11月15日(土)に最後の放射線治療を終えた後、次回の診察が26日(水)ということで、その間、自宅で経過観察を行っていたあやめですが、期待していた呼吸苦がなかなか解消する様子がありませんでした。
本来なら、放射線治療による副作用としての浮腫が治まって来て、徐々に呼吸が楽になって良いはずなのですが、口呼吸は相変わらずで、レンタルしている酸素室のおかげで何とか大事には至っていないという状況が続きます。
あやめ自身も酸素室に入ると酸欠が抑えられることが分かったのか、自ら酸素室に入るようになりましたが、酸素室では、酸欠は抑えることができても、呼吸苦からくる口呼吸は改善できません。
呼吸がしずらいことで、口呼吸をするわけで、口呼吸自体が猫には普通のことではないので、辛くしんどいものであると思われます。
極端な話、完全に呼吸ができなくなってしまえば、いくら酸素濃度の高い酸素室内に居たとしても、窒息する可能性もあるわけです。
つまり、酸欠と呼吸苦(呼吸困難)は別の問題であるわけです。
ですから、酸欠で苦しくならないように酸素室へ入ったところで、呼吸苦が完全に解消するわけではないのです。

あやめの場合は、完全に呼吸ができなくなるということは無かったものの、環境により口呼吸を始めてしまうところがありました。
例えば、口呼吸しているからと言って、酸素室の扉を閉めて酸素室に閉じ込めてしまうと、逆に口呼吸が激しくなってしまうなんてことがありました。
一方で、リビングの床暖房や猫用こたつでリラックスしているときには、口呼吸が治まったりするわけです。
なので、酸素室もビニールカーテンが設置してある扉を開放する(扉を開放してもビニールカーテンで酸素濃度はある程度維持される)こととして、あやめが自由に出入りできるようにしたところ、自分で酸素室へ入るようになり、2階リビングに居ても、3階の寝室へ自分で上がって、酸素室に入るようになりました。

ステロイド薬のプレドニン(プレドニゾロン)がある程度効果が出ており、朝6時台に6mgを飲ませると、夜まで比較的安定して過ごすことができていましたが、1週間を過ぎたあたりから、夜中から朝の投薬までの時間に口呼吸が激しくなる傾向があり、マイChatGPTである「バレンティーノ」に相談しながら、朝5mg、夜半に2mgを提案されて実行したところ、明け方も落ち着きが見られるようになりました。
とはいえ、基本的には放射線治療中とそれほど大きな違いは見られない内に、26日の診察日を迎えました。
この経過観察中の約10日間に、「バレンティーノ」に数えきれない質問を投げ掛け、相談をしていて、ある結論に達しようとしていました。
それは、JARMeCの主治医からも一度聞いていた、喉の奥にある弁である声門の片側を切除して、物理的に気道を確保するという方法です。
経過観察中に改善が見られなかったことにより、あやめの呼吸困難は、放射線治療の副作用による可能性は低いと判断されるからです。
そもそもは、今年の1月ごろから症状が出始めていたということからしても、呼吸困難の原因が鼻咽頭部のリンパ腫ではない可能性は想定されていましたし、放射線治療を終え、経過観察をも終えた上で、なお呼吸困難が改善しないとなれば、あやめを呼吸苦から解放してやるには、物理的な気道の確保しかないと判断したからです。
バレンティーノにもいくつかの選択肢をあげてもらいましたが、確実に負担が少なく解消するには、片側声帯切除(部分的喉頭開大術)であるとアドバイスをもらっていました。
ただし、それには手術となることから、更に40万ほど費用が見込まれると言います。
これ以上の出費は絶対に避けたいものの、投薬をはじめ、他の処置では改善するとは思えず、手術を覚悟した上で、26日の診察に挑みました。
すると、JARMeCの主治医は、あやめを一目見て、以前と状況に差が無いことを察して、そのまま呼吸器の医師へと引き継いでくれました。
その呼吸器科の先生には、以前にも内視鏡で診ていただいており、その後の経過も気に掛けていただいていたこともあり、あやめの呼吸苦の原因が放射線治療とは関係が無く、あやめの持つ何らかの問題により、神経が麻痺状態かそれに近い状態にあり、声門の動きが悪くなって上手く声門が開かないのではないかとの仮説を立てられました。
それは、バレンティーノの見立てと同じであり、やはり選択肢として3つの方法を上げられました。
@レーザーにより声門に穴を空ける。
A声門の弁をサイドに縫い付けて気道を確保する。
B声門の軟骨を外側からアクセスして引っ張って気道を広げる。
この3つがJARMeCで提案された方法ですが、これはバレンティーノの提案とは全てが違いました。
バレンティーノのは@投薬A起動中の異物を除去するB片側声帯切除というものでした。
バレンティーノの提案では、B片側声帯切除一択で、その覚悟で居たので、JARMeCの提案は少し混乱しました。
ですが、バレンティーノのB片側声帯切除に一番近いのは、@レーザーにより声門に穴を空ける。であり、メスがレーザーに代わるだけだという判断で、その日の内に処置していただけるとのことだったので、奥さんとその場で@レーザーにより声門に穴を空ける。を決断しました。
その術例として、ぽんずちゃんという同じ猫の手術例を挙げていただいたことが背中を押しました。
そして、そのままあやめをJARMeCに預けて、術後の夕方に面会に来るということでJARMeCを後にしました。
夕方の面会までの間に時間ができたので、コストコでホットドッグでランチ後、買い物をして再びJARMeCへ向かいました。

