昨日は、夜が明ける前から早起きをして生駒にあるライダーパーク生駒さんへ向いました。
前日に福島区の居酒屋で顔見せ飲み会があって数時間後のことです。
で、今回の目的は観戦ではなく、自身のエンデューロレース出場のためということで、ロード練習用という名目で所有するホンダ「XR100R」でのレース初出場となります。

今回のレースのエントリーに当たり、お誘いいただいたK氏から、当日の別のレースに「XR100R」を貸して欲しいとの要請があり、OKしたところ、ご好意でタイヤを新品に替えていただけることとなり、前日から「XR100R」を預けていました。
今回のレースは、ライダーパーク生駒さんでの初心者向けのゆる〜いアットホームなレースということで、本格的なオフロードは慣れていない私でも大丈夫ということで、仕事が休みの日ということもあり
早くから参加を決めていました。
とはいえ、今年はまともに「XR100R」に乗れていないので、この水曜日にプラザ阪下さんへ
少しだけ練習に行ったわけですが、その時のトイレの貼り紙で、この日にプラザ阪下さんでもガルル杯のエンデューロレースがあるのを知っていたのですが、奈良の下市の方でもエンデューロが開催ということで、今年のライダーパーク生駒さんでの「エンジョイエンデューロ」のエントリー状況は寂しい結果となってしまいました。
この「エンジョイエンデューロ」ですが、1日に全部で4つのレースが行われます。
スケジュール順には、60分耐久、親子リレー、20分、120分耐久となるのですが、私は一番初めの60分耐久へエントリーしていました。
そして、120分耐久に新潟県の中学2年生がエントリーするので「XR100R」貸して欲しいということでした。
なんでも、モトクロスをやっている子というので、もっと戦闘力のあるマシンの方がいいんじゃないかと思ったんですが、前日に少しコースを走ったみたいで、絶対に勝てるという自信があるようです。
ちなみに、特殊な親子リレーを除いては、時間が長いレースほど経験者というか、慣れた人がエントリーしているようです。
私は体力に自信がなかったので、当初20分でと考えていたんですが、フタを開けると20分はバイクに乗るのが2度目であるとか、オフロードが2度目という女性にハンターカブで出場の初心者男性の3人のエントリーだけで、流石にこのクラスにエントリーしていたら、ぶっちぎりも非難を受けていたことでしょう。
早朝、会場に到着して先ずはエントリーの受付に向かいます。

エントリー費は事前に振り込んであるので、名前とサインを書くだけでした。
そして、参加の品を頂きました。

そして、簡単な車検を済ませて、早速レースです。
複雑なコースが不安ですが、スタート前に1周走って大体はわかりました。
レースは同レース内で排気量によってクラス分けがされていて、私は4サイクルの100ccなので小型のAクラス、そして私を誘って頂いたK氏はホンダ「CRM250」なので2サイクル250ccということでBクラスです。あと、miniクラスもあり、排気量の大きな順に、鈴鹿の8時間耐久レースと同じルマン式スタートで始まります。
Bクラスがスタートした後に、私の参加するAクラスがスタートしました。
運良く、クラス一番手でスタートでき、遅いながらも抜かれることなく1周めを帰ってきました。
でも、2周目には早速腕が疲れてきて、案の定60分走ることの不安が過ります。
クラス2位の車に大きく間を開けていたと思ったものの、気が付くとすぐ後ろまで着かれていました。
これは時間の問題で抜けれるかもと思いながら、ややペースアップをしたのですが、気が付くと後ろにはいません。
後ろの選手の苦手なセクションがあるのはわかっていたのですが、そこで引掛かったか、私以外のチームは2人でエントリーしていたので、ライダー交代したのかもしれません。
1周3分から4分というコースですが、私の場合はひたすら体力との戦いです。
単独で走行する中、miniの周回遅れやBクラスの遅いラーダーをパスしながら走っていましたが、あるポイントでコースを見間違えてコースアウトしてしまい、止まった拍子に転けてしまいました。
慌ててマシンを起こして再スタートしたところ、クラス2位の選手がまたすぐ後ろに来てしまいました。
でも、それだけマージンがあって良かったと思う反面、転けなければ行けると判断して、ヘロヘロになりながらも、できるだけ楽にライディングできるよう考えながら走りました。
ですが、後半になってBクラス1位の選手に抜かれ、その後を走るK氏にも抜かれてしまいました。
抜かれる度に、何とか付いていこうと頑張るのですが、ほぼ周回遅れなのですから付いていけるはずはありません。
そして、最後は疲れて車体を抑えることも難しくなって転倒しそうになりましたが、8の字練習によるスロットルワークの向上と新品タイヤの恩恵で、転倒することなくレースを終えました。
このエンデューロのために作られたフラットなタイトなコーナーの部分が、これまでの8の字練習が活かせることとなり、自分の得意なエリアとなっていました。
反面、元々のアップダウンの激しいモトクロスコースそのままの部分は苦手であり、この部分での差がBクラスの2台に抜かれた要因です。
K氏に抜かれてしまったのはちょっと悔しいですが、おっかなびっくりだったレース前のことを考えれば、上出来の結果です。
60分が終って次の120分までにはかなりの時間があって、その間K氏のチームのサポートの方々にお昼のお世話をいただきました。

