保護猫3匹が家族となっている我が家ですから、素通りできるはずもありません。
何より、うちの奥さんが一番反応しておりました。
先ずは様子を見に行ってみようということで、懐中電灯持参でそのマンションまで行ってみると、確かに大きな声で仔猫が鳴いていて、貯水タンクらしきものの下でその姿が確認できました。
その場で保護するのがベストなので、奥さんと二人ということもあり、私は反対側へ回ると、奥さんも私の後を付いて来てしまいました。
お陰で仔猫の姿が見えなってしまい、慌てて戻ると、隣接するプロパンガスボンベを置いているスペースへと逃げ込んでしまいました。
そのスペースでは、人間だと手が届かない空間が多く、一気に厄介な状態になってしまいました。
その場で待機しろと声は掛けなかったものの、猫を本気で保護する気持ちがあるのなら、その場を動いてはいけないことくらいはわかると思うのですが、やはり、赤ちゃん好きで仔猫がかわいいだけのうちの奥さんには、保護活動は向いていないと感じてしまいます。
そんなことを言っていても仕方が無いので、なんとか仔猫を捕まえたいのですが、鳴いてくれるので居ることは確認できますが、小さいのでその姿を捉えるのが大変です。

暗い中、スマホのカメラを駆使してその姿を探していると、水道ポンプのあるスペースに居るのが確認できました。
ですが、そのスペースに身体が入らないので、奥さんに家からウエットフードを持って来てもらい、おびき出そうとしましたが、こんな状況で餌には釣られないですね。
そうこうしている間に、プロパンボンベの向こう側の隙間を抜けて、穴から外へ出てしまったようです。
姿は確認できませんが、鳴き声が奥の方へと遠ざかってしまいました。
生憎、穴から出てしまうと隣地の敷地で入ることが出来ないので、この日は断念して帰宅しました。
翌朝、次男を仕事に送り出した後、私ひとりで様子を見に行ってみました。
鳴き声も聞こえなく、姿も確認できなかったので、帰ろうとした時に、かすかに鳴き声がした気がして、再度プロパンガスボンベ室を確認してみると、水道ポンプの横に、それらしき姿が確認できました。

今度は確実に保護したいと思い、一旦帰宅して、準備を整えてから出直したのですが、案の定、奥さんも付いて来ました。
直ぐ近くではあるものの、障害物が多く、何とか動かしたのは良いものの、障害物の合間を縫って、上手く逃げられてしまいました。
再びプロパンガスの奥に入り込んでしまったのです。
鳴き声を頼りに探していると、物陰からこちらを見ている仔猫を発見。
小さい身体で「シャー」と私を威嚇してきます。
可愛い青い目と見つめ合って、何とか保護したい気持ちが強くなりましたが、再び穴から外へと出てしまったようで、鳴き声が遠くへ行ってしまいました。
そこで、隣地の方がいらっしゃったので、事情を話して、入らせていただいたものの、その姿は確認できず、仕事に行かないといけないので、またもや退散となりました。
でも、やっぱり気になるので、この日も会社から帰宅後に、様子を見に行ったのですが、鳴き声もその姿もありませんでした。
もう遠くへ行ってしまったのかと思い、帰ろうとした時に、またもや遠くに鳴き声が聞こえた気がして、裏へ回ってみました。
ですが、裏からは何も聞こえずで、表へ戻って来たところで、手に茶色の仔猫を持ったお兄さんの姿がありました。
声を掛けてみると、道路向かいの茂みに捨てられていたんだと言います。
遠くの鳴き声は、裏から聞こえていたのではなく、道路の向こうからだったようです。
でも、そのお兄さんがその仔猫をどうするのかが気になって、どうするのかを聞いてみたところ、持ち帰るとのこと。
世話ができるのか心配だったのですが、「自分、家で猫飼っていますので」とのことだったので、安心しました。
その方は、多分仕事帰りだったのかと思いますが、そうなると私もそれ以上何も言えませんから、お願いしますと言って別れました。
可愛い子猫ちゃんでしたから、ちょっと残念な気持ちもありますが、保護したらしたで、大変です。
最近は保護猫が多く、団体に引き取ってもらうことも難しいので、自分達で世話をして、せいぜい団体の譲渡会に参加させてもらうくらいしかできないでしょうから、また出掛けられなくなってしまうでしょう。
なので、良いお兄さんに保護してもらって良かったと思うことにします。
うちの奥さんは、世話したかったと簡単に言いますが、ケージも処分してしまったし、うちの3にゃんと上手くいくとも思えないので、やはりこれで良かったのだと思います。
仔猫騒動はこれにて一件落着ですが、気になるのは、最近、ミーコちゃんの姿が見えないことです。

これまでにも何日も姿を見せないことはありましたが、最近は防犯カメラでもその姿が確認できません。

直接襲われることはないでしょうが、カラスやイタチを見掛けることが増えたので、ちょっと心配しています。
どこかのおうち猫になったのなら良いのですが、これが、お外の猫さんの宿命です。
