半年の節目に訪れたジュジュ最大の危機と感じて、仕事休みの水曜日が待てず、昨日の夕方にジュジュを動物病院へ連れて行きました。
うちの奥さんはパートは休みでしたが、友達と約束があるということで、夕方遅くなら連れて行けるということでしたが、実質ジュジュのお世話をしているのは私なので、食事のことや薬のことも奥さんの説明では心許ないのと、エイズ末期との言えるジュジュに対して私自身がもう覚悟を決めないといけないと考えて、仕事を抜けて自分で連れて行くことにしました。
夕方4時開始の診察時間に合わせて15分前には病院へ到着し、入口の自動ドアが開いたので、看護師さんに中で待って良いのかを確認すると、良いですよとのことで中で待機です。

ジュジュは、キャリアケースの上からバスタオルを掛けると、車の中でも待合でもほとんど鳴くことも無くおとなしい良い子でした。
一番乗りだったので、4時になる前に名前を呼ばれて診ていただきましたが、おむつをしていたのですが、診察台の上で外れてしまい、少しおしっこをしてしまいました。
ですが、ちょうど良いということで、そのまま先生がおしっこを検査紙でチェックして、顕微鏡で確認されました。
私は腎臓を心配していましたが、おしっこはやはり少し薄いようです。
顕微鏡でおしっこに細菌が結構確認できるとのことでしたが、診察台にいた細菌の可能性もあるからとのこと。
「いやいや、それじゃあ検査にならないじゃん」と思いつつも、正直なところがここの先生の良いところだと感じています。
言葉にしてくれることで、こちらで判断できますから。
口内炎で食べられないという私の説明に対しても、先生は口内炎が原因では無いと考えているようで、聞き入れてくれません。
私としては、先ずは現在のジュジュの腎臓の状態を知りたかったので、先ずは血液検査をお願いしたところ、先生もそこは同意であり、結果が出るまで再度待合で待つことに。

この間20分くらいとのことでしたが、ジュジュはお利口さんにしていました。

どの子も病院は怖いので小さくなりがちですが、ジュジュは鳴かずにじっとしていました。

血液検査の結果が出るまでに他の患者さんの診察も終わり、再び私が呼ばれました。

そして、提示された血液検査の結果がこれです。
なんと、肝臓の数値が異常なほどに振り切っています。
わかりやすいように、半年前の保護直後の別病院でのデータと今回のデータの主要部分を抜き出してみます。

これが保護直後のデータですがブルーで囲んだ肝臓に関する部分は全く正常でした。
また、グリーンで囲んだ腎臓に関する部分も正常範囲内に収まっています。
ですが、今回の先の結果データの赤で囲った部分を拡大してみると…

ブルーで囲った肝臓に関する数値が異常も異常、ひどい状態です。
一方で、私が多飲多尿の症状から心配していた腎臓の方は、やや「BUN」の数値は上がってはいますが、検査機関によって基準値にも多少幅があるようですから、初回の検査の表で見ると基準値内です。
この血液検査の結果を見て、先生はまたもや「FIP(猫伝染性腹膜炎)」の可能性を指摘されました。
「FIP(猫伝染性腹膜炎)」は致死率100%の病気と言われていますが、最近は超高額な未承認薬「Mutian」にて完治することも可能となっています。
但し、その薬代は必要量にもよりますが、60万円〜120万円です。
前回3月初めの診察時にも、「FIP(猫伝染性腹膜炎)」の可能性を指摘されていたのと、ジュジュのお腹が不自然に大きいというので、腹水の可能性を指摘されましたが、私はFACEBOOKで未承認薬「Mutian」治療のグループに加入させていただいて情報収集しているので、「FIP(猫伝染性腹膜炎)」の症状については良く理解しているつもりです。
「FIP(猫伝染性腹膜炎)」には、腹水が溜まり急激に進行するウェットタイプと、進行はやや遅いものの神経に異常を来すドライタイプの2種類があり、その混合タイプも存在します。
ジュジュの場合は、時折ジッと一点を見つめて動かなくなる時があり、ドライタイプを疑いましたが、神経症状は無いのでFIPでは無いと考えています。
しかしながら、今回は肝臓のあり得ない数値があるので、腹水説に疑問を持ちつつも、疑いを消去する意味でもエコーをお願いしました。
すると…
案の上、腹水は認められませんでした。
有ったとしても、少なくともFIPのウェットタイプだとこんなものでは無いということです。
FIPでは無いとすると…ということで先生が指摘されたのはステロイド薬による肝臓への負担でした。
後で改めてデータを見ると、ピンクの線の所にステロイド薬に関係する項目がありました。
どうやら、毎日半錠ずつ与えていた「プレドニゾロン」が原因の可能性が高いようです。
ごめんね、ジュジュ。
気が付かずに嫌がっているのに無理やりシリンジで毒をあげていたようなものだったね。

でも救いは、腎臓のデータがそこまで悪くない為、非ステロイド薬のメタカムの投薬は可能とのことでした。

そして、補水とメタカム投与の皮下点滴をしていただき、先生曰くジスロマック(アジスロマイシン)よりもダラシン(クリンダマイシン))の方が効くと言われるので、ダラシンの処方もお願いしました。
結果、支払いはほぼ諭吉さん2枚となり、エコーの検査料が痛かった。
とは言え、ジュジュの状態がはっきりしてきたので、連れて行って良かったと感じています。
そして、サプライズだったのは、ジュジュの体重が2.9kgもあったことです。
ここ2週間の食事の量は大きく減少していて、今週は更に減って、ここ3日ほどはほとんど食べられていないにもかかわらず、前回の2.4kgから500gも増えていたのです。
確かに首元は未だしっかりしていますし、背骨も以前のようには出ていませんが、急激に太り過ぎだったのかも?

そして、もうひとつのサプライズが、病院から帰宅するとジュジュの元気が出たようで、ますます甘えるようになり、ご飯もオールウェル含めて少しずつではありますが、しっかり食べてくれました。
それを考慮すると、やはり食べられなかったのは口内炎だけでなく、肝臓の問題が大きかった可能性が高いです。
皮下点滴の補水で、一時的に肝臓の状態が良くなったのか?メタカムで口内炎の痛みが薄れた可能性もありますが、その両方のような気がします。
でも、一夜明けた今朝は、再び食べられなくなっています。
腎臓と違って肝臓は再生能力の高い臓器ということなので、体内のステロイドが抜けて正常化すれば再び食欲が出てくるのだろうか?
また、ステロイドには及ばないという非ステロイド薬「ロキシコム(メタカムのジェネリック)」が口内炎の痛みをどこまで抑えてくれるのか?
今後のジュジュの状態は、この辺りに左右されると思われます。
肝臓の異常数値には、個人的にはカロリー摂取を優先するあまり、モンプチ缶を頻繁に食べさせていたことも影響しているのではないかと言う気がして、現在わずかしか食べれないフードにも神経を使います。
エイズが完治することは無く、肝臓が元に戻るのかどうかも怪しいですし、非ステロイド薬が腎臓を悪くしてしまうと、もう本当に最期となってしまうので、いずれにしても前途多難なジュジュちゃんです。

◆今現在のジュジュの様子です。