温かい豚汁とうどん、最高でした。

さて、自分のレースが終わればもうリラックスモードで、午後からは楽しんで観戦できます。
120分でも「CRM250」と「XR100R」の2台体制ですが、「CRM250」は2人でのエントリー、「XR100R」は先に述べたように14歳の中学生が一人で120分走ります。

で、これは「CRM250」のスタートライダーと「XR100R」の中学生のツーショットですが、実はこの2人は親子なんです。
なんとも楽しみな親子対決の実現です。
スタートは、60分同様にBクラスが先行しますので、その時点でそこそこのタイム差が出来てしまいます。
おまけに、120分は参加台数も多く、抜くのも大変になってきます。
ですがですが、この14歳のちとせ君、1周目からBクラスをゴボウ抜きで帰ってきました。

そして、トップを走るお父さんのすぐ後ろまで付きますが、お父さんもなかなか抜かせません。
「CRM250」の方は30分毎にライダー交代することになっていたので、ライダー交代の間に14歳のちとせ君がトップに立ちました。
クラストップじゃないですよ、Bクラスを含めた総合トップです。
それまでトップのお父さんも速いわけですが、スタートの時間差を考えると、ちとせ君は堂々の最速ですね。
「CRM250」のセカンドライダーの方が1台に抜かれて3位になってしまいましたが、ちとせ君はぶっちぎりのトップで周回を重ねます。
そして、再び「CRM250」がお父さんに代わった時点で、ちとせ君を強制ピットイン。
本当は必要ないように思う給油ということでストップさせると、チームメンバーがちとせ君の再スタートを阻止します。
ぶっちぎりのトップなので、順位に影響がないのをいいことに、お父さんが来るのを待ってその後ろからちとせ君を再スタートさせます。
周回こそ違いますが、無理矢理の再び親子対決実現です。

ですが、今回はちとせ君も思うように詰めることが出来ません。
一人で走りっぱなしでマシン差もあるわけですから、当然かもしれませんが、周回遅れをうまくパスするお父さんに比べて、抜くのが難しいようです。
まぁ、抜くのにもパワー差があるとないでは全然違いますから、仕方がないでしょう。
結局、1回目と同じくライダー交代の時間となって、ちとせ君のお父さんは何とか面目を保つことができました。
そして、レースはそのままの順位で120分耐久も終わりました。
裏のモトクロスコースで一人運ばれたと言ってましたが、本部には救急車が来ていました。
やっぱり、オフロードの救急車率高しです。

さて、表彰台では順に表彰が行われ、真っ先のレースの私は真っ先に呼ばれ、こんなのを頂きました。

気づいてませんでしたが、最終的な結果を見ると、2位のチームが後方わずか10数秒まで迫っていたようです。でも、そのチームは賞典外で参加したRSタイチの社員さんチームだったそうです。
参加が少なかったので、リタイヤのチームが3位の盾をもらうという状態で、価値としては???ですが、「1位」というところで、なんとか意味のあるものだったかなとは思います。
しかし、同じ「XR100R」でクラスを超えてぶっちぎりを見せてくれたちとせ君のお陰で、同じマシンに乗った私は、何も言い訳ができなくなってしまいました。

速い人間が乗れば速いんですねぇ。
目の前でそれが見れただけでもラッキーでしたが、マシンを貸してもらったからと、お父さんからこんなものまで頂きました。

さすが米処です。
ありがとうございました。
帰ったら奥さんが大喜びしていました。
終ってみれば、「XR100R」は60分クラス1位、120分総合1位、「CRM250」60分クラス2位、120分クラス1位(実質の1位はちとせ君で2位はRSタイチの専務らしくて賞典外なので、3位でもクラストップ)と結果だけはすごい事になりました。
初心者レースなんで、胃の中の蛙は間違いないところですが、とても楽しかったです。
追伸:このライダーパーク生駒さんでの「エンジョイエンデューロ」ですが、本当に初心者にやさしいレースとなってますから、レースなんて恐れ多いという方も、気軽に参加できるレースです。来年も開催予定なので、ぜひ参加して下さい!