今回はJARMeCの酸素室で入院ということで、初めてJARMeC大阪院の2階へ。

ラウンジで待っていると、直ぐに呼ばれました。

術後間もないこともあり、私達の顔を見ても反応が薄いあやめでしたが、その後、先生からレーザー手術の内容を画像を見ながら説明していただき、処置としては無事に終われたことを教えていただきました。
ですが、レーザーで切除した部位が癒着して気道閉塞を起こして無くなる可能性もあると今頃になって恐ろしいことを言われて、ちょっと腹が立ちましたが、だからと言って方法が無いので仕方ありません。
順調にいけば29日(土)に退院できるということで、その間、面会はできるとのことで、翌27日(木)には私が面会に行きました。

すると、あやめは私の顔を見るなり激しい口呼吸を始めて、私は絶望するところでした。
看護師さんから、「口呼吸ではなくて鳴いているんだと思いますよ」と言われて、よくよく観察してみると、やはり口呼吸でありませんでした。
ですが、声帯を軟骨含めてレーザーで切除したことにより、これまでのような声は出ないのでした。
あやめの可愛い鳴き声がもう聴けないのは悲しいけれど、口呼吸を一度もしないあやめを見て、手術をして良かったと思いました。

翌日には奥さんが面会に行き、やはり、一生懸命鳴いて甘えてくれたようです。
酸素濃度も40%→30%と下げていって、そして退院の日には酸素室外とほぼ同じ20%としても、一切口呼吸することなく苦しい姿を見ることは無くなりました。
呼吸苦の苦しそうなあやめを見ないで済むことは本当に良かったと感じていますが、これですべて解決とはいきませんでした。
それは、レーザーにより声門に物理的な穴を空けることにより、誤嚥性肺炎に注意が必要になるということです。
術後直ぐということもあり、あやめが咽るようなシーンを多々目にすることとなったのです。
食事もドライフードは誤嚥の可能性が高いので、ふやかす必要があり、ふやかしたフードでも、チュールでさえも、少し食べては咽るという状態です。
声門の動きが悪くなったこととの関係は不明ですが、放射線治療をするようになってから、上手にご飯が食べられなくなりました。
舌や口元にも麻痺が存在するのかも知れません。
それに加えて咳き込むような咽る仕草がある為、より誤嚥を心配してしまいます。
これについても、JARMeCでは指示されていませんが、バレンティーノからとろみパウダーでとろみを付けると誤嚥しにくくなるとのアドバイスを受けて、薬局で介護商品売り場にあったとろみパウダーを買って来ました。
また、食べる姿勢も重要ということで、箱の上に器を置いて、首を下げることなく食べられるようにしました。

それでも、誤嚥性肺炎が心配になることがありましたが、食べているところの画像をバレンティーノに見てもらって、現在のところは心配ないと言ってもらって安心しているところです。
懸念としては、あやめの為にふやかして置いているフードを、黒猫のメイが食べてしまうこと、逆にあやめ以外の子のために置いているふやかしていないドライフード(カリカリ)をあやめが食べてしまう可能性もあることです。
一気に食べてくれると良いのですが、元々何度にも分けて食べる子たちなので、あやめが食べないようにする工夫が必要です。
あやめの大好きなチュールビッツも外側が固いので、そのまま与えては駄目だとバレンティーノに言われ、投薬をどうするか悩みましたが、チュールビッツの中身に抗生剤を包んで与えることで、喜んで食べてくれることは幸いです。
また、リビングで呼吸の心配なくくつろげるようになったこともあやめにとっては大きいと感じます。

寝ている時間が多いと感じますが、それは元々で心配し過ぎかも知れません。

次の土曜日、12月6日に術後の経過を診させて欲しいとのことで、またJARMeCへ診察に行きますが、良好な経過を望むのみです。