴わずでズルズルする内に、持ち出せないことを改善すべく、軽くて性能の優れた「X-T3」にまで手を出してしまったものの、状況が改善することはありませんでした。
「X-H1」については、やはりその大きさ重さがネックとなり、価格はどんどん下落していく中、従来同様のサイズなのに手振れ補正が載った「X-T4」が発表されました。

いや、流石に買い増しはもうない、そう思って見ぬふりをしている内に現在のコロナの問題が…。
出番を失ったカメラたちを思うとやるせないと感じる反面、楽しかったなぁと思い返すことも多くなり、ふと頭に浮かんだことがありました。
それは、手持ちのカメラをヤフオクではなく、簡単なカメラ店の下取りに出して、その費用で「X-T4」を手に入れれば、全て丸く収まるじゃないか!?
これまでに投じて消えて行った価格の差分は高い授業料だと思えば、新たな気持ちで「X-T4」を最後のボディとして楽しめるのではないかと思ったのです。
そこで、ネットでカメラのキタムラの下取&買取価格を参考に、売り渡しの計画を立てましたが、なかなか厳しい。
個人的には「X-Pro2」には少し未練があって、残したい気もするのですが、その大きさで持ち出さなくなった経緯を思い起こすと、変なことは考えない方が良いかなと思ったりします。
また、カメラのキタムラの価格は、最高価格ということなので、実際はそこから減算される可能性が高い。
「X-T4」を買えば少し高い下取価格が適用されるようなので、その適用が1台に対してだけか、複数台をみてくれるのかでも変わります。
最寄りのキタムラで相談してみるつもりでしたが、ここでもコロナが邪魔をして、GW明けまで閉店となっていました。
そんな時、会員になっている八百富写真機店のホームページを思い出し、買取金額について調べてみました。
すると、カメラのキタムラよりも概ね高い。
表示の仕方が違うものの、SクラスとAクラスの金額が表示されていて、付属品があれば金額が上がるだの、未使用品については別見積とあるので、Sクラスは使用中古品の中で程度の最高のもので、Aクラスは程度の良い並品と見て取りました。
もちろん、何処までランクがあるのかもわかりませんし、勝手な取り方であることは承知しています。
また、「X-T4」についても特別価格が設定されており定価のキタムラよりも相当安い上に、キャッシュレス・消費者還元事業者でカード払いなら更に5%OFFということなので、職場に近い八百富写真機店の支店へと機材を持ち込みました。

しかしながら、その店舗では査定ができず、大阪店へ送って査定をするということで、少々時間が掛かりましたが、後日の結果の電話を受けて絶句しました。
ホームページ上の金額で計算すると、全てAランク品とすると25万円、Sランクだと30万円と言う感じでした。
まぁ、全てがSランクということは絶対に無いだろうから、AランクにSやそれ以下をミックスして22、23万円程度かと予想していたのですが、返って来た金額は頑張って20万円というものでした。
それも、「X-T4」購入前提だとか、他ではこの金額は出ないだとか、今回見送れば次はこの金額にはならないだとか、営業のあるある言葉を言われて、何だか馬鹿馬鹿しくなってしまいました。
ほぼほぼ使用していない「X-T3」と「X-H1」が含まれており、全て付属品は揃っていて、金額に算入していないバッテリーグリップなんかもあったのに、想定の下をいってました。
まぁ、それでも「X-T4」はなんとか持出しなしで買えそうですが、逆にそこを考えて足元見て金額を出してきたんじゃないかと思ってしまいます。
でも、まぁ店としてはそれを再販するわけですから、厳しくなるのは当然と言えば当然なんですが、ホームページの表示に変な期待を持たされてがっかりしたことで、そのままお願いする気にはなれませんでした。
「X-T4」のことだけを考えれば、そのまま売るという選択肢もありましたが、この金額に、「さぼらずにヤフオクで汗を流せ」という天の声を聴いた気がします。
そして、その流れで、昨晩2品の撮影をして、今日順番にヤフオクに出品してみました。
これまでヤフオクは、常に1円スタート即決なしでやっていましたが、最近はメルカリに押されていることもあるので、八百富写真機店のホームページの買取価格をベースに最低価格と即決価格を設定してみました。
最低価格がAランク価格で即決価格がSランク価格です。
ヤフオクの手数料や送料の問題はありますが、売れればAランク価格でも実際の買取価格よりも高いということになります。
で、結果は…


出品後、わずか3分と2分での即決落札ということになりました。

えっ?!安すぎた???
いえいえ、そんなことは思いません。
画像を大量に用意して、状態が良くわかるようにしたのと、私の過去の評価で安心してもらえたのだとすると、カメラ店の中間マージンが無い訳ですから、ある意味当然なのかも知れません。
まぁ、気持ちとしては、八百富写真機店に大声で「オタクに売らなくて良かったよ」と言いたい気持ちですが、「X-T4」について特別価格で売っていただいたので、お互いチャラということで。

でも、支店の方には申し訳なかったので、「ネットでは送料が別で掛かるので、店舗で同じ金額になるのなら店舗で買わせてもらいますが…」と申し出ましたが、店舗だとカード払いで5%必要と言われ、それではキャッシュレス還元分がパーになってしまうので、結局990円の送料別のネットにしました。
何かと腑に落ちないことが多かったですが、おかげでそれがヤフオク出品作業の原動力になっています。
ただし、ひとつ気になるのは、即決で落札られた方の直近の評価があまり良くないことでしょうか?
質の落ちたヤフオクなので、再出品と言う可能性も覚悟しながらですが、今日の結果にはかなり楽観的になっています。
「X-T4」のカード引落し日までに入金されれば良いので。